種類別の対策ガイド

ムカデの駆除・対策ガイド

室内への侵入と屋外の環境管理を考えたい。

ムカデは昆虫ではない小動物で、漢字で「百足」と書くとおり多くの脚があります。大阪府の小冊子や生活害虫防除剤協議会が例に挙げるトビズムカデは大型の種類で、協議会は体長110〜130mm、小冊子は100〜150mmと紹介しています。朽ちた木や石の下、落ち葉の層など湿った場所にすみ、小さな昆虫などを捕らえて食べます。堺市は、ゴキブリなどを捕食する有益な面もあると説明しています。

住宅での被害は、咬まれることです。堺市によると、ムカデは臆病で、身を守るため以外に咬みつくことはなく、振動を感じると物陰へ逃げていきます。ただ、夜間に室内へ入って寝具などに潜んでいるところへ、人がうっかり触れて咬まれる例がほとんどです。咬まれると激しい痛みがあり、赤くはれることがあります。大阪府の小冊子は、治るまで1週間以上かかるとしています。

家や庭に来る理由は、湿気のある狭く暗い場所と、餌になる小さな昆虫がそろうことです。生い茂った草むら、落ち葉の下、石垣のすき間、庭石やブロックの下、プランターの下が身近な生息場所になります。堺市は冬を除くすべての季節に発生が見られるとしています。生息場所が屋外の広い範囲に及ぶため、発生源を根本からなくすことは難しく、すみにくい環境づくりと侵入防止が対策の中心になります。

ムカデの被害を見分ける手がかり

手がかり特徴と確認のしかた
体の形と脚長野県林業総合センターの資料によると、ムカデは体の節ごとに脚が1対、ヤスデは2対で、ムカデ類は動きが速く、昆虫を捕らえて食べます。トビズムカデは、大阪府の小冊子などで体長10cm以上になるとされています。
ヤスデ・ゲジとの違いヤスデは動きが遅く、落ち葉など植物の遺体を食べます。大阪府の小冊子は、よく似たヤスデやゲジは咬みつかないとしています。見分けがつかないうちは、素手で触れないようにします。
屋外の隠れ場所草むら、落ち葉の下、石垣のすき間、庭石やブロックの下、プランターの下など、湿った狭い暗所を確認します。家の周りに置いたままの廃材やがれきも隠れ場所になります。
室内で見つかる時間と場所夜間に屋内へ入り、寝具などに潜んでいることがあります。生活害虫防除剤協議会も、夜間に家屋内へ侵入することがあるとしています。発生する季節は、寝る前に寝具を確認します。
咬まれたときの症状咬まれると激しい痛みがあり、赤くはれることがあります。堺市は、全身の脱力感、発熱、めまい、どうき、吐き気などの症状が出たときは医師の診断を受けるよう案内しています。
見かける時期堺市によると、冬を除くすべての季節に発生が見られます。大阪府の小冊子は、活発に動き回り、夏の夜に部屋へ入ってくることがあるとしています。

法律・制度上の注意

生活害虫防除剤協議会は、ムカデを昆虫以外の小動物として生活害虫に含め、蚊やハエ、ゴキブリなどの衛生害虫とは分けて扱っています。同協議会の説明では、衛生害虫向けの防除薬剤は薬事に関する法律に基づいて登録されるのに対し、生活害虫向けの防除剤は、同協議会が厚生労働省の指導に基づいて安全性、有効性、表示などの自主基準を定め、適合した製品に登録マークを交付しています。使う前に成分、使用方法、使用上の注意などの表示を読み、表示どおりに使います。

自分でできる対策

  • 家の周りの落ち葉、石、廃材、がれきを取り除いて、湿った隠れ場所を減らします。清掃と整理整頓を続けることが基本です。
  • 庭石やブロック、プランターの下など湿気がこもる場所を確認します。物を動かすときは、素手で触れないようにします。
  • 屋内への侵入を防ぐために粉剤や粒剤を使う場合は、ムカデに適用のある製品を選び、散布する場所と量は製品の表示に従います。堺市は、家屋の周りを取り囲むように帯状にまく方法を紹介しています。
  • 室内で見つけたときは素手で触らないようにします。堺市は、家庭用のスプレー式殺虫剤を直接かけるか、割りばしなどでつかんで処理する方法を案内しています。
  • 夜間に寝具へ潜んでいて咬まれる例が多いため、発生する季節は寝る前に布団の中や周りを確認します。

相談を考える目安

  • 家の周りを整理しても、室内で繰り返し見つかるとき。
  • 床下や石垣、隣接する草地など、自分では手を入れにくい場所が生息場所になっていると考えられるとき。
  • 咬まれて痛みやはれが強いとき、全身の脱力感、発熱、めまい、どうき、吐き気などが出たときは、医療機関を受診します。
  • 集合住宅や借家で、共用の植え込みや敷地の管理が関わる場合は、管理会社や大家に相談します。

ムカデのよくある質問

ムカデはなぜ家に出る?
湿った隠れ場所と餌になる小さな昆虫が家の周りにあり、夜間に屋内へ入り込むためです。堺市は、草むら、落ち葉の下、石垣のすき間、庭石やブロックの下、プランターの下を身近な生息場所として挙げています。家の周りの隠れ場所を減らすことが対策の出発点です。
ムカデに咬まれたらどうする?
痛みやはれが強いとき、体調に異変があるときは医療機関を受診してください。堺市は、全身の脱力感、発熱、めまい、どうき、吐き気などの症状が出たときは医師の診断を受けるよう案内しています。大阪府の小冊子は、激しい痛みがあり、治るまで1週間以上かかるとしています。
ムカデとヤスデ、ゲジの違いは?
ヤスデとは脚の付き方や動き、食べ物が違い、ゲジとは咬むかどうかが違います。ムカデは体の節ごとに脚が1対で動きが速く、昆虫を捕らえて食べます。ヤスデは節ごとに脚が2対で動きが遅く、落ち葉などを食べます。大阪府の小冊子は、ヤスデやゲジは咬みつかないとしています。
ムカデの発生時期はいつ?
堺市によると、冬を除くすべての季節に発生が見られます。大阪府の小冊子は、ムカデは活発に動き回り、夏の夜に部屋へ入ってきて人を咬むことがあるとしています。暖かい時期は家の周りの隠れ場所を減らしておきます。
ムカデ対策の粉剤はどこにまく?
屋内へ入る経路を断つように、建物の周りへまく方法が紹介されています。堺市は家屋の周りを取り囲むように帯状に散布する方法を、大阪府の小冊子は床下などに粉剤を散布しておく方法を挙げています。散布する幅や量は製品によって異なるため、表示に従ってください。

参考(確認日:2026年10月3日):堺市|ムカデ、大阪府|身のまわり ちょっと気になる いやな虫(小冊子・ムカデ)、生活害虫防除剤協議会|害虫の種類と特徴、生活害虫防除剤協議会|生活害虫Q&A(害虫の分類と登録マーク)、長野県林業総合センター|キシャヤスデの発生について(ムカデとの比較、PDF)

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