熊の出没マップは、都道府県・市町村の公式ページから探す

「熊 出没 マップ」で検索すると、民間のまとめ地図や、利用者の投稿をもとにした地図も並びます。ただ、通報を受けて内容を確かめ、住民へ知らせる立場にあるのは、現地の市町村や都道府県、警察です。家の周り、通学路、行き先の出没を確かめるときは、まず公式のマップや一覧を開き、民間の地図は参考にとどめるのが安心です。

環境省の「国民向けのクマに関する情報」には、都道府県が提供するクマ出没情報へのリンクが地方別に並んでいます。2026年10月3日に開いたところ、北海道から徳島県までの32の都道府県が載っていました。スマートフォンではリンク先に直接移れない場合があり、環境省は、栃木県は「アニマル」、京都府は「自然環境・農林水産」の中の「クマ目撃情報マップ」から選ぶよう注記しています。

この一覧にない県もあります。滋賀県と島根県のリンクは載っていませんが、環境省の件数表には両県の出没件数が出ています。リンク集に見当たらない県は、県名と「クマ 出没」で検索し、県庁や市役所・町村役場の公式サイトのページを探してください。

環境省のページからたどる手順

手順は次のとおりです。環境省のページは構成が変わることがあるため、リンクの名前で探してください。

  • 環境省「クマに関する各種情報・取組」を開く
  • 「国民向けのクマに関する情報」へ進む
  • 地方別の一覧から、都道府県名のリンクを選ぶ
  • マップが開かないときは、県の野生動物・鳥獣担当のページから探す

民間のまとめ地図を使うときの注意

この記事は、公式の出没情報を中心にまとめています。民間の地図を使う場合は、情報の出所と更新日が示されているかを確認し、気になる地点は公式ページで同じ日付と場所を照らし合わせてください。

参考:環境省|国民向けのクマに関する情報(都道府県が提供するクマ出没情報)

読者の疑問

熊の出没マップは、全国分を1枚で見られますか?

比較ガイド

2026年10月3日に確認した環境省のページでは、全国の地点を1枚に重ねた地図は見つかりませんでした。環境省は月別の件数表と、都道府県の公式ページへのリンク集を公開しています。地点は各都道府県・市町村のマップで確認します。

熊の出没件数を全国で見る|環境省の速報値でわかることと限界

環境省は「クマの出没情報(速報値)」として、都道府県別・月別の件数を直近5か年分並べた資料を公開しています。2026年10月3日に確認した資料は令和8年9月9日付で、令和8年度分は4月から7月までです。合計欄には、令和7年度が50,801件、令和8年度の4〜7月分が17,362件と示されています。

同じ資料の注記には、数値は都道府県から聞き取った速報値で、変更することがあると書かれています。出没数の数え方も、警察への通報件数や市町村からの情報など、都道府県ごとに異なります。このため、県同士の件数を並べて多い少ないを決める使い方は向きません。県ごとの数字は、その県の説明とあわせて読みます。

環境省のページには、出没数は翌月末を目途に掲載すると書かれています。直近の目撃を追うなら、後の章で紹介する都道府県や市町村の公式マップを使います。

熊の出没件数を全国で見る|環境省の速報値でわかることと限界:確認項目
資料の項目資料に書かれていること読むときの注意
数値の出どころ都道府県から聞き取った速報値で、データは変更することがある確定値ではなく、令和8年9月9日時点の数字です
出没数の数え方警察への通報件数、市町村からの情報など、都道府県ごとに異なる方法で取りまとめている県の件数を並べて優劣をつける材料にはなりません
北海道出没数の公表は行っていないと注記され、表の欄は数値の代わりに「-」北海道のヒグマは、道や市町村の公式ページで確認します
九州・沖縄の8県クマが生息していないため調査外表に載らないのは、調べていないという意味です

参考:環境省|クマの出没情報(速報値)PDF(令和8年9月9日付)

熊の出没マップ|北海道・東北の公式ページと通知の一覧(2026年10月3日確認)

北海道と東北から順に、2026年10月3日に開いて内容を確認できた公式ページを並べます。名称や機能は変わることがあるため、リンク先の最新の案内を優先してください。表には、各ページが説明している内容だけを書いています。

東北では、利用者が出没を投稿できる仕組み(青森県、岩手県、秋田県)と、県が市町村などの情報を取りまとめて載せる仕組み(宮城県)が見られます。投稿しただけでは通報が完了しない点は、岩手県が明記しています。

熊の出没マップ|北海道・東北の公式ページと通知の一覧(2026年10月3日確認):確認項目
地域公式の出没情報更新・通知・掲載範囲(確認できた記載)
北海道・札幌市道の「市町村ヒグマ関連情報リンク集」、札幌市「ヒグマ出没情報」道のリンク集は市町村ページへの入口。すべての出没を網羅するものではなく、情報を出していない市町村もあると注記。札幌市は区別の一覧と地図へのリンクを載せ、公式LINEで受信地区を選べる
青森県「くまログあおもり」目撃や人身被害をマップ化し、公開とメールで配信。県公式LINEでも受信可。2026年5月19日更新の案内で、24時間以内の情報を濃く表示する改修と、投稿時の電話番号入力の必須化を告知
岩手県県公式LINE内の「Bears(ベアーズ)」地図で閲覧・投稿でき、通知を受ける市町村(メッシュ単位も可)を選べる。投稿しただけでは通報は完了しないと県が明記
宮城県「令和8年度クマ目撃等情報マップ(速報)」目撃は青、痕跡は橙、その他は赤。情報のない場所にもクマがいる可能性があり、データは不在を証明しないと注記(2026年10月1日掲載)
秋田県「クマダス」出没情報の一覧と地図があり、獣種や情報種別(目撃・人身被害・痕跡)で絞り込める。登録すると希望する市町村の情報をメールで受信できる。10月は県内全域に出没注意報
山形県「クマ目撃マップ(けものおと2)」、月別・市街地の目撃件数月別件数は令和8年9月27日現在。市町村のクマ情報発信手段の一覧PDFも掲載。目撃は市町村または警察へ

参考:秋田県|ツキノワグマ等情報マップシステム「クマダス」

熊の出没マップ|北陸・中部・近畿の公式ページと通知の一覧(2026年10月3日確認)

北陸と中部は、県のページから外部の地図システムへ移る形が多く、更新の仕組みも県ごとに違います。近畿は京都府と大阪府を取り上げ、兵庫県・滋賀県・奈良県・和歌山県を含む2府4県は、関西の2府4県の公式ページと通報先の記事にまとめました。

関東・中国・四国の県も、環境省のリンク集から公式ページへ進めます。この記事では内容を確認できていないため、表には載せていません。

熊の出没マップ|北陸・中部・近畿の公式ページと通知の一覧(2026年10月3日確認):確認項目
地域公式の出没情報更新・通知・掲載範囲(確認できた記載)
新潟県「にいがたクマ出没マップ」県の鳥獣被害対策支援センターのページから案内(2026年9月28日更新)。目撃・痕跡報告件数の推移や人身被害の状況も載る
富山県「ツキノワグマ出没情報地図【クマっぷ】」2026年4月6日に全面リニューアル。市町村職員が現場から直接入力して反映し、目撃・痕跡などを色分け。市町村・年・月で絞り込める
石川県「ツキノワグマ目撃痕跡情報」と出没位置図9月30日時点のPDFを10月2日に更新。各農林総合事務所などから県に報告があった情報を掲載
福井県「福井クマ情報」市町や警察署に寄せられた出没位置を随時公開し、メールマガジンとYahoo!防災速報アプリで配信。市町が非公開とした情報や捕獲情報は載らず、反映に数日の遅れが出ることがある
長野県「ツキノワグマ情報マップ」(アプリあり)市町村から提供された目撃・出没情報をまとめている。最新の情報は、市町村や観光案内所、宿泊施設等への問い合わせも案内
岐阜県「岐阜県クママップ」(県域統合型GIS)令和8年度の目撃件数565件(8月31日時点)と県ページに記載。過去の出没も確認できる。目撃は各市町村へ提供するよう案内
静岡県「クマ出没マップ」(Googleマップ)と出没情報PDF令和8年度から、クマと断定または可能性が高い目撃を赤、見間違いの可能性がある目撃をグレーに色分け。PDFは9月24日時点
愛知県「ツキノワグマ出没情報(令和8年度)」と確認情報(過去5年間)のPDF令和8年度から、クマらしき動物の出没情報を含めて公表。過去5年間と今年度は人身被害なしと記載
京都府「京都府内のクマ出没情報マップ」府の総合防災情報システムで出没情報を配信(令和7年10月20日から、希望者は登録)。府のページは2026年9月29日更新
大阪府「市街地周辺における野生動物の出没情報」令和8年度は9月28日時点で出没15件。注意喚起のため「クマらしきもの」も含めて掲載。担当課の公式X(旧Twitter)でも案内

参考:静岡県|静岡県のツキノワグマ

熊の出没をメール・LINE・アプリで受け取る|公式通知の探し方

地図を毎日開かなくても、公式の通知を登録すると出没情報を受け取れる地域があります。札幌市は公式LINEで、受信したい地区(市内10区と山林)を選びます。夜間の配信も選べ、市街地での出没など緊急性が高い場合は、現地調査の前に配信することがあると案内しています。

岩手県は県公式LINE内の「Bears」で、通知を受ける市町村や、より細かいメッシュ単位の区域を選べます。青森県、秋田県、福井県、京都府も、メール、LINE、防災情報システムなど、それぞれ別の仕組みで配信しており、前の表に書いたとおりです。

山形県は、市町村のクマ情報発信手段の一覧PDFを掲載しています。こうした一覧がない県では、市町村のホームページで、防災メールや公式LINEの案内を探してください。

  • 住まいの市町村だけでなく、通勤・通学先や実家、行楽先の地域も登録する
  • 設定の単位(地区、市町村、メッシュ)と、夜間の配信の有無を確認する
  • 通知が届いたら、次の章の見方で、日付・場所・情報の種類を読み取る

参考:札幌市|札幌市公式LINEで「ヒグマ出没情報」を配信しています

熊の出没マップの読み方|目撃・痕跡・人身被害と、日付・位置の精度

地図の点は、情報の種類と確からしさ、日付、位置の3つの観点で読むと、誤解が減ります。下の表に、確認する点をまとめました。

情報の種類と確からしさ

同じ「出没」でも、地図の点が表すものは自治体で違います。静岡県は、痕跡や写真があるなどクマの可能性が高い目撃を赤、暗がりや一瞬の目撃、黒い動物の目撃など他の動物と見間違えた可能性がある目撃をグレーで分けています。札幌市の一覧には、ヒグマを確認した、ヒグマらしき動物を目撃した、フンを確認した、物音を確認したといった、確かさの違う情報が並びます。

日付と更新のタイミング

青森県の「くまログあおもり」は、2026年5月19日更新の案内によると、アクセスした時点から24時間以内の情報かどうかを色の濃さで分けています。福井県は、各市町で集約したあとに登録するため、反映に数日の遅れが出ることがあると注意しています。宮城県は、マップと一覧で件数が違うことがあり、更新時期の違いや位置情報が不確かな情報があるためだと説明しています。

位置の精度と、見る範囲

点は目撃や痕跡があった場所で、クマの今の居場所ではありません。川西市のページは、行動範囲が広く、目撃された場所以外でも出没の可能性があると注意しています。秋田県のクマダスは、周囲800mから30kmまで地図の範囲を選べるため、自宅の周りと通学路を分けて見られます。

熊の出没マップの読み方|目撃・痕跡・人身被害と、日付・位置の精度:確認項目
見るところ地図や一覧に表れる例読み方
情報の種類目撃、痕跡(足跡・フン・食痕など)、人身被害、「クマらしき動物」痕跡は近くにいた可能性、目撃は人が見た情報。「らしき」は確認前の情報を含む
確からしさ静岡県の赤とグレー、札幌市の「確認」「らしき」「フン」「物音」断定できない情報も注意喚起のために載るため、点の数だけで判断しない
日付と時刻青森県の24時間以内の濃淡、福井県の数日の遅れ今日の点が少なくても、反映待ちの情報があるかもしれない
位置の範囲秋田県の周囲800m〜30kmの取得範囲、宮城県の位置情報が不確かという注記自宅周辺と通学路・行き先を分け、複数の範囲で見る

参考:静岡県|静岡県のツキノワグマ

熊の出没情報がない地域は安全?掲載なしと「クマがいない」の違い

地図に点がないことは、クマがいないことの証明になりません。宮城県は、情報が無い場所にもクマが生息している可能性があり、公開しているデータは個々の地点の存在や不在を証明する資料ではないと注記しています。北海道のリンク集も、市町村が出す出没情報はすべての出没を網羅するものではなく、情報を出していない市町村もあるため、注意情報の有無にかかわらずヒグマへの注意が必要だと書いています。

一方で、そもそもクマが生息しない地域もあります。環境省の件数表は、九州・沖縄の8県を、クマが生息していないため調査外としています。愛知県と岐阜県は、ヒグマは県内に生息しないと説明し、大阪府は、府内の森林でツキノワグマの恒常的な生息は確認されておらず、隣接府県の個体が一時的に入ってきていると考えられるとしています。

「出没情報がない」には、クマが生息しない地域、目撃が少ない地域、情報が未掲載・未反映の地域が含まれます。どれに当たるかは、都道府県や市町村の説明で確認してください。

熊の出没情報がない地域は安全?掲載なしと「クマがいない」の違い:確認項目
地図や一覧で見えること考えられること次に確認すること
自分の市町村に点がない生息地から離れている、目撃が少ない、未反映のいずれもあり得る県の説明ページと、市町村の出没情報・防災メールを見る
最終更新日が古い新しい情報がない場合と、更新が止まっている場合がある更新日や「○月○日時点」の表記を見る(川西市のページは令和7年10月28日更新)
クマが生息しないと書かれた地域ヒグマ(またはクマ類)が県内にいないという説明種類(ツキノワグマかヒグマか)と、隣接する県の情報を確認する

参考:宮城県|令和8年度クマ目撃等情報

熊を目撃したときの通報先と、伝える内容

目撃や痕跡を見つけたときの連絡先は、自治体によって案内が違います。岩手県は、危険が迫っているときは警察へ110番、人身被害が起きたときは119番、あわせて市町村の担当課へ電話するよう案内しています。札幌市は最寄りの警察、京都府は広域振興局や市役所・町村役場、警察署、宮城県は目撃地の市町村、山形県は市町村または警察です。

アプリやマップへの投稿は、通報の代わりになりません。岩手県は、投稿しただけでは通報は完了していないと明記しています。電話では、いつ、どこで、何頭が、どのくらいの大きさで、何をしていたか、どちらへ向かったかを伝えます。和歌山県は、場所・日時・大きさ・移動方向・何をしていたかを最寄りの市町村へ知らせるよう呼びかけています。

熊を目撃したときの通報先と、伝える内容:確認項目
場面連絡先の例ひとこと
危険が迫っている(近くにクマがいる)警察(110番)岩手県の案内。窓口の呼び方は自治体ごとに違う
人身被害が出た119番。あわせて市町村の担当課へ電話岩手県の案内
目撃・痕跡を見つけた(危険は迫っていない)市町村の担当課。最寄りの警察や県の振興局を案内する自治体もある札幌市は最寄りの警察、京都府は広域振興局・役場・警察署
マップに載っているか確かめたい県・市町村の出没情報ページ反映に時間がかかることがある
  • 見た時刻と場所(住所、道路名、目印の建物)
  • 頭数、親子連れかどうか、おおよその大きさ
  • クマの動き(立ち去った方向、何をしていたか)
  • 足跡・フン・爪痕などの痕跡があれば、その場所と状態

参考:岩手県|Bears(ベアーズ)の利用方法について

出没情報を見たあとに、家庭で確認すること

近くに点を見つけたら、まず家の周りにクマを引き寄せるものがないかを確認します。環境省のマニュアルは、出没を抑えるには、果樹や生ごみなどの誘引物の除去・管理と、侵入しにくい環境づくりが必要だと整理しています。庭先の果樹、生ごみ、ペットフード、やぶの状況は、クマ出没への対策の記事の場所別の表で点検できます。

子どもがいる家庭では、通学路と帰宅時間も確認します。環境省のページに載る保護者向けリーフレットは、自治体の出没情報をこまめに確認すること、ひとりで行動せず声や音で人の存在を知らせること、足あとやフンを見つけたらその場を離れることを挙げています。庭の果実の収穫と落果の管理は、ハクビシンを想定した庭の果実の食害を減らす手順とも共通します。

  • 出没情報の確認方法(公式ページ、通知)を家族で共有する
  • 庭の果樹、生ごみ、ペットフードの置き場所を見直す
  • 朝夕の外出と、子どもの帰宅経路を話し合う
  • 目撃したときの連絡先(市町村、警察)を携帯電話に登録する

参考:環境省|クマ類の出没対応マニュアル 改定版 第1章 出没に備える(PDF)