帯広市のアライグマ相談先は、内容で分かれます
帯広市のアライグマに関するQ&Aでは、相談先が内容ごとに示されています。目撃情報やその他の相談は環境課、農業被害に関することは農村振興課です。そして、家屋に侵入された場合は民間の害獣駆除業者に相談するよう書かれています。市が住宅の屋根裏から動物を追い出したり、侵入口を塞いだりするという案内はありません。
市は生息状況を把握するために、目撃情報の提供を呼びかけています。連絡するときは、見た日時、場所、頭数、何をしていたかを伝えてください。写真があれば役立ちますが、撮影のために近づく必要はありません。
| 状況 | 連絡・相談先 | 伝えること |
|---|---|---|
| 庭や道路で見かけた | 帯広市の環境課 | 日時・場所・頭数・行動 |
| 畑や農作物の被害 | 帯広市の農村振興課 | 作物の種類、被害の場所と時期 |
| 屋根裏・物置など家屋への侵入 | 民間の害獣駆除業者 | 音やフンの場所、出入りしている箇所 |
| 自分で捕獲したい | 農村振興課(有害鳥獣捕獲許可)。外来生物法の手続きは環境省の北海道地方環境事務所 | 被害の内容、狩猟免許の有無 |
帯広市はアライグマを駆除しに来てくれますか?
市は防除実施計画にもとづいて市内で捕獲を進めており、目撃情報は環境課が受け付けています。ただし家屋に侵入された場合は、民間の害獣駆除業者に相談するよう市のQ&Aで案内されています。
帯広市内のアライグマ捕獲数は1年で約2倍に
市の公式ページによると、帯広市では平成22年に初めてアライグマが捕獲され、当初は年に1〜2頭でしたが、平成28年に急増してから増加傾向が続いています。令和6年度は75頭、令和7年度は148頭が捕獲され、1年で約2倍になりました。市のチラシでは、個体数の増加を抑えるため、繁殖期である春に集中的な防除を行っていると説明されています。
北海道全体でも被害は拡大しています。市が紹介する道の集計では、令和6年度の道内の農業被害額は約2億2,300万円で、スイートコーンや果樹、果菜類の被害が大きな割合を占めます。市街地でも生息できる動物なので、農家でなくても、庭の菜園や物置、屋根裏が利用されるおそれがあります。
自分で捕まえる前に。許可と手続きが必要です
アライグマは外来生物法の特定外来生物で、生きたまま運ぶことや保管することなどが禁止されています。帯広市は、捕獲などを行う場合は外来生物法にもとづく手続きが必要だとして、環境省北海道地方環境事務所の野生生物課を問い合わせ先に挙げています。また市のQ&Aでは、農業や生活への被害があれば許可を受けて捕獲できるものの、狩猟免許が必要と説明され、有害鳥獣捕獲許可の窓口は農村振興課とされています。
市はアライグマ等の防除実施計画を定め、市内全域を対象に、はこわななどによる捕獲を進めています。計画では、わなを設置した場所を原則として1日1回以上見回ること、従事者は原則としてわな猟免許を持つ人とし、講習で知識と技術を確保できる場合には免許のない人を含められることが定められています。市販のわなを買って自己判断で仕掛けるのではなく、被害の状況を市に伝え、どの手続きが必要かを先に確認してください。
2026年10月時点で確認した市の公式ページには、市民向けに箱わなを貸し出すという案内は見当たりませんでした。北海道は、農作物や家庭菜園の被害について、市町村が定めた防除計画の捕獲従事者に登録することで自分で捕獲できる場合があると案内しています。希望する場合は、登録できるかどうかと条件を帯広市に尋ねてください。
アライグマの見分け方:尾のしま模様と5本指の足跡
市のQ&Aでは、タヌキなどと見分ける最大の特徴として、尾のしま模様が挙げられています。そのほか、鼻から眉間にかけての黒い筋、目の周りのマスクのような模様、5本の指がはっきり分かれた人の手に似た足跡が手がかりです。市のチラシには、タヌキとの比較が載っています。
夜行性ですが、条件によっては昼間も活動します。市は、追い詰めたり脅かしたりしなければ攻撃してくることはほとんどないとしつつ、ペットを助けようとした飼い主が咬まれた事例があると注意しています。見かけても近づかず、餌を与えたり触ろうとしたりしないでください。咬まれた場合は、感染症のおそれがあるため病院で検査を受けるよう案内されています。
| 見るところ | アライグマ | タヌキ |
|---|---|---|
| 尾 | しま模様がある。長さ25〜30センチ | 長さ20センチ以下 |
| 体の大きさ | 体長40〜60センチ、体重3〜10キロ | 体長50〜60センチ、体重3〜5キロ |
| 足跡 | 5本の指が分かれた、人の手足のような形 | 2列に並ぶ |
| そのほか | 夜行性で水辺を好む | 足が黒く、全体に茶色っぽい |
屋根裏や物置に入られたとき、業者へ頼む範囲
市のQ&Aは、アライグマが建物の屋根裏をねぐらや巣としてよく利用すること、出産・子育て期の春から初夏に家屋侵入や農作物被害が多くなることを説明しています。天井裏の重い足音、鳴き声、同じ場所にたまるフン、軒や換気口まわりの破損に気づいたら、点検口を開けてのぞき込む前に、状況を記録して専門業者に調査を依頼してください。
業者に確認したいのは、動物の種類をどう判断したか、捕獲や追い出しに必要な許可・手続きを誰が行うか、侵入口をどこまで塞ぐか、フンの清掃と断熱材の扱い、作業後の再確認の方法です。特定外来生物は生きたまま運べないなどの規制があるため、捕まえて別の場所に放すといった説明を受けたときは、法律上の扱いを尋ねてください。見積書は捕獲、封鎖、清掃を分けて出してもらうと、他社と比べやすくなります。
アライグマを寄せ付けないために、家の周りで見直すこと
市のQ&Aと北海道の案内は、すみにくい環境をつくることを基本にしています。餌になるものを屋外に置かないことと、ねぐらになる場所へ入れないようにすることの二つが柱です。
開口部を塞ぐのは、中に動物がいないことを確かめてからにします。出産期に親だけを閉め出すと、中に子が残るおそれがあります。出入りが続いている場合は、封鎖の時期と方法を業者と相談してください。
- 生ごみはふた付きの容器に入れ、収集日を守って出す
- 畑や庭の果実、野菜は取り残さず、放置しない
- ベランダの下、屋根裏、物置の開口部を点検し、壁の穴は塞ぐ
- 使っていない小屋や廃屋はすみかになるため、管理や解体を検討する
- 庭仕事や砂遊びの後は手をよく洗う
参考:北海道|アライグマ対策




