工法名を、家で行う作業に置き換える

ベイト工法は、薬剤を含む餌をシロアリに食べさせる仕組みです。日本しろあり対策協会は、生息確認用の装置を使う方法と、生息箇所に餌を設置する方法を紹介しています。「庭に容器を置く」と聞いたら、今回の装置は何を確かめるものか、設置直後からどんな役割を持つのかを尋ねます。

バリア工法と呼ばれる提案では、どの土壌や木部をどの方法で処理するかを図面で確認します。協会が案内する土壌処理と木部処理にも複数の方法があります。名称だけで作業範囲や穴あけの有無を判断せず、床下、玄関、水回りなど、家の各部分に対する施工説明を受けましょう。

参考:日本しろあり対策協会|シロアリ防除の方法

読者の疑問

薬剤をまかないなら、ベイトは薬剤不使用ですか?

比較ガイド

ベイト剤には駆除のための薬剤が含まれます。使用する装置や材料の役割、薬剤の管理方法を確認してください。散布する範囲が少ないことと薬剤不使用は異なります。

比較する期間と作業項目をそろえる

初回設置だけの費用と、予防処理や保証を含む一連の費用をそのまま比べると、安く見える側が変わってしまいます。何年間の支出を比較したいか決め、その間に予定される訪問、部材の交換、追加処理を各社に同じ条件で出してもらいます。発生するか未定の費用は、発生条件も書いてもらいましょう。

表の項目は、どちらが優れているかを採点するためではありません。例えば年に何回か敷地へ入る管理が提案された場合、留守中でも作業できるか、門の施錠はどうするかといった生活上の調整が必要です。床下作業を伴う方法では、室内からの経路や収納の片付けを具体的に確認できます。

比較する期間と作業項目をそろえる:確認項目
比較項目ベイトで聞くことバリアで聞くこと
施工する場所装置の位置・役割・設置数土壌・木部の処理範囲と対象外
状態の確認餌の利用状況を誰がいつ調べるか施工後にどの部位を点検するか
継続費用点検・補充・交換の料金再点検・再処理の料金
工事との関係外構変更時の装置の扱い増改築時の施工範囲の扱い
終了条件駆除の判定とその後の管理完了報告とその後の保証条件

ベイトは設置後の担当と報告を決める

協会の解説は、ベイト工法では餌を食べているかなどを定期的に確かめる管理が必要としています。契約では、訪問の間隔、装置を開けて確認する担当者、補充が必要なときの費用を聞きます。住人が容器の中身を確かめたり移動したりする前に、業者が指定する管理方法を共有しておきましょう。

報告には「点検済み」だけでなく、各装置の状況と次の対応を求めます。餌を食べていない場合に何を再確認するのか、駆除できたと判断する根拠は何かも大事です。外構工事や庭の模様替えを予定している家では、その区画の管理をどう続けるか、契約前に図面上で話しておくと行き違いを減らせます。

参考:日本しろあり対策協会|agreeable 第61号・ベイト工法と既存建築物の処理

建物の条件に合う理由を説明してもらう

調査で判明したシロアリの種類と活動場所、床下に入れる区画、室内で施工する範囲を前提として聞きます。「薬剤が少ないから安全」「施工が一度で済むから確実」といった言葉だけでは、個別の家に合う理由は分かりません。使用製品、立入制限、子どもやペットへの配慮も実際の作業に沿って確認します。

候補が絞れたら「こちらの方法では対応しにくい場所はどこですか」と質問します。併用を提案された場合は、それぞれが担当する部分と必要な理由を分けてもらいます。シロアリへの対策で傷んだ木材の補修まで終わるとは限らないため、補修の検討が残る部位とその相談先も工法比較の外に置き忘れないようにしましょう。