鳴門市大麻町でのアルゼンチンアリの確認と、県内の状況
鳴門市の公式ページは、特定外来生物のアルゼンチンアリが大麻町で確認されたことを公表しています。ページ(公開日2024年5月9日)によると、平成28年6月に同町の別の地区で確認されて以来の2例目です。確認された日付はページに書かれていません。県の案内では、鳴門市大麻町市場(平成28年)と大麻町板東(令和3年)が確認地に挙がっています。県内では、ほかに徳島市、藍住町、阿波市でも確認されています。県の一覧は、令和8年に藍住町乙瀬と阿波市市場町切幡が加わっています。
| 市町 | 県が挙げる確認地(年) |
|---|---|
| 鳴門市 | 大麻町市場(平成28年)、大麻町板東(令和3年) |
| 徳島市 | 津田海岸町(平成22年)、南島田町・庄町・多家良町(令和3年)、東沖洲(令和5年) |
| 藍住町・阿波市 | 藍住町勝瑞(平成28年)、阿波市吉野町西条(令和4年)、藍住町乙瀬・阿波市市場町切幡(令和8年) |
参考:鳴門市|【特定外来生物】アルゼンチンアリの確認について
アルゼンチンアリを見つけたら、鳴門市のどこへ連絡しますか。
市の案内では、アルゼンチンアリと疑われるアリを見つけたら、市民環境部の環境政策課へ連絡します。連絡前に場所と日付、行列の様子を記録し、写真を撮っておくと確認が進みます。
アルゼンチンアリの見分け方と、似たアリとの違い
鳴門市の案内が挙げる特徴は、体の色が茶色(遠くからは黒く見えることもあります)、体長は2.5〜3.0mmほど、体はスマートで触角が長く、動きが素早い点です。夕方から夜にかけて活発で、日中も大群で行動することが多く、人目につきやすいアリと説明されています。台所の食べ物に群がったり、屋内を行列で歩いたりして、不快害虫として問題になります。
似たアリには、オオズアリとトビイロシワアリがいます。オオズアリは、行列に頭の大きな兵隊アリが混じる点が違います。トビイロシワアリは、体色が黒っぽく、建物内まで行列が入ることはないと説明されています。屋内で繰り返し出るアリの見分けの一般的な手順はアルゼンチンアリらしい長い行列を確認するときの特徴と対策にまとめています。
| 種類 | 市の案内が挙げる特徴 | 見分けの手がかり |
|---|---|---|
| アルゼンチンアリ | 茶色、2.5〜3.0mm、触角が長く動きが素早い | 屋内まで行列が入り、食べ物に群がる。兵隊アリは混じらない |
| オオズアリ | アルゼンチンアリに似た在来のアリ | 行列に頭の大きな兵隊アリが混じる |
| トビイロシワアリ | アルゼンチンアリに似た在来のアリ | 体色が黒っぽく、建物内まで行列が入らない |
疑わしいアリを見つけたら、環境政策課へ連絡します
市は、早期発見と早期対策で被害を最小限に食い止めるため、アルゼンチンアリと疑われるアリを見つけたら、市民環境部の環境政策課へ連絡してほしいとしています。連絡の前に、見つけた場所の住所や目印、行列の長さ、巣のありそうな場所(植木鉢の下、資材の下、コンクリートの割れ目など)、見つけた日を記録し、可能なら写真を撮っておくと確認が進みやすくなります。電話番号は変わることがあるため、公式ページで確かめてください。
アルゼンチンアリは特定外来生物で、生きた状態での飼養、保管、運搬が規制されています。県の案内は、違反すると罰則が科されることがあるとしています。巣や個体を捕まえて別の場所へ運んだり、植木鉢や資材を巣ごと移動させたりしないよう注意してください。女王アリは羽で生息域を広げないものの、ごみや資材と一緒に巣ごと運ばれることがあると市は説明しています。
家庭でできる対策と、薬剤の選び方
市の案内は、アルゼンチンアリが生息しにくい環境づくりとして、4点を挙げています。室内に長時間食べ物を置かず、密封容器や冷蔵庫で保管すること。ブロックやビニールシートなどの資材を直接地面に置かず、立てかけるか台の上に置くこと。アリの進入路や巣になっているコンクリートのひび割れ、壁のすき間をシーリング剤でふさぐこと。家の周りの木の剪定と草刈りをこまめに行い、刈り取った草木は殺虫剤等で処理してから廃棄することです。
駆除については、他のアリと同じく市販の薬剤でできますが、定着すると根絶が難しいと説明されています。目の前のアリだけでなく、巣ごと駆除できるベイト剤などのタイプが特に効果的とされています。薬剤の使い方や使用条件は製品表示に従い、雨の日の使用などの注意は商品の説明書で確認してください。
徳島市の東沖洲の例に見る、地域で行う一斉防除の考え方
徳島市の公式ページには、令和5年11月に東沖洲でアルゼンチンアリが確認され、11月20日に生息確認区域内の公道等で薬剤による緊急防除を、12月26日に一斉防除を実施したと書かれています。同ページは、薬剤の散布やベイト剤の設置は、侵入した地域内でばらばらに行っても効果が薄く、地域での一斉防除が有効としています。ベイト剤は、地域の行政関係者と住民が連携し、面的に、高密度に、計画的に配置することで効果を発揮すると説明されています。
この説明からは、自宅の敷地だけで薬剤を使っても、隣の敷地や公道に巣が残っていれば、再び入ってくる可能性があると考えられます。鳴門市でも、環境政策課へ連絡したうえで、近隣と足並みをそろえて作業するほうが、効果を期待しやすくなります。なお、鳴門市は別のページでセアカゴケグモも案内し、市内で発見された個体はいずれも駆除済みで、周辺にも生息している可能性があると知らせています。
業者に頼むときの確認事項と、賃貸・集合住宅の連絡先
県の案内は、一度定着すると根絶は容易でないため、既に侵入している地域では拡大と被害の防止を、まだ侵入していない地域では発見時の素早い対応と根絶を目指す必要があるとしています。業者に頼む場合は、見積もりが敷地内だけを対象にしているのか、周辺の発生状況の確認や、時間をおいた再点検が含まれているのかを聞きましょう。業者選びの確認項目は害獣駆除業者を選ぶときのチェックリストが使えます。
賃貸住宅や集合住宅で屋内にアリが出たときは、貸主や管理会社にも連絡します。共用部や外壁のすき間、植栽まわりに巣があると、個人の作業では限界があるためです。一般的な屋内のアリの対策は屋内のクロアリが繰り返し出るときの確認も参考になります。




