単位をそろえる計算と、面積の確認を分ける
比較の概算では1坪を約3.3㎡として扱えます。坪単価を約3.3で割ると㎡単価、㎡単価に約3.3を掛けると坪単価です。これは見積もりを読みやすくする換算であり、端数を含む正式な請求額は業者の計算条件を確認します。畳数から面積を推定すると寸法の違いもあるため、図面や計測値を使いましょう。
例えば、計算例として坪単価を6,600円とすると、概算の㎡単価は2,000円です。以下は税込と仮定した説明用の数字で、実際の相場、特定業者の料金、おすすめ価格を示していません。同じ税込条件か、値引き前後のどちらかもそろえる必要があります。
| 説明用の条件 | 計算例 | 分かること |
|---|---|---|
| A案:6,600円/坪、20坪 | 6,600円×20坪=132,000円 | 坪表示の基本工事費 |
| B案:2,000円/㎡、66㎡ | 2,000円×66㎡=132,000円 | 概算で同面積・同額になる例 |
| B案に最低施工額150,000円がある場合 | 132,000円ではなく150,000円を適用 | 最低額が単純計算を上回る例 |
| 点検口などが別料金の場合 | 適用後の基本工事費+別料金 | 単価だけでは総額が決まらない |
30坪の家なら、広告の坪単価に30を掛ければ分かりますか?
その30坪が土地、延床、1階などのどの面積かで変わります。見積もりに使う面積を確認し、最低施工額や別料金も加味してください。広告だけの計算は確定した総額にはなりません。
見積書の面積がどこを表すか、色を付けてもらう
日本しろあり対策協会のFAQは、ヤマトシロアリでは通常1階の床面積を基準とする一方、イエシロアリでは2階の床面積が加わる場合もあると説明しています。自宅の延床面積や土地面積を、そのまま広告の単価に掛けて総額としないでください。
玄関、浴室、増築部分、床下へ入れない区画などを施工図に示してもらい、計測対象・施工対象・施工できない場所を見分けます。2社の面積が違う場合は、どちらかが誤りと決めず、測り方と含む範囲の違いを尋ねます。面積を減らして見積もりを合わせる前に、必要な対策が抜けないかを確認しましょう。
最低額と追加工事は別の行で確認する
最低施工額がある場合、どの面積まで適用されるか、基本料金との合算なのか、単価計算額と比較して高い方を採るのかを聞きます。表の計算は後者を仮定していますが、すべての契約がこの方式とは限りません。「最低○円」の表示だけで計算式を補わないようにします。
点検口の新設、床や壁への穴あけと復旧、木材の交換、荷物の移動などが別料金なら、必要性と金額を分けてもらいます。施工しない区画がある場合の扱いや、調査後に範囲が変わる条件も確認します。調湿材や床下設備などは、防除の基本工事と一緒に必要性を決めず、それぞれの目的と根拠を尋ねます。
総額がそろってから、方法と継続費用を比べる
同じ面積でも、薬剤を使う工法とベイト工法など、作業の仕組みが異なる提案は単価だけでは比較できません。初回工事に含む点検、再訪、必要な継続管理とその費用を並べ、比較する期間をそろえてください。初年度の金額だけか、翌年以降も支払いがあるかを書き分けます。
最終的には、施工範囲、使用する方法、含む作業、保証・点検、税を含む総額が分かる見積書を受け取ります。単価の高低を順位にせず、「この家のこの範囲を、何の方法で管理する費用か」が説明できる状態を目指しましょう。未確定の追加項目は上限や再見積もりの手順を確認しておきます。




