千葉市のアライグマ・ハクビシン相談は、生活被害と農作物被害で窓口が分かれます
千葉市は、市内でハクビシン、アライグマ、イノシシによる生活被害と農作物被害が発生しているとして、有害鳥獣対策としての捕獲を行っています。家屋に入り込む、自宅が被害を受けているといった生活被害は環境保全課自然保護対策室、農作物を荒らされる被害は農業経営支援課が相談先です。どちらか判断に迷う場合は農業経営支援課へ問い合わせるよう案内されています。
市が公表している捕獲数を見ると、アライグマは令和元年度の67頭から令和6年度は499頭に増えています。ハクビシンは同じ期間に65頭から91頭の間で推移しています。アライグマ・ハクビシン用の箱わなは令和7年3月31日時点で202基が管理され、設置場所は市内全域とされています。
| 困りごと | 千葉市の窓口 | 補足 |
|---|---|---|
| 家屋に入り込む、敷地内を荒らされる | 環境保全課 自然保護対策室 | 生活被害向けの箱ワナ貸出制度がある |
| 農作物を荒らされる | 農業経営支援課 | 農業者向けに、市の協議会が箱わなを設置 |
| 生活被害か農作物被害か迷う | 農業経営支援課 | 判断に迷う場合の問い合わせ先 |
| 路上でイノシシを目撃した | 環境保全課 自然保護対策室 | 生活被害の相談と同じ窓口 |
| 犬・猫など小動物の死体 | 所管の環境事業所 | ペットまたは道路上の小動物が対象 |
参考:千葉市|ハクビシン・アライグマ・イノシシ等でお困りの方
千葉市はアライグマやハクビシンを駆除してくれますか?
生活被害を受けた人向けに箱ワナの貸出制度があり、捕獲された動物は市の委託事業者が回収します。貸出制度のページには、天井裏の清掃や侵入口の補修についての記載はありません。費用などの条件は申込み時に環境保全課へ確認してください。
箱ワナ貸出の申込方法と、届いてから回収までの流れ
箱ワナの貸出は、アライグマまたはハクビシンが家屋に入り込む、自宅の敷地内を荒らされるなどの生活被害を受けた人が対象です。申込みは環境保全課自然保護対策室へ電話かメールで行い、名前、設置場所の住所、連絡先を伝えます。その後、市の委託事業者と貸出日時を調整します。混み合っているときはワナが空くまで待つことがあります。
貸出期間は原則として設置日から1か月間です。予約が混み合っている場合は、動物がかかった時点で返却することになります。委託事業者へ直接連絡することは控えるよう求められているため、捕獲したときの連絡は市に入れます。
| 段階 | 内容 | 行う人 |
|---|---|---|
| 申込 | 電話またはメールで名前・設置場所・連絡先を伝える | 申込者 |
| 貸出 | ワナを自宅へ届け、申込用紙に記入する | 委託事業者が届け、申込者が記入 |
| 設置中 | 1日1回以上見回る | 申込者 |
| 捕獲 | アライグマ・ハクビシンが入ったら速やかに市へ連絡する | 申込者 |
| 回収 | 回収日時を調整してワナを回収する | 委託事業者 |
箱ワナの設置中に守ること:見回り・誤捕獲・捕獲後の扱い
ワナを置いている間の管理は、借りた人が行います。千葉市が示している注意事項のうち、日々の行動に関わるものを整理しました。
ワナによる事故が起きた場合は使用者の責任で対応することとされ、使用者の責任で故障・破損・紛失させた場合は、修理費用や再調達費用の負担を求められることがあります。近隣とのトラブルを避けるため、設置する前に隣家へ一声かけておくとよいでしょう。アライグマは特定外来生物で、生きたままの運搬は外来生物法で規制されています。捕まえたあとに自分で運んだり処分したりせず、市への連絡を優先してください。
- 設置期間中は1日1回以上見回る
- ネコ、タヌキ、アナグマなどが入った場合は速やかに解放する
- 捕獲された動物には直接手で触れず、移動や処分をしない
- 捕獲後は雨風や直射日光を防ぐなど動物に配慮する。ブルーシートや毛布をかけると、動物が引き込んでワナが故障する原因になることがある
- 設置場所を変えたいときは事前に市へ相談する
- ワナを他の人へ又貸ししない
- 故障・破損・紛失があったときは直ちに環境保全課へ連絡する
箱ワナ制度の案内にない作業と、駆除業者に頼む範囲
貸出制度のページに書かれているのは、ワナの受け渡しと捕獲された動物の回収までです。天井裏のフンの清掃や、侵入口をふさぐ工事についての記載はありません。千葉市は被害を防ぐ工夫として、家屋への侵入口を確認して金網などでふさぐこと、ペットフードの食べ残しや収穫後の果実を放置しないこと、ごみ集積所がえさ場になっている場合は自治会や管理組合に相談して管理を徹底することを挙げています。
市は捕獲の方法として、業者へ依頼する、自分で千葉県から捕獲許可を取得する、市の箱ワナ制度を利用する、の3つを示しています。駆除業者に心当たりがない人には千葉県害虫防除協同組合を案内しています。高所や天井裏の作業は転落などの危険があるため、侵入口を塞ぐ時期と再発防止工事の確認点や害獣清掃の見積書の比べ方を見ながら、作業範囲を分けて見積もりを取りましょう。
自分でアライグマ・ハクビシンを捕獲するには千葉県の許可が必要
野生鳥獣の捕獲は鳥獣保護管理法で原則として禁止されています。千葉市の説明では、捕獲が認められるのは、生活環境や農林水産業などへの被害が現に生じているか、そのおそれがあり、原則として被害を防止できないと認められる場合に限られ、県知事の許可が必要です。箱わなを自分で購入しても、許可がなければ仕掛けることはできません。
千葉市内で捕獲する場合の申請窓口は、千葉県環境生活部の自然保護課です。県の案内では受付は随時、標準処理期間は土日・祝日を含む総日数14日間とされています。許可を取る手間と、捕獲後の動物の扱いを自分で負うことを踏まえ、市の箱ワナ制度や業者への依頼と比べて選びましょう。自治体の捕獲支援と業者料金の範囲の分け方は、アライグマ駆除の費用相場で整理しています。
ハクビシンとアライグマの見分け方と、公共の場所での連絡先
千葉市の説明では、ハクビシンは頭胴長60cm前後、尾長40cm前後で、尾は黒く長く、鼻から額の上にかけて白い線のような毛が生えているのが特徴です。被害の特徴として、夜になると天井裏で大きな音がする、天井にフン尿によるシミが浮き出る、庭や雨樋に足跡が付く、ブドウや梨などの果樹がかじられることが挙げられています。アライグマについては、千葉県が5本の長い指と尾の縞模様を特徴に挙げています。千葉市は、ハクビシンやタヌキなど間違えやすい動物に注意するよう呼びかけています。くわしくはハクビシンとアライグマの見分け方も参考にしてください。
被害のある場所が自宅ではなく公共の施設の場合は、施設の種類ごとに担当が決まっています。民有地や民間施設についての相談先は環境保全課です。
| 場所 | 千葉市が示す担当 |
|---|---|
| 公園・市民の森 | 各公園緑地事務所 |
| 道路施設(街路樹、駅前広場など) | 各土木事務所 |
| 学校(市立小中高等学校など) | 学校施設課 |
| 家庭ごみステーション | 各環境事業所 |
| 河川(河川沿いの管理用通路など) | 総合治水課 |
| 民有地または施設 | 環境保全課 |
賃貸・集合住宅の場合と、相談前に準備する情報
箱ワナの申込みでは設置場所を伝える必要があり、設置にあたっては近隣住民とトラブルにならないよう注意することが求められています。借家や集合住宅では、庭や共用部分に自分の判断でワナを置けるとは限りません。先に貸主や管理会社へ被害を知らせ、ワナの設置や業者の手配を誰が行うかを確認しましょう。連絡の仕方は賃貸の害獣被害を管理会社へ報告する連絡文が参考になります。
千葉市へ相談する前に、動物を見た日時と場所、物音がする時間帯、フンや足跡の位置、侵入口と思われる場所をメモにまとめておきます。写真は地上や室内から安全に撮れる範囲で十分です。ハクビシンかアライグマか分からない場合は、分からないと伝えてかまいません。







