松本市の箱わな貸出の対象と、貸出の4つの条件

松本市は、ハクビシンなどによる農作物被害や、屋根裏に住みつくなどの生活環境被害が出ている場合に、有害鳥獣の捕獲許可と箱わなの貸出を行うとしています。対象は、ハクビシン、タヌキなど、小型の箱わなで捕獲できる鳥獣です。野生鳥獣の捕獲は鳥獣保護管理法で原則禁止されており、被害が実際に出ているか、そのおそれがあり、被害を防げないと認められる場合に限って捕獲できる、という説明が添えられています。

貸出の条件は次の4つです。防除対策を先に行ったうえで、それでも被害が続いていることが前提です。

  • 防除対策を行ったうえでも、農作物被害や屋根裏への住みつきなどの被害が続いている
  • 捕獲後の処分は個人で行う
  • 箱わなのエサの管理や点検は個人で行う
  • 貸出できる箱わなの数に限りがあり、予定の時期に借りられない場合がある

参考:松本市|有害鳥獣捕獲用箱わなを貸し出します

読者の疑問

箱わなを借りるとき、料金はかかりますか?

比較ガイド

市のページには貸出料の記載がありません。提出書類は申請書、位置図、借用書、確約書とされています。料金やほかの負担の有無は、申請の前に森林環境課へ確認してください。

箱わな貸出の申請から許可、返却までの流れ

流れは、申請、貸出、設置、返却の順です。申請では、鳥獣の捕獲許可と箱わなの貸出について申請書を出します。提出書類は、鳥獣捕獲許可申請書、箱わなを設置する場所の位置図、借用書、確約書です。申請から許可が下りるまでに5〜7日程度かかり、許可が下りたら箱わなを受け取りに行きます。

設置と捕獲作業は自分で行い、許可期間が終わったら箱わなを返却します。使用後は箱わなを洗浄して返すよう求められています。市のページには、鳥獣捕獲許可申請書と許可証等亡失届の電子申請へのリンクと、窓口や郵送で申請する場合の様式(申請書、確約書、借用書と記入例)が載っています。

箱わな貸出の申請から許可、返却までの流れ:確認項目
段階市の案内自分で準備すること
申請申請書、位置図、借用書、確約書を提出設置場所の位置図と、被害の状況の整理
許可申請から5〜7日程度被害の時期に間に合うよう早めに申請
貸出許可が下りたら箱わなを受け取る受け取りの日時と運搬の手段
設置・捕獲自分で設置し、エサの管理・点検・処分も自分で行う見回りの担当と段取り
返却許可期間の終了後に、洗浄して返す洗浄する場所と道具

参考:松本市|有害鳥獣捕獲用箱わなを貸し出します

箱わなの貸出窓口は梓川支所内の森林環境課|本庁とは場所が違います

ページは2026年3月1日更新で、耕地林務課(森林整備担当)は組織改正により森林環境課となり、梓川支所内へ移転したと書かれています。所在地は松本市梓川梓の梓川支所で、市の本庁舎とは場所が異なります。受け取りや相談に出向く前に、窓口の場所と受付時間を公式ページで確かめておきましょう。松本市役所の案内では、開庁時間は午前8時30分から午後5時15分まで、閉庁日は土日祝日と年末年始とされています。梓川支所の受付時間は、公式ページや電話で確認しましょう。

市のページには、箱わなの大きさが間口約36cm、高さ約37cm、奥行き約93cmと載っています。車に積んで運ぶ場合や、設置場所の通り道の幅を考える材料になります。許可が下りた後の箱わなの受け取りは窓口へ出向く形なので、電子申請を使う場合も受け取りの日時は別に確認しておきましょう。

参考:松本市|有害鳥獣捕獲用箱わなを貸し出します

箱わなを借りる前に共有したい、猫の誤捕獲・近隣・事故の注意点

市が示す注意点は、借りる前に家族や隣家と共有しておくと運用しやすくなります。特に、猫などを誤って捕獲した場合の対応と、子どもが近づかない設置場所の工夫は、事前に話し合っておきたい点です。

飼い猫や近所の猫が入る可能性を踏まえて、見回りの頻度と、すぐに解放できる設置場所を考えておくと安心です。事故が起きた場合は使用者の責任で対応するとされているため、設置の位置や固定の仕方は慎重に決めましょう。

  • 箱わなは、被害があり許可された場所でしか使えない
  • 猫などが誤って入ったときは、速やかに解放する
  • 近隣住民とのトラブルにならないよう、十分に注意する
  • 事故が起きないよう万全の注意を払い、万一の事故は使用者の責任で対応する
  • わなは使用者本人が使い、他の人へ貸し出さない
  • 捕獲された鳥獣には直接手で触れない(特に子どものいる家庭は注意する)
  • 使用後は洗浄して返却する

参考:松本市|有害鳥獣捕獲用箱わなを貸し出します

アライグマ・コウモリ・ハチ・ネズミは、箱わな貸出とは窓口が違う

貸出ページが挙げる対象は、ハクビシンやタヌキなど小型の箱わなで捕獲できる鳥獣で、アライグマやコウモリは書かれていません。アライグマは特定外来生物で、県の外来種対策ハンドブックでも捕獲許可が必要とされ、市町村または県の地域振興局に相談するよう示されています。箱わなの貸出対象になるかは、森林環境課で確認してください。

松本市のねずみ・昆虫のページは、コウモリの相談先として、長野県松本地域振興局の林務課を挙げています。ハチの駆除について、松本市は公費負担や補助金交付を行っていないと案内し、ネズミやゴキブリなどにも対応する市内の防除事業者の一覧(掲載を希望した事業者のみ)を公開しています。動物や虫の種類で窓口が変わるため、写真や痕跡を整理してから連絡しましょう。

アライグマ・コウモリ・ハチ・ネズミは、箱わな貸出とは窓口が違う:確認項目
困りごと松本市の案内にある窓口補足
ハクビシン・タヌキなど有害鳥獣森林環境課(捕獲許可・箱わなの貸出)シカ、クマ、イノシシ等の相談も同課
コウモリ長野県松本地域振興局 林務課市の貸出ページには記載なし
ハチ・ネズミ・ゴキブリなど市内の防除事業者へ直接依頼ハチの駆除は公費負担・補助金なしと案内
セアカゴケグモ・ヒアリ県の地域振興局 環境・廃棄物対策課など市の環境・地域エネルギー課も案内

参考:松本市|ねずみ・昆虫・駆除業者

ハクビシン駆除を業者に頼む場合と、侵入口の対策

市の貸出条件に「防除対策を行ったうえで」とあるとおり、わなで捕るだけでは再発を防げないことがあります。屋根裏に住みついた場合は、出入りに使われた穴の封鎖、フンや尿の清掃、断熱材の傷みの確認が必要になることがあります。屋根を歩くハクビシンの記事と侵入口を塞ぐ時期の記事で、工事の範囲を整理してから見積もりを比べましょう。市の箱わなを使う場合に、業者の費用が捕獲とそれ以外の作業にどう分かれるかは、ハクビシン駆除の費用・相場で整理しています。

捕獲後の処分や点検が難しい場合や、屋根の高い位置に入口がある場合は、事業者への依頼を考えます。依頼の際は、捕獲だけでなく調査、封鎖、清掃、再発時の対応が見積もりに入っているかを確認します。松本市は市内の防除事業者の一覧を公開しており、イタチ・ハクビシンにおおむね対応できるか、要相談か、対応できないかが事業者ごとに示されています。事業者を比べるときの捕獲許可・封鎖・清掃の確認点は、ハクビシン駆除業者の選び方にまとめています。

参考:松本市|ねずみ・昆虫・駆除業者