鶴岡市でクマを見たら、市役所か警察へすぐ連絡します
鶴岡市は、クマを目撃した場合はすぐに市役所または警察へ連絡するよう呼びかけています。市の公式サイトには年度ごとのクマ出没情報のページがあり、出没した日、時間、場所、地域、目撃や痕跡の内容が月別の表で公開されています。出没場所の欄の多くには、PDF形式の資料へのリンクが付いています。
通報するときは、市の出没情報に載っている項目に合わせて伝えると、状況が正確に伝わります。見た日時、場所の目印になる建物や交差点、頭数、おおよその体長、クマが向かった方向です。安全な場所へ移ってから連絡し、写真を撮るために近づくことは避けてください。山形県も、クマを目撃したら市町村または警察へ情報提供するよう案内しています。
鶴岡市でクマを見たらどこに連絡すればよいですか?
鶴岡市は、クマを目撃した場合はすぐに市役所または警察へ連絡するよう案内しています。連絡先の電話番号は、市のクマ出没情報のページに掲載されています。安全な場所へ移動してから連絡してください。
鳥獣害安全対策室の役割。本部班と現地班の分担
鶴岡市によると、令和7年度のクマの出没件数は515件で過去最多となり、市街地への出没も頻発しました。これを受けて市は令和8年度、市民部環境政策課の中に鳥獣害安全対策室を設置し、市街地を含む居住地付近へのクマ・イノシシの出没に対応する体制を強化しています。執務場所は本所6階で、4つの課による体制です。
対策室は本部班と現地班に分かれています。市民からの通報を受けて情報を集め、注意喚起を行うのが本部班、現場で捜索や追い払い、捕獲にあたるのが現地班です。住民の側から見ると、通報した後の現場対応は市が猟友会や警察と連携して進めるため、自分で追い払おうとする必要はありません。
| 区分 | 担当する課 | 主な業務 |
|---|---|---|
| 本部班 | 市民部の環境政策課、防災安全課 | 出没時の情報収集と動向の把握、情報提供、注意喚起と避難誘導、通報や問合せへの対応 |
| 現地班 | 農林水産部の農山漁村振興課、農政課 | 猟友会、警察等と連携したクマ等の捜索、追い払いまたは捕獲 |
| 注意喚起の手段 | 本部班が担当 | インターネット、SNS、街宣車 |
クマ出没時に家の周りで気をつけること
鶴岡市は、出没時の注意点を具体的に挙げています。クマを家の近くに引き寄せるものを減らすことと、出会わないように行動を変えることの2つに分けて読むと、今日できることが見えてきます。下の項目は、市の案内を要約したものです。
特に見落としやすいのがペットの餌です。市は、ドッグフードなどの餌や、食べ終わった容器に残ったにおいもクマを誘引すると説明しています。食事の後はすぐに容器を片付け、フードの袋は屋内の密閉できる場所で保管します。犬の散歩中にヤブへ向かって犬が吠える場合は、近くにクマが潜んでいる可能性があるため、すぐにその場を離れるよう求めています。
- 敷地内のクリや柿の木にクマが来ることがある。不要な果樹は伐採などの対策を行う
- 小屋や車庫の戸締まりを徹底する
- 近隣では不要不急の外出を控え、早朝や夕方の薄暗い時間は特に注意する
- 川や水路はクマの移動ルートになりやすい。河川敷の散歩やランニングに注意する
- 外飼いの犬や猫は屋内で飼うか、夜間だけでも玄関に入れる
- 見通しの悪いヤブには近づかない
鶴岡市公式LINEと広報車。すべての目撃が配信されるわけではありません
鶴岡市は公式LINEでクマの出没情報を配信していますが、配信するのは、通常であればクマが出没する可能性の低い住宅密集地などで出没が確認され、周辺の住民に危険が迫っている場合と説明しています。山あいでの目撃を含むすべての情報がLINEで届く仕組みではありません。
住宅地付近でクマが目撃された際には、広報車での注意喚起も行われます。LINEの通知や広報車の音に気づいたら、屋外での作業や散歩をいったんやめ、戸締まりを確かめてください。自宅の周辺でどの程度の出没があるかを知りたいときは、市の出没情報のページや、山形県が公開している目撃マップをあわせて確認します。
不要果樹の伐採と緩衝帯整備に使える鶴岡市の支援
鶴岡市は令和8年度、クマをはじめとする野生鳥獣が住宅地等へ出没するのを抑えるため、2つの支援を案内しています。1つは不要な果樹の伐採と処分の経費への支援で、自治会のほか個人も対象です。もう1つは、鳥獣の移動経路や潜み場となるヤブや雑木林を緩衝帯として整備する経費への支援で、こちらの対象は自治会です。
どちらも、国や県などの類似の補助を受けていないことが要件で、事業の実施は交付決定後が原則です。やむを得ない事情がある場合は、届出書を提出すれば交付決定前に実施できるとされています。令和8年度は、取り組む場合は5月7日までに環境政策課または各地域庁舎の産業建設課へ相談するよう案内されていました。2026年10月時点ではこの期限を過ぎているため、今年度の追加の受付や次年度の予定は市に確認してください。
| 項目 | 不要果樹伐採支援 | 鳥獣緩衝帯整備支援 |
|---|---|---|
| 対象者 | 自治会または個人 | 自治会 |
| 補助 | 3分の2以内の額、または伐採本数に4万円を掛けた額のいずれか少ない額 | 定額(上限15万円) |
| 主な要件 | 最寄りの住家から水平距離200m以内にある柿または栗で、耕作放棄地のものでないこと | 土地所有者の合意があり、整備後3年以上継続して維持管理できる体制があること |
| 完了の期限 | 令和9年1月31日まで | 令和8年12月31日まで |
| 対象経費の例 | 機械等の賃借料、消耗品、燃料費、日当、伐採した樹木の処分、委託 | 機械等の賃借料、消耗品、燃料、日当等、刈り払った草や樹木の処分、委託 |
緊急銃猟が行われるときの条件と、住民に求められる協力
法律の改正により、人の日常生活圏での銃猟を可能とする緊急銃猟の制度が令和7年9月1日に施行されました。鶴岡市の説明では、クマやイノシシが人の日常生活圏に侵入しているかそのおそれが大きいこと、危険を防ぐ対策が緊急に必要であること、銃猟以外の方法では的確かつ迅速な捕獲が難しいこと、地域住民等に銃器による危害が及ぶおそれがないこと、の4つをすべて満たした場合に、市町村長の判断で実施できます。
市は、実施の権限を現場担当の職員に委任し、現場の状況に応じて判断するとしています。クマが移動しているなど安全を確保できない場合は実施できません。実施にあたっては、銃弾が届く可能性のある範囲で、市と警察が通行を制限したり、安全な場所への移動や屋内への退避を求めたりすることがあります。指示があったときは、様子を見に外へ出ず、指示に従ってください。
クマ以外の動物や、民間業者に頼む範囲との違い
クマの捜索、追い払い、捕獲は、市の現地班が猟友会や警察と連携して行うと示されています。住宅の害獣駆除を扱う民間業者に依頼するものではなく、住民が行うのは通報と、家の周りの誘引物を減らす対策です。屋根裏の物音やフンなど、建物に入り込む小型の動物の被害は別の問題なので、種類を決めつけずに調査を依頼します。
鶴岡市は、スズメバチの巣については、巣のある土地や建物の所有者・管理者が駆除を行い、専門の駆除業者への依頼を勧めると案内しています。費用は依頼者の負担です。空き家の軒下や庭木にできた巣も、所有者や管理者の責任とされています。同じ「野生の生き物」でも、市が現場で対応するクマと、所有者が業者に頼むハチの巣では、連絡先が違う点を押さえておきましょう。





