体の節と脚の付き方を比べる
長野県林業総合センターの資料は、ムカデでは一つの体節に脚が一対、ヤスデでは多くの体節に二対あることを見分けの手がかりにしています。接近して脚を数える必要はなく、鮮明な写真がある場合の比較に使います。
動きの速さや丸まる姿も補助になりますが、弱った個体や小さな種類では印象が変わります。大きさだけで「小さいから安全」と判断せず、同定できないときは触らずに扱います。
| 比較点 | ヤスデの目安 | ムカデの目安 |
|---|---|---|
| 脚 | 多くの体節で2対 | 各体節で1対 |
| 動き | 比較的ゆっくり | 比較的速い |
| 主な食べ物 | 落ち葉などの有機物 | 昆虫など小動物 |
参考:長野県林業総合センター|キシャヤスデの発生について(ムカデとの比較、PDF)
丸まった虫は全部ヤスデですか?
丸まることは手がかりですが、それだけで種類を確定しません。体の形と脚の付き方も確認します。
咬む虫かどうかだけでなく接触を避ける
島根県の衛生害虫案内は、ヤスデ類がムカデのように人を咬むことはない一方、不快なにおいが問題になることを説明しています。だからといって手でつかんだり、床で潰して確かめたりする必要はありません。
室内へ一匹入った場合は、子どもやペットを遠ざけ、適した道具で直接触れずに対応します。多くの個体が出る場合は、その場の回収だけでなく、屋外のどの方向から来るかを確認してください。
湿った資材の下を点検する
玄関近くの落ち葉、植木鉢の下、置きっぱなしの木材やマットなど、湿りが続く場所を見ます。重い石や積み材を無理に持ち上げず、動かせる物を整理して、地面と外壁の境界を点検しやすくします。
落ち葉を庭の別の入口近くへ移しただけでは、潜む場所が残ります。必要な腐葉土や植栽は用途を保ちつつ、人が出入りする場所に密着しない置き方を考え、湿った物を長くためないようにします。
侵入口と屋外の発生を分けて評価する
戸の下や網戸の破れなど、室内へ入れる隙間を確認します。換気口や排水口を丸ごと塞がず、本来の機能を残す防虫方法を選び、屋外から来る数と室内へ入った数を別々に記録してください。
薬剤を使う場合は対象にヤスデまたはムカデが含まれるか、使用場所が適切かを表示で確認します。菜園、排水、水槽、ペットの通路へ無差別に散布せず、環境整理と入口の改善を続けます。


