和歌山市は、トコジラミの薬剤配布も駆除も行っていません

和歌山市の公式案内(2024年1月18日更新)は、トコジラミを見つけたら掃除機で吸い取る、熱湯で洗濯するなどの方法で防除し、大量に繁殖して個人では難しいときは駆除業者への委託を検討するよう示しています。そのうえで、市は薬剤の配布や駆除を行っていないと明記しています。市に電話をしても、無料で薬剤を受け取れる、職員が訪問して駆除するといった対応は想定されていません。

案内ページの問い合わせ先は、和歌山市保健所の生活保健課環境保健班(健康局 健康推進部)です。衛生害虫の案内をまとめている部署なので、トコジラミの特徴や市の考え方を確認する入口になります。トコジラミの調査や駆除を市が受けるとは書かれていないため、市への相談は、情報の確認と次の窓口の確認に目的を絞ると話が早く進みます。

参考:和歌山市|トコジラミについて

読者の疑問

和歌山市に電話すればトコジラミを駆除してもらえますか?

比較ガイド

市は薬剤の配布も駆除も行っていないと案内しています。市への相談は、トコジラミの特徴や次の相談先の確認に使い、駆除は自分で防除するか、業者へ依頼します。

市が配る薬剤は、自治会向けの蚊の幼虫対策です

和歌山市は2026年度から、希望する単位自治会を対象に、衛生害虫の発生抑制のための薬剤を配布しています(2026年5月29日更新の案内)。申請するのは自治会長で、受け取りは和歌山市保健所の生活保健課環境保健班の窓口です。配布は平日の午前9時から午後5時で、5月から10月の火曜日(祝日を除く)は、前もって申請があれば午後6時30分まで延長されます。

ただし、この薬剤は流れの緩やかな排水溝や側溝、水たまりに入れて、蚊の幼虫(ボウフラ)を駆除するためのものです。トコジラミやハチ、ネズミを対象にした薬剤ではありません。配布数には予算の上限があり、申請した数を受け取れないことがあるとも案内されています。名前に衛生害虫とあっても、家の中の害虫を駆除する制度ではないため、混同しないようにします。ハチの巣については、和歌山市のハチの巣相談で市の案内を整理しています。

市が配る薬剤は、自治会向けの蚊の幼虫対策です:確認項目
困りごと和歌山市の案内読者が取る行動
トコジラミ市は薬剤配布も駆除も行っていない掃除機や熱湯洗濯で防除し、多いときは業者を検討する
蚊の幼虫(ボウフラ)希望する自治会に、側溝などへ使う薬剤を配布(2026年度から)自治会長を通して保健所の窓口へ申請する
スズメバチ等の巣市は駆除を行わず、所有者や管理者が業者へ依頼する複数の業者から見積もりを取って比べる
セアカゴケグモ保健所は駆除を行わず、公共施設は施設の管理者が対応する素手で触らず、市の案内に沿って対応する

参考:和歌山市|衛生害虫の発生抑制に係る薬剤の配布について

トコジラミの特徴と潜み場所。市の案内で見るところ

市の案内によると、成虫は体長5〜8mmで、丸く平たい体をしています。夜に部屋のすき間から出てきて、人や動物を刺して吸血し、刺されると強いかゆみが出ます。吸血しなくても長く生きられるため、長く空室だった部屋でも注意が必要とされています。

潜み場所として挙げられているのは、ベッドまわり、家具や引き出しの裏、壁と床のすき間、カーテンや額縁の裏、ソファの裏など、平たい体が入り込める場所です。和室では押し入れや畳の縁なども挙がっています。清潔か不潔かに関係なく、外から持ち込まれて増えるとされているので、まず寝具まわりから、見つけた場所と日付を写真付きでメモします。見分け方の手順は、トコジラミが疑わしいときの確認も参考になります。

参考:和歌山市|トコジラミについて

自分でできる範囲と、業者に任せる目安

市が示している自力の対処は、見つけた虫を掃除機で吸い取ることと、布類を熱湯で洗濯することです。市は、大量に繁殖して個人での防除が難しい場合に、業者への委託を検討するよう案内しています。繰り返し見つかる、複数の部屋で見つかるといった状態は、その目安として考えられます。市の案内には薬剤の種類や使い方が書かれていないので、市販薬を使う場合は製品の表示に従い、くん煙剤を使う前の注意も読んでおくと安心です。

トコジラミは、人が使う荷物や衣類に付いて広がるとされ、一度増えると防除が難しく、家族や親しい人にも被害が広がることがあります。寝具の処置と同時に、持ち込みの経路にも目を向けます。旅行や出張の後に増えたと思う場合は、旅行・出張後の荷物の確認を参考に、荷物を広げる場所を決めて点検します。

参考:和歌山市|トコジラミについて

賃貸住宅で見つけたときは、業者より先に管理会社へ

賃貸住宅で見つけたときは、業者に連絡する前に、管理会社か大家へ状況を伝えます。国民生活センターも、害虫の駆除を急いで頼む前に、賃貸なら管理会社や大家へ相談する方法があると助言しています。

室内だけでなく、隣室や共用部に原因がある可能性もあり、誰が調査を手配し費用を持つかは、契約内容や管理者の判断で変わります。入居者だけで駆除を依頼すると、費用の負担や作業の立ち会いで行き違いが起きやすくなります。連絡文の考え方は、賃貸で被害が起きたときの管理会社への伝え方にあります。

参考:国民生活センター|【広告の格安料金に要注意!】作業後に高額請求する害虫駆除トラブル(2025年3月4日)

旅行・帰省や宿泊施設で持ち込まれる場合の注意

厚生労働省のリーフレットは、卵や幼虫が荷物や衣服の裏、ポケットに付いて持ち込まれることがあると説明しています。旅行や帰省から戻ったあとは、荷物や衣類を広げる前に点検すると、室内への広がりを抑えやすくなります。

旅館業の施設については、厚生労働省がトコジラミ対策の周知徹底を求める事務連絡を出しており、和歌山市の案内にも掲載されています。宿泊施設を運営する側の手順は、宿泊施設の客室で害虫を見つけたときに整理しています。

参考:厚生労働省|旅行・帰省時にはトコジラミに注意!(リーフレット)

相談先は、目的に合わせて三つに分けて使います

厚生労働省のリーフレットは、トコジラミの被害への一般相談は保健所、調査や防除に関する相談はペストコントロール業の事業者団体と案内しています。和歌山市内なら、保健所は和歌山市保健所、事業者団体は和歌山県ペストコントロール協会が当たります。日本ペストコントロール協会の近畿地区のページによると、各県の協会には害虫相談所があり、電話などでの相談は無料で、現場調査や防除施工が必要なときは原則有料、相談内容に応じた事業者を紹介できる場合もあるとされています。

電話番号は変更されることがあるため、この記事には書きません。協会の連絡先は、日本ペストコントロール協会の公式ページで最新の表示を確認してください。紹介を受けた会社でも、その場で依頼すると決めず、見積書の内容を比べてから判断します。

相談先は、目的に合わせて三つに分けて使います:確認項目
相談したいこと相談先確認できること
トコジラミの一般的な対応や特徴和歌山市保健所 生活保健課 環境保健班市の案内の内容と、市が行わないこと
調査・防除の相談、事業者の紹介和歌山県ペストコントロール協会(害虫相談所)電話相談は無料。現場調査や施工は原則有料
料金や勧誘、請求のトラブル和歌山県消費生活センター、消費者ホットライン188県センターは平日9〜17時、土日は10〜16時(電話のみ)

参考:日本ペストコントロール協会|都道府県協会・近畿地区(害虫相談所)

見積もりで確認すること。格安表示と作業後の請求に注意

国民生活センターは、広告の格安料金を信じて依頼したところ、作業後に高額な請求を受けた害虫駆除のトラブルについて注意を呼びかけています(2025年3月4日公表)。駆除の料金は住宅の大きさや構造、発生状況で変わり、広告の「○○円から」のとおりに頼めるとは限らないこと、複数社から見積もりを取る前提で話を聞くこと、その場で契約を迫る事業者とは契約しないことが助言されています。

トコジラミは防除が難しいとされる虫なので、見積書では、作業の範囲、作業回数、再訪問の扱い、総額を分けて書いてもらいます。納得できない請求は、その場で支払わず、和歌山県消費生活センターや消費者ホットライン188に相談できます。事前の提示額と請求額が大きく違う場合などは、クーリング・オフが使える可能性もあるとされています。広告の金額の読み方は「○○円から」の広告で確認することにまとめています。

参考:国民生活センター|【広告の格安料金に要注意!】作業後に高額請求する害虫駆除トラブル(2025年3月4日)