高松市のセアカゴケグモ対応は、管理者と土地の所有者が駆除する前提
高松市の公式ページ(2026年9月1日更新)は、特定外来生物のセアカゴケグモが市内全域で発見・報告されていると伝えています。攻撃性はなくおとなしいクモですが、メスは毒を持っています。市は、抗毒血清がすでに開発されており、国内で咬まれたことによる死亡例はないとしたうえで、過度な心配は不要だが、正しい知識を持って安全を確保するよう呼びかけています。
駆除については、発見された施設の管理者と土地の所有者にお願いしているという整理です。市は私有地での駆除や薬剤散布を行っていません。専門業者に頼む場合は、電話帳やインターネットで自分で業者を選び、費用は自己負担になります。マンションや店舗では、敷地や共用部の管理者が誰かを先に確かめるのが近道です。
| 場面 | 高松市の案内 | 動き方のメモ |
|---|---|---|
| 咬まれた | 傷口を流水で洗い、直ちに医療機関を受診。受診後に環境総務課へ連絡 | 症状の判断は医療機関に任せる。咬んだクモを処分して袋に入れ、持参できれば伝える |
| 自宅の庭・敷地で見つけた | 土地の所有者が駆除する。素手で触らない | 手袋を着け、殺虫剤は製品の表示に従う |
| 賃貸住宅・施設・店舗で見つけた | 施設の管理者に駆除をお願いしている | 管理会社や貸主へ、場所と写真を送る |
| 業者に頼みたい | 自分で業者を選び、費用は自己負担 | 見積書の対象範囲と再訪の条件を確認する |
参考:高松市|特定外来生物「セアカゴケグモ」に関するお知らせとお願い
高松市はセアカゴケグモを駆除してくれますか?
市の公式案内では、市による私有地での駆除や薬剤散布は行っていません。発見された施設の管理者と土地の所有者にお願いしています。業者へ頼む場合の費用は自己負担です。
咬まれたときの流れと、県が公表した咬傷事例
高松市の案内は、咬まれたらあわてず、傷口を水道水で洗い流して清潔にしてから、直ちに医療機関を受診するよう求めています。可能であれば、咬んだクモを殺虫剤などで処分し、ビニール袋などに入れて病院へ持参すると、適切な治療に役立つとされています。環境省の案内も、すみやかに医療機関へ相談するよう説明し、重症化した場合は抗毒素血清による治療が必要になることがあるとしています。症状の見立てや治療の判断は、医療機関に任せてください。
咬傷は県内でも起きています。県の公式ページには、令和6年9月から令和8年6月までに公表された6件が載っています。自宅の庭、手袋の中、学校の手洗い場、遊具の中など、身近な場所の事例が並んでいます。
| 日付 | 市町 | 場所 | 概要(県の公表) |
|---|---|---|---|
| 令和6年9月5日 | 坂出市 | こども園 | 樹脂製の遊具の中で、4歳男児が右手の甲の親指の付け根を咬まれた |
| 令和6年9月29日 | 丸亀市 | 自宅庭 | 花壇の手入れ中、成人女性の手の甲にクモが落ちてきた |
| 令和7年8月19日 | 高松市 | 自宅庭 | 置いてあった手袋を着けて作業中、手袋の中にいたクモに咬まれた |
| 令和7年9月10日 | 善通寺市 | 作業現場 | ズボンに付着していたクモに、成人男性が左足首の内側付近を咬まれた |
| 令和7年10月9日 | 坂出市 | 小学校 | 清掃時間に手洗い場で雑巾を洗っていた児童が、左手親指の付け根付近を咬まれた |
| 令和8年6月3日 | 多度津町 | 高校 | 部活動の練習中に、生徒が左手の甲を咬まれた |
見つけたときに自分でできる駆除の方法と、避けたいこと
市の案内にある駆除方法は、成虫には市販の殺虫剤(ピレスロイド系)を噴霧するか、靴で踏みつぶす方法です。卵のうは殺虫剤の効果が薄いため、棒などでクモの巣ごとからめ取り、袋に入れて完全に踏みつぶす方法が示されています。どちらも素手では触らず、薬剤は製品の表示に従って使います。環境省は、生きたままのゴケグモを洗い流さないよう注意し、周囲にも別の個体や卵がいる可能性があるため、よく確認するよう呼びかけています。
咬まれる事例は、手袋の中、ズボン、雑巾など、気づかずに触れる場面で起きています。屋外で作業する前に、使う手袋や置いてあった靴の中を確かめる習慣をつけると、咬傷の機会を減らしやすくなります。
- 厚手の手袋(軍手など)を着け、素手で触らない
- 卵のうを取るときは、棒などで離れた位置から作業する
- 殺虫剤は製品の表示に従い、子どもやペットを近づけない
- 一匹を処分した後も、周りの隙間や裏側を確かめる
セアカゴケグモが見つかりやすい場所の点検表
市と県の案内、環境省の案内を合わせると、日当たりがよく暖かい場所の、くぼみ・裏側・隙間が共通点です。次の表で、自宅の周りを定期的に点検する場所を確認してください。
セアカゴケグモは車などに付着して運ばれる場合があるため、まだ発生していない地域でも十分に注意するよう県は呼びかけています。環境省も、傘や衣服、おもちゃなどに付着して屋内に持ち込まれる可能性があるとしています。屋外に置いた物を家に入れる前に、軽く確かめてください。
| 場所 | 公式案内での記載 | 点検のしかた |
|---|---|---|
| 花壇のブロック・植木鉢 | ブロックのくぼみや穴、植木鉢の下(高松市) | 手袋を着け、鉢の下や縁の裏側を棒で確かめる |
| 排水溝(側溝) | 側面やふた(グレーチング)の裏側(高松市・県) | 素手を隙間に入れず、手袋と棒を使う |
| 室外機・自動販売機 | 壁との隙間、エアコン室外機の下(高松市・県) | 背面や下側を、懐中電灯で照らして確かめる |
| 墓地・公園 | 花立てや線香立ての石の隙間(高松市)、ベンチの裏(県) | 掃除や参拝のときも手袋を着ける |
| 屋外に置いた物 | プランターの底や取っ手の裏、巻き取り式散水ホースの下、屋外のサンダル等の中(県) | 使う前に振って中を確かめ、置きっぱなしを減らす |
県への報告件数で見る高松市
県みどり保全課に報告された発見情報は、令和6年度から令和8年度(7月末現在)まで、高松市が県内で最も多くなっています。高松市は令和7年度に117件でした。件数は報告された数であり、住民の通報の多さや調査の状況にも左右されるため、危険度の比較には使えませんが、市内全域で発見されているという市の案内とは合っています。
咬傷の例は主に6〜10月に報告されると、環境省は説明しています。10月に入った今も、暖かい日は屋外の点検を続けてください。市の案内には時期の目安が示されていないため、季節で油断せず、見つけたら管理者や所有者が対応する流れを守ります。
| 年度 | 高松市 | 丸亀市 | 県全体 |
|---|---|---|---|
| 令和6年度 | 75件 | 25件 | 295件 |
| 令和7年度 | 117件 | 69件 | 534件 |
| 令和8年度(7月末現在) | 105件 | 40件 | 265件 |
賃貸・施設で見つけたときと、業者に頼むときの確認
賃貸住宅やマンション、店舗では、敷地や共用部の管理者が駆除を担う前提です。写真、見つけた場所、日時を、管理会社へ伝える手順を参考に連絡し、自分の判断で設備の周りを動かしたり、薬剤を広く撒いたりしないよう気をつけます。
業者に頼む場合は、国民生活センターが2026年7月に注意を呼びかけた害虫駆除サービスのトラブルが参考になります。ネットで「500円〜」と見て依頼したところ、見積もりが示されないまま作業が行われ、約15万円を請求された例が紹介され、表示された最低料金で頼めるとは限らないと説明されています。「○○円から」の広告で聞く質問を用意し、複数社の見積もりを比べましょう。
見積書では、どこまでの範囲を対象にするか、卵のうの扱い、薬剤を使う場所と説明、再び見つかったときの対応を確かめます。自分で対処する範囲と業者に頼む範囲の線引きは、害虫の侵入予防を自分でできる範囲も参考になります。請求や契約で困ったときは、188への相談準備を確認してください。






