秋田市でクマを見たときの通報先と、伝える内容

秋田市は、クマを目撃したとき、あるいはフンや足跡を見つけたときは、身の安全を確保したうえで、クマダスに投稿するか、警察または市の農地森林整備課に通報するよう案内しています。市は目撃情報をもとに、県や警察、地元の猟友会と協力して被害の防止を図っているため、情報提供そのものが対策の一部になります。人身被害や農作物の被害が出た場合も連絡が求められています。

通報時に確認されるのは、日時、場所、大きさ、頭数、逃げた方向です。近づいて確かめる必要はなく、建物や車の中など安全な場所に入ってから、分かる範囲で伝えれば足ります。2026年10月時点の公式案内では、ツキノワグマ出没に関する注意報が10月31日まで発令中で、車庫や倉庫の扉を開け放しにしないことも呼びかけられています。

秋田市でクマを見たときの通報先と、伝える内容:確認項目
状況連絡・行動伝える・確認する内容
クマを目撃した警察または市の農地森林整備課へ通報。クマダスに投稿日時、場所、大きさ、頭数、逃げた方向
フンや足跡を見つけた同じ窓口へ連絡、またはクマダスに投稿見つけた場所と日時
人身被害・農作物被害が出た市へ連絡被害の場所と内容
出没情報を知りたいクマダスに登録して通知を受け取る自宅や通学路の周辺の目撃状況

参考:秋田市|クマ被害防止対策

読者の疑問

秋田市でクマを見たらどこに通報しますか?

比較ガイド

身の安全を確保したうえで、警察または市の農地森林整備課に通報します。県のマップシステム「クマダス」への投稿でも情報提供できます。日時、場所、大きさ、頭数、逃げた方向を分かる範囲で伝えてください。

目撃情報はクマダスで確認。市のLINEは注意喚起が中心

秋田市は以前、市公式LINEでクマの目撃情報を配信していましたが、県が運用するクマダスで地図による詳しい目撃情報を早く得られるようになったことなどから、LINEでの配信は人身被害の発生や注意喚起に切り替えたと説明しています。目撃情報の通知を受けたい人は、クマダスに登録するよう案内されています。県によると、クマダスには2026年8月にスマートフォン用のアプリも加わりました。

市のページでは、2026年度の出没対応状況として、市民サービスセンターの所管区域ごとのわな設置数と捕獲頭数が公開されています。9月18日更新の時点で、市全体のわな設置数は31、捕獲頭数は33頭で、北部と東部の区域が多くなっています。6月には河辺和田地内で人身事故も発生しました。数字は更新されるため、最新の状況は市のページで確認してください。

クマダスへの虚偽の投稿は、周辺の住民や関係機関に大きな迷惑をかける行為として、市がやめるよう強く求めています。投稿された情報は、危険を早く知らせるため、明らかな誤りを除いて原則公開されます。見間違いかもしれないと感じた場合は、その旨を添えて伝えましょう。

参考:秋田市|ツキノワグマ捕獲情報等

柿・栗の木の伐採補助は10月8日に受付再開。手配の前に問い合わせを

秋田市には、住宅地周辺でクマの餌になる栗や柿の木を伐採する費用を対象とした「秋田市ツキノワグマ誘引樹木伐採事業補助金」があります。2026年10月時点の公式案内では、2026年度分の申請受付を10月8日から再開し、あわせて補助の対象地域を秋田市内に広げたとされています。ただし、奥山や森林など、日常生活圏から著しく離れた山林は除かれます。

注意したいのは二点です。一つは、今回の受付が予算の範囲内で行われ、上限に達した時点で終了すること。もう一つは、申請を考えている人は事業着手、つまり伐採の手配をする前に、農地森林整備課へ問い合わせるよう求められていることです。手配を先に進めると要件の確認が後回しになるため、見積もりを取る段階で市に確認してください。

補助率や上限額、対象者の細かな要件は、確認した時点の市のページ本文には記載がなく、問い合わせで確かめる形になっています。この記事でも金額は示しません。伐採しない場合でも、市は栗や柿を適切な時期に収穫するなど、果樹の管理を徹底するよう呼びかけています。

参考:秋田市|住宅地周辺にあるクマのエサとなるクリ・カキの伐採事業に係る経費に対しての補助金について

生ごみは当日の朝6時から8時に。家の周りに食べ物を残さない

市は、クマが出没する原因は、そこにクマの大好きな食べ物があるためだと説明しています。リンゴや柿などの果実、栗、農作物、米ぬか、家畜の飼料は、捨てない・放置しないこと。コンポストの発酵臭や、農機に使う機械油もクマを引き寄せる原因になるため、管理が求められています。墓前のお供えも、そのままにせず持ち帰るよう案内されています。

ごみ出しには具体的なルールがあります。家庭ごみ(生ごみ)はなるべく水気を切り、においが漏れないように袋の口をきちんと縛ること、においの強いものはレジ袋などに入れてからごみ袋に入れて二重にすること、そして収集日当日の午前6時から8時の間に集積所へ出すことです。朝6時より前に出すと、集積所にクマを引き寄せる原因になると市は説明しています。ごみ出しの際も周囲に注意し、クマを見かけたら警察に通報します。

生ごみは当日の朝6時から8時に。家の周りに食べ物を残さない:確認項目
クマを引き寄せるもの市が求める管理
生ごみ水気を切り袋の口を縛る。収集日当日の朝6時〜8時に出す
柿・栗などの果樹適切な時期に収穫するなど管理を徹底する
米ぬか・家畜飼料・農作物捨てない、屋外に放置しない
コンポスト・機械油においが誘引の原因になるため適切に管理する
墓前のお供えそのままにせず持ち帰る

参考:秋田市|ごみの収集について(クマ対策のためのごみ出しルール)

空き家は所有者の管理が前提。近所の空き家には近づかない

秋田市は、放置された空き家がクマのすみかになったり、敷地の柿の木などを食べにクマが出没したりするおそれがあるとして、所有者に管理を呼びかけています。挙げられている対策は、定期的な見回り、草木や果樹の伐採と果実の収穫、生ごみや不要物の撤去、蜂の巣の除去、建物の補強と施錠、床下・屋根裏・換気口などの侵入口の封鎖、フェンスの設置、近隣住民との連絡体制の確保などです。

空き家の近くに住んでいる人には、建物や敷地にクマが潜んでいるおそれがあるため、空き家に近づかないよう求めています。隣の空き家の柿が気になっても、自分で敷地に入って収穫や伐採をするのではなく、所有者や町内会を通じた連絡や、市の空き家担当(住宅政策課)への相談を考えます。

市外に住みながら秋田市内の実家を管理している場合は、帰省のたびに果樹と建物のすき間を点検し、自分で作業できない部分は伐採業者や建物の業者に依頼します。侵入口をふさいでおくことは、クマだけでなく、ハクビシンやネズミなど小さな動物への備えにもなります。

参考:秋田市|空き家のクマ対策について(お願い)

クマに遭遇したときの行動と、畑・果樹園の対策

遭遇してしまった場合について、市は、走って逃げると追いかけられるため、あわてず騒がず、クマを見ながらゆっくり後ずさりして距離をとるよう案内しています。大声を上げたり物を投げたりする威嚇は、襲われるおそれがあるのでしないこと。襲われると思ったら、地面に伏せて両手で頭・顔・首を守る姿勢をとります。県は、住宅地では建物や車の中に避難するよう呼びかけています。

畑や果樹園が被害にあった場合の対策として市が挙げるのは、農地周辺の雑草ややぶを刈り払って見通しを良くすることと、電気柵などで侵入を防ぐことです。住宅地の周辺でも草刈りで見通しを良くすることが勧められています。イノシシやニホンジカを目撃した場合も、クマと同じく、クマダスへの投稿か警察・農地森林整備課への通報が案内されています。

参考:秋田市|クマ被害防止対策

市の対応と、所有者が業者に頼む範囲を分ける

市が担うのは、通報を受けての対応、猟友会などと協力したわなの設置と捕獲、情報の発信、伐採費用の補助といった範囲です。クマの捕獲には許可が必要で、一般の害獣駆除業者に依頼する作業ではありません。目の前にクマがいる状況で連絡する先は、業者ではなく警察と市です。

一方、敷地の果樹の伐採、やぶの刈り払い、物置や車庫の扉の修理、床下や換気口のすき間の封鎖は、所有者が自分で行うか業者に依頼する作業です。伐採は補助の対象になる可能性があるため、契約の前に市へ確認します。屋根裏の物音やフンなど、クマ以外の動物が疑われる痕跡がある場合は、害獣の調査を行う業者に侵入口の確認を依頼し、見積もりは作業範囲ごとに分けて受け取りましょう。