害獣駆除の依頼先6つの比較表|捕獲許可・封鎖・保証の3軸

依頼先の名前(専門業者、便利屋など)だけでは、できる作業は決まりません。同じ名称でも会社ごとに対応が違うため、次の表は、2026年10月3日に確認した公式の表示や案内で分かる範囲と、依頼前に自分で確かめる点を並べています。個別の会社の比較は害獣駆除業者おすすめ比較、勧誘や請求への備えは悪徳業者を見分ける確認表にあります。

害獣駆除の依頼先6つの比較表|捕獲許可・封鎖・保証の3軸:確認項目
依頼先捕獲許可が必要な作業の扱い侵入口の封鎖保証契約する相手・確認点
害獣駆除専門業者会社ごとに異なる。アサンテはわな猟・網猟の有資格者も在籍するが基本的には追い出し作業を実施すると表示し、ハウスプロテクトは会社概要にわな猟の狩猟免状の番号を掲載している。捕獲を行うか、許可をどう扱うかを見積もり前に聞く侵入口の封鎖を作業に含める表示がある(アサンテ、ハウスプロテクト)。範囲は見積書で確認会社ごとに異なる。保証制度を設けず契約期間内の無償対応とする表示、最長10年とする表示がある見積書・契約書・保証書の発行者名。自社施工か外注かを聞く
害虫防除会社(ペストコントロール会社)対象の動物は会社ごとに異なる。ダスキンの害虫獣駆除ページの「害虫獣から探す」には、ゴキブリ・ネズミ・ハト・ハチなどが並び、ハクビシン・アライグマ・コウモリの項目は見当たらない。許可が必要な捕獲の可否は会社に確認ネズミでは侵入通路の閉鎖などを含む施工プランを提案すると表示する例がある(ダスキン)。害獣の屋根裏の封鎖は会社に確認会社ごとに異なる。保証のページへの案内があっても、本文を確認できない例がある日本ペストコントロール協会の都道府県協会(害虫相談所)が無料相談を受け、事業者を紹介できる場合がある。協会加盟の有無は確認材料のひとつ
便利屋対応範囲は事業者ごとに異なる。許可が必要な捕獲を扱うか、誰が許可を受けるかを聞く。扱わない場合は、自治体や専門業者への案内を確認金網や板での簡易な補修にとどまるのか、屋根や軒の工事まで行うのかを、見積書の作業内容と範囲で確認保証書の有無、対象の作業、再発時の費用を聞く事業者名・所在地・連絡先、作業するのが社員か外注か
ホームセンター取次取次の有無と対象は店舗・企業で異なる。今回、公式ページで個別のサービス内容を確認できなかったため、一般的な傾向は書かない。店頭で、取次先の事業者名と許可が必要な捕獲の扱いを聞く取次先の見積書で確認取次先の保証書で確認。店舗の保証と別かを聞く契約書の事業者名が店舗か取次先か。苦情を伝える窓口
マッチングサイト・紹介窓口出店者・提携事業者ごとに異なる。予約前に、許可が必要な捕獲の扱いを質問する出店者・提携事業者ごとに異なる。作業内容と範囲を、見積書や予約内容で確認出店者・提携事業者ごとに異なるくらしのマーケットの規約は、予約は予約者と出店者の間で成立し、運営会社は取引の当事者ではないとする。街角害獣駆除相談所の規約は、提携事業者への要望やクレームは当該事業者へ直接連絡するとする
自治体許可の相談窓口、捕獲器の貸出、委託業者の派遣を行う自治体がある。コウモリのように、捕獲も駆除も行わない例もある確認した例では、屋内・屋根裏への対応や追い出しは行わず、民間業者を案内(上尾市・多摩市)。浜松市は封鎖の方法を案内し、実施は自分か専門業者確認した案内には、工事の保証に関する記載は見当たらない。費用は自己負担で補助はないと書く例(上尾市)、エサの用意と費用は依頼者とする例(多摩市)がある窓口は環境・生活衛生・農政など自治体ごと。市区町村の公式サイトか電話で確認
読者の疑問

コウモリ駆除はどこに頼めばよいですか?

比較ガイド

浜松市は、コウモリの捕獲には許可が必要で、原則として市では捕獲・駆除を行わず、対応が難しい場合は有料の専門業者に相談するよう案内しています。横浜市も市では捕獲・駆除を行わず、捕獲許可は神奈川県自然環境保全課に問い合わせるよう案内しています。浜松市は侵入口を封鎖して対処する方法を案内しています。業者に頼む場合も、見積もりでは、追い出しと封鎖の範囲、糞の清掃、高所作業の有無を確認してください。

動物の種類と法律で変わる依頼先|捕獲許可・外来生物・家ネズミ

依頼先を決める前に、動物の見当と、その動物にかかわる法律を押さえると、最初に連絡する窓口が絞れます。環境省は、鳥獣と鳥類の卵の捕獲・殺傷・採取を、狩猟として行う場合を除いて原則禁止とし、被害などがある場合に許可を受けて捕獲できると案内しています。

捕獲に許可が必要な野生鳥獣(イタチ・ハクビシン・コウモリ・カラス・ハトなど)

大阪市は、カラスやハト(卵やヒナのいる巣を含む)、イタチ、アライグマなどの捕獲は基本的に禁止と案内し、生活環境の被害がある場合は、施設管理者または管理者から委託を受けた者が捕獲許可を取って駆除できるとしています。上尾市は、ハクビシンの捕獲には被害がある場合に有害鳥獣捕獲許可が必要で、見かけただけでは捕獲できないと案内しています。浜松市は、コウモリの捕獲には許可が必要と案内しています。

鳥の卵やヒナのいる巣の撤去は、頼む前に自治体への確認が先になります。巣に卵やヒナがあるときで、管理者と自治体へ確認する内容を整理しています。

ネズミ:いえねずみ類3種とそれ以外で扱いが違う

環境省の説明では、いえねずみ類3種は鳥獣保護管理法の対象外で、ほかのネズミ類は対象に含まれます。大阪市は、ネズミの防除方法の相談と捕そかごの貸出を各区の保健福祉センターが行うと案内しています。民間業者への依頼でも、自治体への相談でも、まず種類の見当をつけると、連絡先の判断材料になります。

アライグマなどの特定外来生物:自己判断で捕まえない

環境省の外来生物法の案内では、特定外来生物は、飼育・保管・運搬が原則禁止で、野外へ放つことも原則禁止です。上尾市は、自分で箱わなを設置してアライグマを捕獲するには、狩猟免許(箱わな)か、県のアライグマ捕獲等従事者研修会を受けて従事者証を取ることが必要と案内しています。自己判断で捕まえず、自治体の窓口に確認します。

動物の種類と法律で変わる依頼先|捕獲許可・外来生物・家ネズミ:確認項目
動物の例法律上の位置づけ(確認した案内)最初に相談する先の例
イタチ・ハクビシン・コウモリ・カラス・ハトなど鳥獣保護管理法で捕獲は原則禁止。被害などがある場合に許可を受けて捕獲する市区町村の担当窓口(許可の相談)。追い出し・封鎖を含む住宅の工事は民間業者
アライグマ特定外来生物。外来生物法で飼育・保管・運搬が原則禁止。自治体の防除実施計画に基づく対応がある市区町村の担当窓口(箱わなの貸出の有無)。屋内への住み着きは民間業者
ドブネズミ・クマネズミ・ハツカネズミ(いえねずみ類3種)鳥獣保護管理法第80条と施行規則第78条により、法律の対象外市区町村の生活衛生担当(相談・捕そかごの貸出の例)、民間業者
タヌキ上尾市は、保護の対象で捕獲・駆除はできないと案内市区町村の担当窓口。誤って箱わなにかかった場合の扱いは、市の案内に従う

参考:環境省|捕獲許可制度の概要

賃貸・分譲・戸建てで、害獣被害を最初に連絡する相手

同じ症状でも、住まいの権利関係で最初に連絡する相手が変わります。賃貸や分譲マンションでは、先に管理会社や大家、管理組合へ連絡する場面が多く、業者を自分で呼んでから事後報告にすると、費用負担や立会いの調整で困ることがあります。

賃貸の連絡文の作り方は賃貸の害獣被害を管理会社へ報告する、共用部分の被害はマンション共用部で被害を見つけたらにまとめています。加入している火災保険や、入居時に案内された住まいのサポートサービスがある場合は、害獣被害や駆除が対象かどうかを、契約書や約款、窓口で確認してから業者を決めます。対象になるかどうかは、この記事では判断できません。戸建ての調査範囲の決め方は戸建ての害獣調査はどこまでにあります。

賃貸・分譲・戸建てで、害獣被害を最初に連絡する相手:確認項目
住まい最初に連絡する相手理由と確認点
賃貸(アパート・マンション)管理会社または大家国土交通省の事例集は、賃貸住宅の修繕義務は原則として貸主にあり、借主に故意・過失があれば借主が負うことがあると整理している(民法606条1項)。国民生活センターも、賃貸住宅なら事業者に依頼する前に管理会社や大家に相談するのも一法と助言している
分譲マンション管理会社・管理組合。専有部分か共用部分かを確認国土交通省のポータルは、区分所有者は自分の住戸(専有部分)だけでなく、敷地・共用部分についても管理組合の一員として管理に携わる責務があると説明している。天井裏や配管シャフトなどが共用か専有かで窓口が変わる
戸建て(持ち家)所有者本人。自治体の窓口と、業者の見積もり所有者が見積もりと契約を行う。借家の場合は大家が先。空き家や遠方の家は、立会人と連絡役を決めておく

参考:国土交通省|民間賃貸住宅に関する相談対応事例集(PDF・入居中の修繕)

自治体の害獣対応でできること・できないことの傾向と、確認の方法

自治体の対応は、市区町村ごとに違います。確認した案内では、屋外の捕獲器の貸出や設置、許可の相談窓口、ネズミの相談が中心で、屋内や屋根裏への設置・追い出しは民間業者に案内されていました。無料かどうか、貸出の条件も自治体で違います。

自分の市区町村の対応は、公式サイトで「市区町村名+害獣の名前+捕獲」を検索するか、環境・生活衛生・農政の担当課に電話で聞くと確認できます。聞くことは、屋内の被害に対応するか、捕獲器の貸出の条件(屋外のみか、期間、回収日)、許可の窓口、費用の負担の4点です。大阪市・堺市・東大阪市の例は大阪の害獣相談はどこへにあります。

  • 上尾市:アライグマの被害に箱わなを貸し出し、委託業者が設置する。屋内には設置できず、屋内への住み着きは防除業者へ。費用は自己負担で補助なし
  • 多摩市:庭などの屋外の平地に、委託業者が捕獲器を設置・回収する。設置は原則2週間で、エサの用意と費用は依頼者。屋内・屋根裏は民間業者へ
  • 大阪市:ネズミの防除相談と捕そかごの貸出は区の保健福祉センター。野生動物の捕獲許可の問い合わせは動物管理センター分室
  • 浜松市:コウモリは捕獲に許可が必要で、侵入口を塞ぐ方法を案内する。原則、市では捕獲・駆除を行わず、専門業者は有料
  • 横浜市:コウモリの捕獲・駆除は行わず、捕獲許可は県の担当課、業者は県のペストコントロール協会などを案内する(有料・個人負担)

参考:上尾市|アライグマ・ハクビシン等の捕獲・駆除について

便利屋やシルバー人材センターに頼める範囲の確かめ方

便利屋やシルバー人材センターは、身近な作業を頼める窓口として思い浮かびやすい依頼先です。害獣の駆除そのものを頼めるかどうかは、事業者やセンターごとに違うため、公式に公表されている範囲と、依頼前に聞くことを分けて確かめます。

シルバー人材センター:公表されている範囲と限界

全国シルバー人材センター事業協会は、センターを、家庭、企業、公共団体から「臨時的・短期的又はその他の軽易な仕事」を請負または委任の形式で引き受け、会員の希望や能力に応じて提供する会員組織と説明しています。高齢者の就業であるため、危険・有害な作業を内容とする仕事は引き受けないと明記しています。

主な仕事の例には、庭木の剪定、網戸の張替え、除草・草刈り、屋内清掃、建物管理などが挙がり、害獣駆除は例示されていません(2026年10月3日時点)。対応できる仕事はセンターごとに違うため、市区町村のセンターに直接確認します。餌になる物の片付けや庭の除草、物置の整理などの周辺作業は相談の余地があります。屋根裏や高所の作業、捕獲、薬剤を使う作業は、危険・有害な作業にあたるかをセンターに確認し、引き受けられない場合は専門業者や自治体へ戻ります。

便利屋:看板だけでは対応範囲が決まらない

便利屋は、対応する作業が事業者ごとに違います。害獣の対応をうたっていても、捕獲を行うのか、追い出しと封鎖までなのか、清掃や消毒を含むのかは、公式サイトと見積書で確かめます。次の5つを、見積もりの前に聞いておきます。

  • 捕獲を行うか。許可が必要な動物の捕獲は、誰が許可を受けて行うか
  • 侵入口の封鎖の範囲と材料、屋根・軒など高所の作業の有無
  • フンや断熱材の清掃・消毒を含むか、別の見積もりか
  • 保証書の有無と、対象の作業・期間
  • 作業するのは自社の社員か外注か。契約書に載る事業者名と所在地

参考:全国シルバー人材センター事業協会|シルバー人材センターの会員組織と働き方

マッチングサイト・紹介窓口・ホームセンター取次では、契約相手を確かめる

くらしのマーケットの利用規約は、サイトを、予約者が出店者の提供サービスの予約を確保するためのマッチングシステムと位置づけ、予約は予約者と出店者の間で成立し、運営会社は取引の当事者ではないと定めています。紛争は予約者と出店者の間で解決するとも書かれています。

街角害獣駆除相談所の利用規約は、入力内容に沿って提携事業者を選んで紹介し、問い合わせを転送するサービスで、掲載の金額は例示で、実際の金額は異なる場合があると書いています。提携事業者の対応への要望やクレームは、当該事業者へ直接連絡することも定めています。

ホームセンターなどの取次は、店舗・企業ごとに有無と対象が違い、今回は個別の公式案内を確認できなかったため、傾向は書きません。申込みの前に、見積書・契約書・保証書の発行者が店舗か取次先か、苦情はどこに伝えるかを聞きます。紹介窓口と施工会社は同じかも参照してください。

参考:くらしのマーケット|利用規約

依頼先を決める判断フロー|症状→種類の見当→連絡先

次の順に進めると、先に連絡する相手と、民間業者に頼む段階を分けられます。番号は順番の目安で、当てはまらない項目は飛ばしてかまいません。

  • 1. 音・フン・におい・傷などの症状と場所を、写真と日時つきのメモに残す(天井裏、壁、庭、ベランダなど)
  • 2. 賃貸・分譲なら、管理会社・大家・管理組合へ先に連絡し、業者の指定と費用の負担を確認する
  • 3. 動物の見当をつける。ネズミなら家ネズミ3種かどうか、イタチ・ハクビシン・アライグマ・コウモリ・鳥なら捕獲に許可が関わるため、自治体の窓口へ
  • 4. 屋外の被害で捕獲器の貸出がある自治体なら、貸出の条件(屋外のみ・期間・回収日)を確認する。屋内・屋根裏の被害は、民間業者の見積もりへ
  • 5. 鳥の卵やヒナのいる巣は、撤去を頼む前に自治体へ確認する
  • 6. 民間業者は2〜3社に、同じ条件で現地調査と見積もりを依頼する。捕獲の有無、封鎖範囲、清掃、保証、追加費用を見積書に書いてもらう
  • 7. 広告の金額と大きく違う総額を示されたり、その場の契約を急かされたりしたら、契約せず、消費者ホットライン188に相談する

参考:消費者庁|消費者ホットライン

業者に頼む前にそろえる情報と、窓口に聞く質問

どの窓口でも、症状を伝える材料があると話が早く進みます。写真、日時、場所、建物の情報をそろえます。詳しい一覧は害獣の現地調査を頼む前に伝えることにあります。

  • 音、フン、におい、傷の写真と、見つけた日時・場所(天井裏、軒下、庭、ベランダなど)
  • 建物の種別(戸建て、賃貸、分譲)と、管理会社・管理組合の連絡先
  • 自分で試した対策(市販品の使用、設置した物)と、その場所
  • 同居する家族やペットの有無(薬剤や作業時の配慮の相談用)
  • 希望する作業(調査だけ、封鎖まで、清掃まで)と、予算の上限