ゴキブリのフンの特徴|クロゴキブリとチャバネゴキブリの大きさと色
アース製薬が公開しているフンの写真集には、クロゴキブリのフンは大きさが2〜2.5mm、色は茶〜黒で、においのない小さな点、チャバネゴキブリのフンは大きさが1mm程度、色は茶〜黒で、ゴミのように見える小さな点と書かれています。フマキラーの解説も、クロゴキブリのフンは2〜2.5mmで無臭の黒色、チャバネゴキブリのフンは1mm程度の茶色っぽい黒色としています。
つまり、大型種のクロゴキブリでもフンは2mmほどの小さな粒です。アース製薬は、部屋の床に落ちていたらただのゴミに見えて、掃除機で吸って終わってしまいそうだが、台所の食器棚や引き出しの中で見つけたらゴキブリを疑って駆除を始めるよう案内しています。見つけた場所が、判断の大きな手がかりになります。
一方で、フンだけで種類までは決めにくいことにも注意が必要です。アース製薬は、犯人がクロかチャバネかは、フンだけではなかなか分からないと明記しています。フマキラーは、フンの色は食べたものの影響を受けるため、必ずしも黒や茶色とは限らないとも説明しています。種類の見分け方はゴキブリの種類を比べる記事で整理しています。
大型種(クロゴキブリ)のフン
大きさは2〜2.5mm、色は茶〜黒で、においはありません。フマキラーは、クロゴキブリのフンは付着性が強く、段ボールや新聞紙など紙の表面に液状のフンが付くことがあると説明しています。体が大きい分、粒も大きい傾向です。
小型種(チャバネゴキブリ)のフン
大きさは1mm程度で、粒が小さく、ゴミのように見えます。フマキラーは、チャバネゴキブリのフンが大量にあると、独特のにおいがすることがあると書いています。冷蔵庫の周りや食器棚の隅など、暖かく食べ物に近い場所に細かい粒が点々とあれば、チャバネゴキブリも疑います。
参考:アース製薬|アース害虫駆除なんでも事典 これって何のフン?
ゴキブリのフンはどんな見た目ですか?
アース製薬の写真集では、クロゴキブリのフンは2〜2.5mmの茶〜黒色の小さな点、チャバネゴキブリは1mm程度の茶〜黒色の小さな点です。ゴミのように見えるため、食器棚や引き出しの中など、潜みやすい場所で見つけたときにゴキブリを疑います。
ゴキブリのフンとネズミ・コウモリ・トコジラミのフンの比較
次の表は、アース製薬の「これって何のフン?」に載っている大きさ・色・特徴を並べたものです。写真は日本環境衛生センターの提供と記されています。実物は個体や食べたもので多少変わるため、表は絞り込みの目安にしてください。
並べてみると、ゴキブリとトコジラミのフンは1〜2.5mmほどの粒、ネズミとコウモリのフンは4mm以上の粒(ハツカネズミで4〜7mm)という違いが見えます。ただ、トコジラミのフンは2mm程度でクロゴキブリと近く、赤みを帯びるか、家具の裏にシミのように点在するかが手がかりになります。トコジラミが疑われるときは、フンだけでなく、刺された跡や寝具の状態も合わせて確認します。
コウモリのフンについて、アース製薬は益獣なので駆除はできず、専門業者に相談するよう案内しています。ネズミのフンと迷うときはネズミのフンの見分け方、コウモリとの比較はコウモリとネズミのフンの比較、害獣全体の早見表は害獣のフンの見分け方の早見表を見てください。
| フンの主 | 大きさ | 色 | 特徴(アース製薬の記載) |
|---|---|---|---|
| クロゴキブリ | 2〜2.5mm | 茶・黒 | 小さな点で臭いはない |
| チャバネゴキブリ | 1mm程度 | 茶・黒 | 小さな点でゴミのよう |
| ハツカネズミ | 4〜7mm | 茶色 | 米粒ほどに小さく、両端がとがっている |
| クマネズミ | 6〜10mm | 茶・灰色 | 散らばっている場合が多く、細長い |
| ドブネズミ | 10〜20mm | 焦茶・灰色 | 糞がまとまっていて太い |
| アブラコウモリ | 5〜10mm | 茶色 | ネズミに似ているが、主食が昆虫なのでパサパサしている |
| トコジラミ | 2mm程度 | 赤茶・黒 | シミのように家具の裏や隙間に点在する。血を吸うため赤っぽい糞(血糞)をする |
フンが集まる場所から、ゴキブリの潜み場所を推定する
フンは、ゴキブリが日中に潜んでいる場所の近くに集まりやすく、潜み場所を探す手がかりになります。ゴキブリは夜に活動し、昼間は暖かく暗い狭い隙間に潜みます。横浜市は、好む場所として、暖かいところ、暗いところ、エサに近いところ、湿気のある場所、せまいすき間を挙げ、具体例として、調理台付近、レンジや冷蔵庫の下・裏、配電盤、コンセント付近、壁紙の裏、食品保管場所、ごみ置き場を示しています。
日本ペストコントロール協会は、ゴキブリが食器棚の中などに集まってフンをすると書いています。東京都ペストコントロール協会のパンフレットは、段ボールや新聞紙が整頓されていない場所は潜み場所になるとし、クロゴキブリは庭や屋外のごみ集積所に生息して家屋内に侵入すると説明しています。大阪市旭区は、壁のヘリに沿って歩く習性を挙げています。壁際に点々とフンや汚れが続いていれば、通り道の一つと考えられます。
チャバネゴキブリは暖かい厨房機器や冷蔵庫の周り、クロゴキブリは屋外との出入りがある台所やベランダ周りに多いなど、種類で潜み場所の傾向が変わります。卵のケースかもしれない物を見つけたら、ゴキブリの卵鞘らしい物を見つけたときの確認方法も参考になります。
| フンを見つけた場所 | 疑う潜み場所 | 次に確認すること |
|---|---|---|
| 食器棚・引き出しの中 | 食品や水に近い、暗く狭い隙間 | 奥の角、扉の蝶番の周り、食品の袋や容器の状態 |
| シンク下・調理台の周り | 配管の周りや収納の隅の、暖かい隙間 | 排水管の隙間、水漏れ、生ごみの置き場所 |
| 冷蔵庫・電子レンジ・コンロの下や裏 | 暖かく暗い隙間(横浜市が挙げる潜み場所) | 背面、側面の壁との隙間、コンセントの周り |
| 段ボール・新聞紙・紙袋の下や中 | 紙の山の下(東京都ペストコントロール協会の記載) | 茶色の袋状の卵鞘がないか。紙類は早めに整理する |
| ベランダ・ごみ置き場・植木鉢の下 | 屋外にすむクロゴキブリの生息場所 | サッシや換気口の隙間、排水口、植木鉢の下 |
参考:横浜市|ゴキブリについて
ゴキブリのフンの掃除の手順|拭き取り・廃棄・手洗い
フマキラーの解説は、ゴキブリのフンを掃除するとき、素手では触らず使い捨ての手袋を使い、マスクの着用もおすすめしています。拭き取り用に使い捨ての雑巾やティッシュペーパーを準備し、フンのある場所にアルコール除菌スプレーをかけてから、丁寧に拭き取る流れです。壁にフンが付いているときは、壁用クリーナーなどを使うとしています。
使った手袋、雑巾、ティッシュは、そのままごみ箱に入れず、ビニール袋などで口を閉じて密閉してから捨てるよう書かれています。作業が終わったら、手袋を外したあとに石けんで手を洗います。この手洗いは、衛生上の基本として加えた手順です。
ネズミやコウモリのフンの可能性があるときは、ゴキブリと同じ手順で片付けず、害獣のフン処理と消毒の手順を先に確認してください。
- 使い捨ての手袋とマスクを着け、拭き取り用の使い捨ての布かティッシュ、ビニール袋を用意する
- フンのある場所に、家庭用のアルコール除菌スプレーを使う。使う前に製品の表示で、使える素材と使用上の注意を読む
- フンを広げないよう、上から丁寧に拭き取る。壁や棚板は素材に合ったクリーナーを使う
- 使った手袋、布、ティッシュは袋に入れて口を閉じ、自治体の分別に従って捨てる
- 手袋を外して手を洗う。食器棚の中を拭いたときは、食器や調理器具も洗ってから戻す
参考:フマキラー|ゴキブリのフンを放置しない!フンの特徴や見分け方、掃除方法について(For your LIFE・2019年3月10日)
フンを片付けた後の再確認|新しいフンが出るかを見る
掃除は、そこで終わりにせず、新しいフンが出るかどうかの確認につなげます。掃除した日付と場所、見つかったフンの数を、写真とメモで残しておくと、数日後に比べられます。同じ場所に新しいフンが続くなら、その近くにゴキブリが潜んでいると考えられます。
もう一つの確認手段が、粘着式のトラップです。大阪市旭区は、粘着式トラップは生息場所の調査や、他の駆除方法の効果判定に使えると案内しています。日本ペストコントロール協会も、捕獲はあまり効果的な駆除ではないが、出没場所や生息数の確認には有効としています。粘着シートの置き場所や捕獲数の読み方は、害虫の捕獲数の読み方と記録方法にまとめています。
確認の間隔に決まった基準は、今回確認した公的資料には見当たりませんでした。掃除の翌日、数日後、1週間後など、自分で決めた日に、同じ場所を同じ角度から撮影すると比べやすくなります。
| 確認のタイミング | 見る場所 | 記録すること |
|---|---|---|
| 掃除した日 | フンを見つけた場所と、その周りの隙間 | 写真、フンの数、見つけた時間、周りの食品や水の状態 |
| 数日後 | 同じ場所と、近くの隙間や壁際 | 新しいフンの有無と数、粘着シートに捕まった数 |
| 1週間後など | 食器棚、冷蔵庫の周り、ごみ置き場 | 他の場所に広がっていないか、幼虫や卵鞘が見つからないか |
毒餌や粘着トラップを置く位置へつなげる|フンの地図の使い方
フンが見つかった場所を間取り図に書き込むと、潜み場所と通り道の見当がつき、毒餌や粘着トラップを置く位置を決めやすくなります。横浜市は、ゴキブリが隅に沿って歩く習性を利用し、通りそうな場所や潜んでいそうな場所に、毒餌(食毒法)や粘着シートを置くよう案内しています。
東京都ペストコントロール協会のパンフレットは、ゴキブリに食べさせて巣にいるゴキブリまで駆除させる食毒剤というタイプがあり、よく見かける場所や棚の中に置くなど、場所に合わせたものを選ぶと効果的だと説明しています。利用前には説明書をよく読み、用法用量を守るよう書かれています。薬剤は製品の表示に従い、この記事では置く量や数は示しません。
子どもやペットがいる家では、置き場所の安全も考えます。横浜市は、毒餌は幼児などの誤飲・誤食を防ぐため、配置場所や保管場所に十分注意し、飲み物の容器や食器に入れて保管しないよう案内しています。置き場所の具体例と考え方はゴキブリの毒餌はどこに置くかの記事にあります。
- 置く位置の候補は、フンが集まった場所のそば、壁際や隅、隙間の入口の近く
- 避ける位置は、食品や食器に触れる所、子どもやペットの手が届く所
- 置いた日と場所を記録し、数日後にフンの数が減ったかを比べる
ゴキブリのフンとアレルゲン|吸い込みや皮膚の症状が気になるとき
ゴキブリのフンは、衛生面だけでなく、アレルギーの面でも気にされることがあります。国立環境研究所の侵入生物データベースは、チャバネゴキブリの影響として、食中毒菌などを媒介し、人間の食物を食べるほか、死骸や糞がアレルゲンとなると記載しています。アース製薬も、ゴキブリの害の一つとして、フンや死骸がアレルゲンになることを挙げています。
どの程度のフンの量でどんな症状が出るかは、今回確認した公的資料には書かれていません。アレルギー症状の原因は人によって違うため、くしゃみ、鼻水、せき、皮膚の症状などが続くときは、掃除の工夫だけで判断せず、医療機関に相談してください。診断や治療の判断は、医療機関で受けます。
掃除のときは、手袋とマスクを着けてフンを拭き取り、乾いたまま散らさないようにします。小さなお子さんや、アレルギー症状のある家族がいる家庭では、作業をする人や時間を選んでください。
ゴキブリのフンかどうか迷うとき|写真・記録の残し方と相談先
フンがゴキブリのものかネズミのものか迷うときは、触る前に写真を撮り、記録を残してから相談します。写真には、大きさが分かる物(定規や硬貨)を横に置き、真上と斜めから撮影します。見つけた場所(食器棚の何段目か、壁際か)、数、見つけた日、周りの状態(食品の袋の傷、卵鞘のような物の有無)も書き添えます。
相談先は、市区町村の衛生害虫の担当窓口と、都道府県ごとのペストコントロール協会です。日本ペストコントロール協会は、全国47都道府県に地区協会があり、害虫相談所で電話などによる相談を無料で受け付けていると案内しています。現場調査や防除施工が必要な場合は原則有料です。アース製薬は、フンの鑑定は行っていないと明記しているため、メーカーの窓口に判定を期待しにくい点にも注意してください。
食器棚や飲食店の厨房など、衛生管理が求められる場所では、フンの掃除と並行して、点検記録を残す体制が必要です。飲食店のゴキブリ対策は、厨房の潜み場所と点検記録の残し方を扱っています。






