倉吉市の補助は、市内で捕獲した飼い主のいない猫の不妊・去勢手術が対象
倉吉市は、動物愛護管理法の趣旨に沿って、飼い主のいない猫の繁殖を抑えて生活環境を保全するため、市内で捕獲した飼い主のいない猫に不妊・去勢手術を受けさせ、費用を負担した人に手術料金の一部を補助しています(2026年5月27日更新)。対象者は、市内に住所があり、手術後に耳先をカットすることに賛同する人です。手術前後の猫の顔と耳の状況が分かる写真を、報告書に添付する必要があります。
| 項目 | 市の案内 |
|---|---|
| 補助額 | 1頭につき上限1万円(手術費用が1万円を下回るときは、かかった費用) |
| 対象件数 | 200頭(令和8年度内、先着順) |
| 補助期間 | 令和8年4月1日から令和9年3月31日まで。予算に達した時点で受付を終了 |
| 動物病院 | 県内で開業している動物病院(倉吉市内でなくてもよい) |
| 対象外 | 補助金の申請をする前に手術を受けた野良猫 |
参考:倉吉市|飼い主のいない猫の不妊・去勢手術費用の一部を補助します
市外の動物病院で手術を受けても、倉吉市の補助は使えますか?
市の案内では、県内で開業している動物病院で手術を受けさせればよく、倉吉市内の病院である必要はありません。ただし、補助金の申請前に手術を受けた猫は対象外です。
申請から補助金の請求までの流れと、手術のタイミング
市の案内は、手続きを5つの段階に分けています。最初の交付申請の前に手術を受けた猫は対象外なので、手術の予約を入れる前に、環境課で申請の段階を確認してください。申請後、交付決定の通知を待たずに手術してよいかどうかは、市の案内からは読み取れないため、環境課に確認すると安心です。
様式を見直して新しい要綱が定められているため、申請の際は最新の様式を使うよう市が注意しています。手術を依頼する動物病院とは、事前に十分打ち合わせておくよう求められています。
- 交付申請:申請書と事業計画書を提出します
- 交付決定通知:環境課から申請者へ通知されます
- 実績報告:実績報告書と事業報告書に、動物病院の医師証明(手術実施・耳カット・受領済みの手術費用)と、手術前後の猫の顔と耳が分かる写真を添えます
- 補助金額の確定通知:環境課から通知されます
- 補助金の請求:支払請求書、確定通知の写し、受入額調書、口座振替支払申請書などを提出します
手術のための捕獲:捕獲器の貸出、猫を戻すときの配慮、他人の飼い猫の取り違い
手術のための捕獲が難しいときは、市の環境課が捕獲器の貸出も行っているので相談するよう、市の案内に書かれています。県の倉吉保健所のページも、不妊・去勢手術をするために猫を捕獲する捕獲器を、原則2週間、無料で貸し出すとしています。貸出は手術のための捕獲が目的で、県の米子保健所のページには、駆除目的では貸せないと明記されています。
市は、他人の飼い猫を勝手に捕獲しないよう十分に確認することを求めています。手術後の猫のうち譲渡できる猫は、終生屋内で飼う人への譲渡に努め、手術前の場所に戻す場合は、周辺の美化に努め、近隣住民の理解を得るよう求めています。耳先のカットは、手術済みの目印です。県の一覧ページは、メスは左耳、オスは右耳の先をカットすると説明し、手術済みと分かれば離したあとに再び捕獲されるのを防げるとしています。
地域でTNR(捕獲・不妊去勢・元の場所に戻す)に取り組む人には、県の一覧ページが、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)への注意を呼びかけています。猫と触れる作業の前に、県の案内を確認しましょう。
猫は愛護動物:傷つけたり別の場所へ放置したりすると罰則があります
環境省の動物愛護管理法の概要は、愛護動物をみだりに殺したり傷つけたりした場合、5年以下の拘禁刑または500万円以下の罰金、虐待や遺棄は1年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金に処されると説明しています。愛護動物には牛、馬、犬、猫などが挙げられ、人が占有している哺乳類・鳥類・爬虫類も含まれます。野良猫を毒や罠で駆除しようとしないでください。
県の倉吉保健所のページは、動物を段ボールなどに入れて、もとの場所から別の場所に放置することも遺棄に当たると説明しています。猫を捕獲して遠くへ運んで放す対応は、遺棄になるおそれがあります。遺棄や虐待を疑うときは、倉吉保健所か警察署へ連絡するよう案内されています。
県の米子保健所のページ(2026年5月28日付)には、保健所は病気やけがで動けない場合を除き野良猫の保護や引取りを行っていないと書かれています。倉吉保健所のページには同じ記載がなかったため、引取りの可否は倉吉保健所に確認してください。
糞尿や鳴き声に困るとき:手術以外の猫よけの工夫と貸出品
県の米子保健所のページは、庭に糞をされたり子猫が生まれたりして困るときは、敷地から猫に出て行ってもらう工夫が必要だとして、猫が嫌がるニオイや音で寄せ付けない方法や、プランターやブロックで屋外トイレを作って糞尿被害を軽減する方法を紹介しています。子猫を見つけたときは、母猫が子猫を連れて別の場所へ移動するのを待ち、近づかずに様子を見るよう案内しています。
倉吉保健所のページは、猫よけのために超音波を発生させる装置も、原則2週間無料で貸し出すとしています。効果は猫や敷地の状況で異なると考えられるため、貸出期間中に猫の来る時間や回数を日付つきで記録して確かめます。考え方は、ネズミ用の機器を扱った超音波などの機器の効果の確かめ方と同じです。
餌やりについて、今回確認した倉吉市と県のページには具体的な規則が見つかりませんでした。近所で意見が分かれているときは、一人で動かず、近所でも害獣被害があるときの共有方法のように、自治会や管理者と情報を共有して進めましょう。
参考:鳥取県米子保健所|動物
隣の市町村と比べる:助成額や条件は市町村ごとに違います
県の助成一覧(令和8年5月現在)は、県内の各市町村が猫の不妊去勢手術に助成していて、助成金額や申請方法が市町村ごとに違うため、手術を受ける前に住んでいる市町村へ事前に確認するよう案内しています。倉吉市の飼い主のいない猫への助成は、1頭につき上限1万円で、事前の申請が必要と載っています。
倉吉市の補助は、市内で捕獲した猫と、市内に住所のある申請者が対象です。隣の市町村で捕獲した猫や、市外に住む人の扱いは、それぞれの窓口に確認してください。
| 市町村 | 補助額(県の一覧) | 主な条件 |
|---|---|---|
| 倉吉市 | 1頭につき上限1万円 | 事前に申請が必要 |
| 鳥取市 | オス1頭につき上限1万円、メス1頭につき上限1万5千円 | 事前に申請が必要 |
| 米子市 | 1頭につき上限1万円 | 事前に申請が必要。申請者1名につき1度に5頭まで、自治会は1度に10頭まで |
| 北栄町 | 1頭につき上限1万5千円 | 一覧に追加の条件は載っていません |
| 三朝町 | 1頭につき上限1万円 | 一覧に追加の条件は載っていません |
倉吉市のそのほかの窓口:サル・クマは環境課か警察、農作物の被害は農林課
倉吉市の公式ページ(2026年5月26日更新)は、サルやクマを目撃したときは、環境課か倉吉警察署へ連絡するよう案内しています。サルへの対応として、目を合わせない、近づかない、大声を出さない、刺激しない、餌付けをしない、野菜くずなどを放置しない、が挙げられています。クマには、山林に入るときは2人以上で行動する、鈴や笛で自分の存在を知らせる、残飯や生ごみ、収穫しない果実を放置しないといった注意が示されています。
農作物などの鳥獣被害に対する有害鳥獣捕獲は、農林課の担当です。市長の許可を受けた捕獲員が、農家や施設管理者の被害報告に基づき、許可期間内に捕獲します。わなや檻には、市が支給する有害鳥獣捕獲用札が付けられているので、見かけても近づいたり触ったりしないでください。侵入防止柵の支援は農地への設置が対象で、市の案内には国(市が購入した柵の貸与)・県・市単独の三つの事業が載っています。




