手のひらサイズの蜘蛛はアシダカグモ?大きさ・色・動き方の見分け方

アシダカグモの基本情報は、千葉市保健所の「クモの生態と防除方法」(2025年12月26日更新)が、相談の多い種として説明しています。巣を作らずに動き回って餌を獲る蜘蛛で、家の中ではゴキブリを餌にしていると思われ、益虫に分類されることもある一方、脚が長く大きく見えるため嫌われることも多い、と書かれています。

フマキラーの解説は、アシダカグモを徘徊する蜘蛛としては日本最大で、東南アジア原産、日本では関東以南の暖かい土地に生息する外来種だと説明しています。気候の変化で、より北の地域でも見かけることが増えているともあります。

黒い体で腹部に赤い模様があり、体長が1cm前後以下のものは、別の種類(ゴケグモ類)の可能性があります。千葉市はセアカゴケグモのメスを8〜10mmと説明しています。素手で触らず、お住まいの自治体の案内を確認します。見分けは家の中の蜘蛛の種類の早見表に整理しています。

手のひらサイズの蜘蛛はアシダカグモ?大きさ・色・動き方の見分け方:確認項目
確認項目資料の記載見分けのメモ
大きさオスの体長1.5〜2cm、メス2.5〜3cm。脚を広げるとさらに大きい(千葉市)。左右の脚を伸ばすと約10cm(フマキラー)胴体の長さではなく、脚を広げた幅で手のひらサイズに見える
色と毛全体に灰褐色。体に白、灰、褐色の毛が生えている(千葉市)黒一色ではなく灰褐色。毛でふわっとして見える
網巣を作らず動き回って餌を獲る(千葉市)壁や床に網がない。網を張る大型の蜘蛛は別の種類の可能性
動く時間日中は物陰に潜み、夜になると隠れた場所から出てくる(フマキラー)夜に壁や床で見かけることが多い。昼は家具の裏などにいる
姿勢脚を広げて待機し、接近する昆虫などを捕らえる(フマキラー)壁や床に張り付いて動かない姿で見つかることがある

参考:千葉市保健所|クモの生態と防除方法(2025年12月26日更新)

読者の疑問

手のひらサイズの大きな蜘蛛は何ですか?

比較ガイド

家の中で手のひらほどに見える蜘蛛は、アシダカグモの可能性があります。千葉市はオス1.5〜2cm、メス2.5〜3cmで、脚を広げるとさらに大きく見えると説明しています。網を張らず、灰褐色で毛が生えています。

アシダカグモは人を咬む?毒は?資料の書き方の違い

資料によって表現は違いますが、共通しているのは、自分から人を襲う報告はなく、手で捕まえようとしたり払いのけたりしなければ、被害にはつながりにくいという点です。千葉市は「毒を持つが、餌の昆虫を捕獲するためのもの」、フマキラーは「毒性はなく、人にとって危険な存在ではない」と書いていて、毒の有無の言い方は一致していません。そのため、この記事では毒の有無より、素手でつかまない、払いのけないことを行動の基準にします。

子どもやペットがいる家では、追いかけたり捕まえようとしたりしないよう伝えておきます。フマキラーは、ペットが近づいたときに咬むこともあるが、きわめてまれと説明しています。咬まれたと感じて痛みや腫れが続くときは、症状の判断を自分でせず、医療機関へ相談してください。

アシダカグモは人を咬む?毒は?資料の書き方の違い:確認項目
資料毒について咬むかどうか
千葉市保健所(2025年12月更新)毒は持つが、成分は消化酵素が主体で、餌の昆虫を捕獲したときに使うためのもの自分から積極的に人を襲う報告はない。素手で直接つかんだりしなければ、被害を受けることはまずないと思われる
フマキラー For your LIFE(2022年1月)毒性はなく、人にとって危険な存在ではないと説明まれに、手で捕まえようとしたり払いのけようとしたりして身の危険を感じたとき、人を噛むことがある
KINCHO公式note(2025年6月)毒や咬傷についての記載はなく、害として挙げるのは、大きくて動きが早く見た目に不快感を与える点網を張らないので部屋を汚すことは少ないとも書かれている

参考:フマキラー|アシダカグモは益虫? 駆除すべきかどうか、生態を解説(For your LIFE・2022年1月15日)

でかい蜘蛛が家に出る理由|餌のゴキブリ・夜行性・産卵の時期

千葉市は、アシダカグモは虫を食べるために家の中へ入ってくるので、家の中にゴキブリなどがいなくなれば、それを餌にするアシダカグモもいなくなると思われる、と説明しています。フマキラーは、家の中にいるゴキブリ、ハエ、ガ、カ、ハサミムシなどを捕食すると書いています。大きな蜘蛛が出るのは、その家に餌になる虫がいるサインとも読めます。

活動時間と季節も目安になります。フマキラーによると、アシダカグモは日中は物陰に潜み、夜になると隠れた場所から出てきます。産卵は初夏で、5〜8月が産卵時期です。白い円盤状の卵嚢ひとつに約300個の卵が入り、約2年かけて成体になり、寿命は平均3年ほどとされています。

フマキラーの別記事は、蜘蛛をよく見かける、駆除しても室内に入ってくる場合は、室内にハエやゴキブリがいる可能性が高いと考えるよう勧めています。蜘蛛だけを外へ出しても、餌の虫が多いままだと、別の個体が来る可能性が残ります。

参考:千葉市保健所|クモの生態と防除方法(2025年12月26日更新)

殺さず外へ出す方法|道具・手順・やってはいけないこと

千葉市は、目の前にいる蜘蛛は、ほうきや長い箸、ピンセットなどを使って家の外へ追い出す方法があり、直接素手で触らないよう案内しています。フマキラーは、ティッシュペーパーやビニール袋で捕まえたり、紙の上に乗せたりして外へ逃がす方法を挙げています。また、アシダカグモは基本的に駆除する必要はなく、屋内の害虫を食べる益虫の面があるとしています。

大型で動きが速いため、無理に近づくと蜘蛛が家具の裏へ逃げ込むことがあります。当記事の整理として、先に窓や玄関を開けて出口をつくり、離れた位置から道具で外へ向かうよう誘導する流れが取りやすくなります。逃げた先は見失わないようにし、家具の裏へ入ったときは、無理に捕まえず様子を見ます。

殺さず外へ出す方法|道具・手順・やってはいけないこと:確認項目
場面資料にある方法注意(当記事の整理)
壁や床にいて動かないほうきや長い箸で外へ追い出す(千葉市)素手で触らない。窓や玄関を開けて出口をつくる
床の隅で止まっている紙やビニール袋で受けて外へ出す(フマキラー)つかもうとしない。払いのけると咬むことがあるとされる
子どもやペットが近くにいる個別の記載は資料にない子どもやペットを別の部屋へ移し、大人が道具で対応する。追いかけたり、素手で捕まえたりしない
黒くて小さく、赤い模様がある蜘蛛を見つけた素手で捕まえたり触ったりしない(千葉市)。見つけたときの連絡先は自治体の案内で確認するゴケグモ類は特定外来生物で、生きたまま移動することは法律で禁止(千葉市)

参考:千葉市保健所|クモの生態と防除方法(2025年12月26日更新)

殺虫剤を使う場合の適用表示|対象害虫・使える場所・かけてはいけない物

千葉市は、アシダカグモは害虫ではないため専用の殺虫剤や忌避剤は販売されておらず、市販の殺虫剤でも効果はあると思われる、使用上の注意をよく読んで適量を使うよう案内しています。フマキラーも、どうしても必要な場合は殺虫スプレーで駆除できるが、卵には殺虫剤が効かないこともある、と注意しています。

製品の表示は、対象と使える場所が製品ごとに違います。一例として、アース製薬の「クモの巣消滅ジェット450mL」の製品ページには、対象害虫が「クモ類」、有効成分がビフェントリンとフタルスリン、効果持続期間が3か月、屋外専用と記載され、乳幼児等がいる場所では使用しない、ペット類にかからないようにする、壁や塀は試し噴射で変色を確認する、といった注意があります(2026年10月3日確認)。製品をすすめるものではありません。屋内の大きな蜘蛛に使う前に、手元の製品が屋内で使えるかを確かめてください。

子どもやペットがいる家での薬剤の確認は、乳幼児がいる家の害虫駆除とペットがいる家の害虫駆除にまとめています。希釈や混合などの使い方は、製品表示の範囲で行ってください。

殺虫剤を使う場合の適用表示|対象害虫・使える場所・かけてはいけない物:確認項目
確認すること見る場所例・理由
対象害虫に「クモ類」などがあるか製品の表示、対象害虫の欄アース製薬の例は「クモ類」。アシダカグモ専用の殺虫剤は販売されていないと千葉市は説明
屋内で使えるか使用場所の表示(屋外専用の記載)アース製薬の例は屋外専用。屋内の壁や床にいる蜘蛛には使えない製品がある
かけてはいけない物使用上の注意皮膚、飲食物、食器、子供のおもちゃ、観賞魚・小鳥などのペット類、飼料、観賞植物(アース製薬の例)
乳幼児・ペットがいる場所の制限使用上の注意乳幼児等がいる場所では使用しない、とアース製薬の例にある
卵への表示使用方法の欄アース製薬の例は「クモの卵には濡れる程度噴射する」と記載。フマキラーは、アシダカグモの卵に殺虫剤が効かないこともあると注意

参考:アース製薬|クモの巣消滅ジェット 450mL 製品情報・使用上の注意

何度も出る家で確認する|ゴキブリの痕跡と餌の管理

アシダカグモが何度も出る家は、餌になるゴキブリが多い可能性があります。千葉市は、ゴキブリが生息する条件を、餌がある、通路がある、巣を作る場所がある、の3つとし、食べ残しや生ごみはふた付きの容器に入れる、食材は密封できる容器で保管する、隙間や穴をふさぐ、台所を整理整頓するといった環境整備が、長い目で見ると防除に一番効果的だと説明しています。

アース製薬の「これって何のフン?」は、ゴキブリのフンを茶・黒色の小さな点とし、クロゴキブリで2〜2.5mm、チャバネゴキブリで1mm程度と紹介しています。部屋に落ちていればごみに見えますが、台所の食器棚や引き出しの中で見つけたらゴキブリを疑う、とも書かれています。フンだけでは種類の見分けは難しいという注意もあります。

痕跡の見方は、ゴキブリの種類で変わります。クロゴキブリを家で見つけたときは侵入と室内の潜み場所、チャバネゴキブリは冷蔵庫や厨房の近くなど暖かい場所、卵鞘らしい物は殻の見た目で確認する方法を整理しています。毒餌を置くなら、ゴキブリの毒餌の置き場所で、子どもやペットの手が届かない置き方を確認できます。

何度も出る家で確認する|ゴキブリの痕跡と餌の管理:確認項目
見る場所確認する痕跡見方(資料)
台所の食器棚・引き出し小さな粒状のフン茶・黒色の小さな点。食器棚や引き出しで見つけたらゴキブリを疑う(アース製薬)
家具・家電の裏、壁との間生きた個体、幼虫、卵鞘チャバネゴキブリの卵鞘と幼虫の写真を千葉市が掲載。卵鞘の見分けは別記事で確認
食品・ごみまわり開封した食品、生ごみ、段ボール餌がある、通路がある、巣を作る場所がある、の3条件のうち餌を断つ(千葉市)
すき間・配管まわり家具と壁や床の間のすき間、穴通路、潜み場所、侵入経路になりそうなすき間や穴をふさぐ(千葉市)

参考:千葉市|ゴキブリの生態と防除方法

侵入口の点検|床と壁・配水管のすき間・通風孔・窓

千葉市は、家の中を点検して、蜘蛛が入ってきそうな隙間(床と壁、配水管の間など)をふさぎ、通風孔や窓には防虫網を取り付ける方法を挙げています。フマキラーの別記事も、ゴキブリが侵入しやすい壁や窓などのすき間をふさぐことを対策に含めています。

アシダカグモは夜に活動するため、夜に懐中電灯で出入りの場所を確認する選択肢もあります。配管が壁や床を貫く部分、換気口、窓や網戸、玄関の戸の下を順に見て、すき間の位置を記録します。すき間をふさぐときは、ふさいではいけない換気口まで塞がないよう注意が必要で、作業の線引きは害虫の侵入予防はどこまで自分でできる?にあります。玄関灯に虫が集まる場合は、夜の照明に虫が集まるときの見直しも役立ちます。

  • 床と壁の間、造り付け家具の裏のすき間
  • 配水管や配線が壁や床を通る部分
  • 通風孔・換気口の防虫網の破れ
  • 窓、網戸、玄関の戸の下のすき間

参考:千葉市保健所|クモの生態と防除方法(2025年12月26日更新)