熊の出没情報を関西で確認する|2府4県の公式ページ一覧(2026年10月3日確認)
2府4県の公式情報を、まず1枚の表で比べます。更新日や件数は、2026年10月3日に開いたページの表示です。数え方は府県ごとに違うため、件数を府県同士の比較には使えません。全国の公式マップの探し方は、熊の出没マップを都道府県別に探す記事にまとめています。
| 府県 | 公式の出没情報 | 掲載の形式と注記 |
|---|---|---|
| 京都府 | 「京都府内のクマ出没情報マップ」。府のページは2026年9月29日更新 | 地図検索。希望者は府の総合防災情報システムで配信を受けられる(令和7年10月20日から)。今年度はどんぐりが凶作として注意を呼びかけ |
| 兵庫県 | 「兵庫県警察・安全安心マップ」と「ひょうご防犯ネット+」 | 県が警察と連携し、市町に寄せられた緊急性の高い出没情報を掲載して一元化。県のページは2026年5月27日更新 |
| 滋賀県 | 県ページに載る「令和7年度クマ目撃件数」のPDF(県計140件、令和8年3月31日時点) | 2026年10月3日に確認した県ページでは、令和8年度の件数PDFは見当たらなかった。県のページは2026年5月21日更新 |
| 大阪府 | 「市街地周辺における野生動物の出没情報」(令和8年度) | 9月28日時点で出没15件。注意喚起のため「クマらしきもの」も含める。2026年10月2日更新 |
| 奈良県 | 「奈良県ツキノワグマ目撃情報マップ」と目撃情報一覧(PDF) | 令和8年度は10月2日現在121件。市町村へ通報された情報を県が集計し、イノシシなど別の動物の可能性も否定できないと注記 |
| 和歌山県 | 「市町村別クマ目撃情報件数」と、直近3か月の目撃マップ・月別一覧 | 令和8年8月31日までの県合計は79件。目撃は場所・日時・大きさ・移動方向・行動を最寄りの市町村へ知らせるよう記載 |
熊の出没情報は、関西のどこで見られますか?
京都府はクマ出没情報マップ、兵庫県は兵庫県警察・安全安心マップ、奈良県は目撃情報マップと一覧、大阪府は一覧と出没マップ、和歌山県は市町村別の件数表と直近3か月の目撃マップ、滋賀県は年度別の目撃件数PDFで公開しています。市町村のページが細かい場合もあるため、住まいの市町村も確認します。
京都府・兵庫県・滋賀県|近畿北部の出没情報と通報先
近畿北部では、府県をまたいだ個体群として整理されています。滋賀県の計画は、湖北のクマを白山・奥美濃地域個体群(石川、福井、岐阜、滋賀)、湖西のクマを北近畿東部地域個体群(福井、京都、滋賀)に属するものとしています。住まいの府県だけでなく、隣の府県の公式ページも確認すると、見落としが減ります。
京都府の出没情報と連絡先
京都府は、近年は京都府北中部地域を中心に、果樹園や集落周辺で目撃や痕跡の情報が多く寄せられていると説明しています。今年度はブナ科種子(どんぐり)が凶作で、エサを求めて集落に出没する可能性が危惧されるとしています。目撃情報は府内のクマ出没情報マップで検索でき、希望者は府の総合防災情報システム(防災・防犯情報)で配信を受けられます。
クマを見かけても決して近づかず、すぐに府の広域振興局、京都林務事務所、市役所、町村役場、警察署へ連絡するよう案内されています。連絡先の電話番号は、後の表にまとめました。
兵庫県の出没情報と連絡先
兵庫県は、第2期ツキノワグマ管理計画に基づき、人身被害ゼロの実現や、被害対策の充実・強化による生活圏への出没防止などを管理目標に掲げています。目撃情報は、兵庫県警と連携し、市町に寄せられた緊急性の高い出没情報を、警察のマップとアプリに掲載して一元化しています。集落やその周辺で目撃や痕跡を見つけたら、最寄りの役場窓口に連絡するよう案内されています。
滋賀県の出没情報と連絡先
滋賀県は、年度別のクマ目撃件数をPDFで載せています。2026年10月3日に確認できたのは令和7年度分で、県計は140件、地域別では湖西地域(北近畿)が82件、湖北地域(白山・奥美濃)が53件、その他が5件です。人家の近くで目撃したときは、直ちに警察、市町役場、県森林整備事務所、県の担当課へ連絡するよう、県のページに載る啓発資料が案内しています。資料に書かれた県の課名は自然環境保全課ですが、2026年10月3日に確認した県のツキノワグマのページの作成所属は生物多様性保全課鳥獣対策室でした。
奈良県・和歌山県|紀伊半島の出没情報と通報先
奈良県と和歌山県は、紀伊半島のクマに関する情報を公開しています。件数の数え方と、通報の流れを順に見ます。
奈良県の目撃情報と数え方
奈良県は、令和8年度の県内目撃件数を121件と載せています(10月2日現在の一覧)。目撃・出没情報マップに加え、一覧PDFを目撃情報があり次第更新するとしています。この件数は、目撃した人がクマと判断して市町村に通報し、市町村から県へ提供された情報の集計で、イノシシなどクマでない動物の可能性も否定できないと注記されています。
和歌山県の市町村別件数と連絡先
和歌山県は、県内のクマを他地域から分断された紀伊半島の地域個体群と説明し、市町村別の目撃件数表(令和8年8月31日まで)と、直近3か月の目撃マップ・月別一覧を載せています。県合計は令和8年度が79件で、令和6年度は180件、令和7年度は99件と表に示されています。目撃や足跡を見つけたら、場所・日時・大きさ・移動方向・何をしていたかを、最寄りの市町村に伝えるよう呼びかけています。
- 奈良県は、目撃した市町村へ通報する流れで、県は市町村からの情報提供を集計している
- 和歌山県は、最寄りの市町村へ、場所・日時・大きさ・移動方向・行動を伝える
近畿北部と紀伊半島で、熊の管理の考え方はどう違うか
「関西のクマ」と一括りにせず、府県の資料が説明する個体群の状況を確認します。表には、各府県のページや計画が書いている範囲だけを並べました。記載がない項目は、確認できなかったことを示すだけで、ないことを意味しません。
管理の違いは、クマの数だけでなく、地域個体群ごとの状況や計画で決まります。同じ北近畿東部地域個体群に含まれる京都府と滋賀県でも、狩猟の扱いは資料上で異なります。「関西全体で増えている」「減っている」と捉えるのではなく、自分の地域の府県資料を確認することが大切です。
| 府県 | 資料に書かれている個体群・生息状況 | 狩猟・捕獲などの扱い(記載の範囲) |
|---|---|---|
| 京都府 | 個体数が増加したことから、令和3年度に府のレッドリストの区分を要注目種に変更 | 令和3年度の狩猟期から、府内での狩猟を再開 |
| 兵庫県 | 東中国地域個体群と近畿北部地域個体群の2集団が、円山川を境に分布。個体数は増加傾向と推定され、県のレッドデータブックで要注目種に見直し | 管理目標に、東中国地域個体群と近畿北部地域個体群西側の推定生息数400頭以上の維持を掲げる。生活圏への出没防止と誘引物管理を重視 |
| 滋賀県 | 湖北は白山・奥美濃地域個体群、湖西は北近畿東部地域個体群。推定生息数は湖北164頭、湖西152頭で、前の計画時から横ばい傾向。県の計画は、存続基盤が脆弱な希少種と位置づける | 第4次計画(令和5年4月〜令和10年3月)で、狩猟の自粛を継続。年間総捕獲数の上限を設定 |
| 和歌山県 | 他地域から分断された紀伊半島の地域個体群で、生息数は少ないと考えられている。環境省レッドリスト2020で絶滅のおそれのある地域個体群 | 平成6年(1994年)から狩猟を禁止 |
| 大阪府 | 府内の森林で、ツキノワグマの恒常的な生息は確認されていない。隣接府県の個体が一時的に入ってきていると考えられる | 確認したページには、狩猟の扱いの記載は見当たらない。出会わない・引き寄せない対策の案内が中心 |
大阪府など出没がまれな地域での、熊の出没情報の読み方
大阪府の年度別の出没件数は、平成30年度が3件、令和元年度と2年度が各2件、令和3年度が5件、令和4年度が7件、令和5年度が11件、令和6年度が13件、令和7年度が25件と載っています。クマらしきものを含み、連日同じ地域で出没した場合など同一個体と思われる情報は1件にまとめる、という注記つきの数字です。令和8年度は9月28日時点で15件です。
令和8年度の一覧には、能勢町、豊能町、高槻市、島本町などの記載があります。高槻市は8月3日に樫田出灰地区の山中での目撃が載り、高槻市のホームページ(農林緑政課)にも同じ日の記録があります。件数が少ない地域では、1件の情報の意味が大きいため、日時と場所に加え、備考欄の「クマらしきもの」「痕跡は確認できず」といった注記も読みます。
兵庫県の市のページにも記録があります。川西市の「クマ出没の注意」は、令和7年8月と9月の目撃・痕跡などを載せていて、ページの更新日は令和7年10月28日でした。宝塚市のページは2026年7月21日更新で、令和8年6月のクマらしき動物の目撃と、野生動物の糞と思われるものの発見が載っています。その糞は、市・県・猟友会の確認でアライグマのものである可能性が高いとされ、目撃場所周辺の見回りでもクマの痕跡は確認できなかったと追記されています。最近の記載が見当たらないことと、最近出ていないことは同じではないため、更新日の確認が大切です。
| 情報の見え方 | 読み方 | 次に見るもの |
|---|---|---|
| 府県の件数が少ない(大阪府の令和8年度は9月28日時点で15件) | 1件ごとの場所・日時・状況が重要。件数だけで危険か安全かを決めない | 一覧の備考欄、市町村のページ |
| 「クマらしきもの」と書かれている | 確認前の情報を含む。痕跡が確認できなかった旨の備考が付く例もある | 備考欄の注記、続報 |
| 市のページの更新が古い(川西市は令和7年10月28日更新) | 記載が止まっているのか、出没がないのかは、そのページだけでは分からない | 府県の一覧、市の防災メール |
| 府県の一覧に自分の市町がない | その府県が把握している範囲に入っていないだけの場合もある | 市町村の公式ページ、近隣市町の情報 |
市町村の防災メール・公式ページを探す|川西市・宝塚市・高槻市ほか
川西市・宝塚市・高槻市のような市の情報は、府県のマップより細かい単位で出ることがあります。川西市は「かわにし安心ネット」によるメール配信を案内し、目撃したら川西市役所の産業振興課へ電話で通報し、氏名と連絡先、目撃した場所・時間・頭数・大きさ・特徴・行動・距離などを伝えるよう求めています。近隣市町として、宝塚市、猪名川町、箕面市、豊能町、能勢町、池田市のページへのリンクも載せています。
宝塚市は、クマと思われる動物の目撃情報などの連絡先を農の魅力創造課とし、放置果樹、廃棄農作物、生ごみなどの誘因物の適切な管理を呼びかけています。高槻市は農林緑政課のページに、令和8年8月3日の目撃と、過去の目撃・痕跡を載せ、遭遇したときの対処も案内しています。加古川市については、この記事の確認日(2026年10月3日)の時点で、クマの出没を扱う市の公式ページを確認できませんでした。兵庫県が警察と連携して一元化しているマップと、市の鳥獣担当窓口の案内を確認してください。
市の鳥獣窓口は、クマ以外の相談でも使われます。アライグマの記事ですが、川西市でアライグマの箱わなを相談する記事、宝塚市のアライグマ被害相談の記事、加古川市のアライグマ対策の記事は、市に被害の状況を伝えて相談する流れの参考になります。京都府では、福知山市の獣害相談の記事が、地域の獣害対策の相談の仕組みを整理しています。
- 市の公式ページの更新日と、記載されている最新の日付を見る
- 防災メールや公式LINEの案内があるかを探す
- 近隣市町(川西市の場合は宝塚市・猪名川町・箕面市など)のページも見る
参考:川西市|クマ出没の注意
熊を目撃したときの通報先|府県・市町村・警察の連絡先の一覧
目撃や痕跡を見つけたら、近づかずにその場を離れ、安全な場所から連絡します。京都府は、広域振興局、京都林務事務所、市役所、町村役場、警察署を案内しています。滋賀県は、直ちに警察、市町役場、県森林整備事務所、県の担当課へ連絡するよう案内しています。兵庫県は最寄りの役場窓口、奈良県と和歌山県は市町村への連絡が前提です。
関西の各府県のページでは、切迫した場面と通常の目撃を分けた記載は、確認できた範囲では見当たりませんでした。関西以外では、岩手県のように、危険が迫っているときは110番、人身被害が出たときは119番と分けて案内する自治体もあります。京都府と滋賀県も連絡先に警察を挙げているため、身の危険を感じたときは、窓口を探すより先に警察へ連絡してください。
| 府県 | 連絡先(公式ページの記載) | 伝える内容の例 |
|---|---|---|
| 京都府 | 丹後広域振興局 0772-62-4310、中丹広域振興局 0773-62-2593、南丹広域振興局 0771-22-0426、山城広域振興局 0774-21-3212、京都林務事務所 075-451-5724。市役所・町村役場・警察署でもよい | 見かけた場所と時間、状況(近づかない) |
| 兵庫県 | 最寄りの役場窓口(川西市は産業振興課 072-740-1111、宝塚市は農の魅力創造課 0797-77-2036) | 目撃場所・時間・頭数・大きさ・特徴・行動・距離(川西市の案内) |
| 滋賀県 | 警察、市町役場、県森林整備事務所、県の担当課(啓発資料の記載は自然環境保全課。現在の県ページの作成所属は生物多様性保全課鳥獣対策室) | 目撃時刻、場所、頭数、移動方向、大きさ、何をしていたか、通報者の氏名・住所・連絡先 |
| 大阪府 | 市役所・町村役場(府の令和8年度の出没情報ページの案内)。担当課は府の「府内市町村の鳥獣行政担当窓口」に一覧(令和6年4月現在の表) | 出没した場所・日時・状況。府の出没情報は、府に寄せられた情報を載せている |
| 奈良県 | 目撃した市町村へ通報(県は市町村からの情報提供を集計) | クマと判断した状況。県の集計には、別の動物の可能性も含まれうる |
| 和歌山県 | 最寄りの市町村 | 場所、日時、大きさ、移動方向、何をしていたか |
関西の家庭での備え|誘引物の管理は府県の案内に共通する
京都府、滋賀県、兵庫県、大阪府、和歌山県の案内は、人家の周りに生ごみなどを置かないこと、収穫しない柿や栗などの果樹を収穫・撤去することで共通し、京都府以外の4府県は、やぶを刈って見通しをよくすることも挙げています。兵庫県森林動物研究センターは、柿などの放棄果樹が強い誘引物になっているため、不要な果樹の伐採などの誘引物管理が必要で、電気柵や追い払いも効果的だと説明しています。
具体的な点検方法は、クマ出没への対策の記事に、庭・台所口・物置・畑の場所別の表としてまとめました。クマに限らず、けがをした野生鳥獣を見つけたときは、別の窓口になります。京都府の救護先は、京都府で傷ついた野生動物を見つけたらで確認できます。






