各務原市で確認されているアルゼンチンアリと、市の取り組み
アルゼンチンアリは特定外来生物で、体長約2.5mmの茶褐色のアリです。各務原市の公式ページ(2021年2月更新)によると、2007年3月に鵜沼東部地域で確認され、生息域がわずかずつ広がっています。毒性はありませんが、家の中に入り込んで台所の食べ物にたかるなど、人に不快感を与え、生態系や農作物への被害のおそれもあります。
市は国、県、研究者と情報交換して生息区域の把握に努め、住民の協力を得た共同防除を行ってきたと案内しています。2026年5月27日には、住民の意見を聞くアルゼンチンアリ防除対策協議会の令和8年度第1回会議が開かれ、前年度の防除活動報告と今年度の実施計画が議題になりました。
同じページは、侵入地域で完全駆除に成功した例はなく、根本的な防除方法がないのが現状としつつ、アリが集まりやすい環境をなくし、各種の駆除剤を効果的に組み合わせれば、家屋内への侵入はかなり防げるとしています。判断に迷うアリがいる場合や、防除方法の相談は、環境政策課が窓口です。
留意地域の緑ごみは、いつも通り回収拠点へ出せますか?
出せません。市は、対象の町名から出る緑ごみは燃やすごみとして扱い、緑ごみ回収拠点への持ち込みはできないとしています。透明な袋に入れてごみステーションに出すか、北清掃センターへ直接持ち込みます。
市が示す「運搬留意地域」は11の町名
市は、2026年3月現在、鵜沼東部地区や小佐野地区などで生息が確認されているとして、緑ごみと土砂の運搬に注意が必要な地域を町名で示しています。次の表は、2026年7月21日更新の市のページにある範囲です。丁目が指定されている町は、住所の丁目まで見て判断します。
境界の近くに住んでいる人や、引っ越してきたばかりで自分の住所が対象か不安な人は、環境政策課へ確認してください。対象に入る町では、庭木の剪定や草取りの前に、緑ごみの出し方を決めておくと慌てずに済みます。
| 町名 | 該当範囲 |
|---|---|
| 鵜沼西町 | 全域 |
| 鵜沼東町 | 全域 |
| 鵜沼山崎町 | 全域 |
| 鵜沼宝積寺町 | 全域 |
| 鵜沼南町 | 2、4、5、6、7丁目 |
| 鵜沼台 | 2、4、5、6、7、8丁目 |
| 新鵜沼台 | 全域 |
| 桜木町 | 全域 |
| 大野町 | 全域 |
| 小佐野町 | 1、2、3、4、7丁目 |
| 成清町 | 全域 |
対象地域の緑ごみは燃やすごみ:透明袋・3袋まで・拠点には出さない
対象地域から出る緑ごみ(枝・草・落葉)は燃やすごみとして扱われ、地域の緑ごみ回収拠点には持ち込めません。リサイクルせず焼却することで、アリの分布拡大を防ぐ考え方です。ごみステーションに出すか、北清掃センターへ直接持ち込みます。
いつもの習慣で回収拠点へ運んでしまうと、ルール違反になります。剪定や草むしりをする前に、袋の数と、枝を切る長さを計画しておくと、当日に迷いません。
| 出すもの | 出し方(市の案内) |
|---|---|
| 太さ3cm以内の枝、草、落葉 | 透明なビニール袋に入れ、燃やすごみとして出す。市指定のごみ袋でなくてよい。1回の収集日に3袋まで。枝は細かく切る |
| 太さ3cmを超える枝や幹 | 長さ1m、太さ15cm以内に切り、北清掃センターへ直接持ち込む。ごみステーションに出しても収集できない |
| 多量に出たとき | 北清掃センターへ直接持ち込む。この場合も透明なビニール袋に入れる |
| 北清掃センターへ持ち込むとき | 受付で「アルゼンチンアリ分布拡大防止地域から排出された緑ごみ」と申し出て、係員の指示に従う |
土砂・植木・解体で物を動かすときは、生きたまま運ばない
アルゼンチンアリは自力で遠くまで広がる力はそれほど高くなく、人間による物資の運搬で分布が広がると市は説明しています。留意地域で工事や造成により土砂を動かすとき、住宅の建替えで建物を解体して移動するときは、目視でアリがいないことを確認します。アリが確認されたら、殺虫剤などで確実に死滅させ、生きたまま移動させないよう求められています。
アルゼンチンアリを生きたまま運ぶことは、外来生物法が禁じる飼養等(運搬を含む)にあたり、市のページは違反した場合の罰則の条文も示しています。県の案内も、特定外来生物の生きた状態での運搬を禁止しています。市のパンフレットには、落ち葉や木くずにまぎれた移動、車に巣をつくる移動、植木鉢による移動が例として載っています。
- 留意地域から出る土砂や植木は、動かす前に目視でアリを確認する
- 建物の解体で資材を移すときも、アリがいないかを確かめる
- アリが見つかったら、殺虫剤などで確実に死滅させてから動かす
- 車内に食べかすや餌になるものを放置しない
- 植木鉢を地域の外へ持ち運ばない
家庭でできる対策:巣を作りにくくし、薬剤は製品表示に従う
市のパンフレットは、塀や壁の割れ目やすき間をふさぐ、植木鉢を地面に直接置かず台にのせる、草刈りや剪定をして片付ける、お菓子やペットフードなどの食物源を密閉する、といった環境づくりを勧めています。県の案内も、資材を地面に直接置かないこと、コンクリートのひび割れや壁のすき間を埋めることを、侵入防止に挙げています。
薬剤は種類ごとに使いどころが違います。市のパンフレットの説明を短くまとめると、次の表のとおりです。いずれも用法・用量は製品の表示を守って使います。クロアリが屋内で繰り返し出るときの確認項目や、アルゼンチンアリらしい行列の特徴も参考になります。
| 薬剤のタイプ | 市のパンフレットが示す使いどころ |
|---|---|
| 液体型 | アリ同士が舐め合う習性を利用する。行列や巣穴へ直接散布する。アリのいない軒下に事前に散布しても効果はない |
| スプレー型 | 壁やコンクリートの隙間の巣に、ロングノズルを差し込んで吹き付ける。行列に吹くだけでは効果が限られる |
| 粉末型 | 建物へ入ろうとするアリを防ぐ使い方。壁際に隙間なく散布する |
| えさ型 | 働きアリが巣へ持ち帰る習性を利用し、巣全体に作用させたいときに使う |
相談先と、業者に頼む前に伝える情報
アルゼンチンアリらしいアリを見つけて判断に迷うとき、防除方法を相談したいときは、各務原市の環境政策課が窓口です。県も、疑わしいアリを見つけたら県事務所か住んでいる市町村役場へ連絡するよう案内しています。市は、アルゼンチンアリの見分け方の資料も公開しています。
民間の業者へ頼むかどうかを考えるときは、敷地全体を一度に処理する必要があるかどうかも関わります。市のパンフレットは、薬剤を散布するときは一か所だけでなく敷地全体を一度に処理するとより効果的と説明し、地域で互いに情報を交換しながら防除するよう呼びかけています。見積もりでは、処理する範囲、再訪の有無、再発したときの対応を確かめます。賃貸なら管理会社へ先に連絡します。





