種類別の対策ガイド

モグラの駆除・対策ガイド

庭や畑の盛り土・トンネルの見分け方と対策を知りたい。

モグラは地中にトンネルを掘って暮らす小型の哺乳類です。森林総合研究所の資料によると、日本の低地にすむモグラは5種に分けられ、このうち本州中部以南のコウベモグラと本州中部以北のアズマモグラが広い範囲に分布し、農耕地から森林まで身近な環境にすんでいます。三重県総合博物館は、コウベモグラを体長12〜18センチほどの日本最大のモグラ、アズマモグラを体長12〜15センチほどと紹介しています。西日本の平地や低山地にいるのは主にコウベモグラで、紀伊半島などの山地にはアズマモグラが残っている地域もあります。

被害の中心は、作物を食べられることではなくトンネルです。東京都の病害虫防除指針によると、モグラは肉食で農作物を直接食べませんが、餌を探してトンネルを掘るときに作物の根が切られたり、植えたばかりの苗が倒されたりします。モグラのトンネルがネズミの通路として使われ、その被害が大きいこともあるとされています。庭や芝生では、トンネルから押し出された土の山(モグラ塚)や地面の盛り上がりが目につくようになります。

庭や畑に来る理由は餌です。東京都の指針では、モグラはミミズ、コガネムシの幼虫、ナメクジ、クモなどを食べ、1日に体重の半分から同量以上の餌が必要といわれています。三重県総合博物館によると、湿潤で土壌の深い平野部で生息密度が最も高くなります。活動は朝と夕方に盛んで、嗅覚、触覚、聴覚が鋭いとされており、対策としては音や振動で追い払う方法や、通り道を地中で遮断する方法が挙げられています。

モグラの被害を見分ける手がかり

手がかり特徴と確認のしかた
モグラ塚トンネルを掘った土を地上へ押し出してできる土の山です。森林総合研究所の資料では、塚の中心にある開口部がトンネルにつながっています。1匹が何個も作るため、塚の数がそのまま頭数を表すわけではありません。
トンネルと地面の盛り上がりトンネルは、巣と餌場を結んで頻繁に使われる本道と、側道に分かれます。東京都の指針は、トンネルを踏みつぶしてしばらくたつと元どおり持ち上がっている場所は本道と考えられ、土が盛り上がったところは遊び穴で通路ではないとしています。
植物の様子根が切られて弱る、植えたばかりの苗が倒れるといった形で被害が出ます。モグラは作物を直接食べないため、根や球根にかじられた跡がある場合は、トンネルを通路に使うネズミの被害も考えます。
動きが出る時間帯活動は朝と夕方に盛んで、かなり規則的とされています。新しい塚がいつ、どこに増えたかを数日続けて記録すると、モグラが活動している範囲がつかめます。土が盛り上がっただけの場所は遊び穴で、通路ではないとされています。
種類と大きさ西日本に広くすむコウベモグラは体長12〜18センチほど、東日本に多いアズマモグラは12〜15センチほどです。地中で生活するため、姿を直接見る機会は少なく、塚やトンネルで存在に気づくのが普通です。

法律・制度上の注意

モグラは鳥獣保護管理法の対象となる野生鳥獣で、捕獲や殺傷は原則として禁止されています。例外として、農業または林業の事業活動に伴い、被害を防ぐためにやむを得ず行う捕獲に限り、モグラ科全種は許可を受けずに捕獲できると定められています。家庭の庭や芝生の被害がこの例外に当たるかを自己判断せず、捕獲器の使用を考える場合は、事前に都道府県や市町村の鳥獣担当窓口へ確認してください。忌避剤などの薬剤は、対象と使用場所が製品表示に合うものを表示どおりに使います。

自分でできる対策

  • 被害の場所を記録します。モグラ塚やトンネルの位置、増えた日を図や写真に残すと、活動している範囲がつかめ、自治体や業者に相談するときの材料にもなります。よく使われる本道は、トンネルを踏みつぶして元どおり持ち上がるかで見分けます。
  • 音や振動で追い払う方法を試します。東京都の指針と生駒市の案内は、ペットボトルなどで作った風車を地面に差し、回転の振動を地中に伝える方法を紹介しています。
  • 通り道を物理的に遮断します。東京都の指針では、モグラのトンネルは深くても1メートル程度とされ、守りたい場所の周囲の地中に網を張るか、溝を掘って進路を断つ方法が挙げられています。
  • トンネルを利用するネズミの被害も合わせて確認します。野ネズミは雑草が茂った環境を好むとされるため、除草して畑や庭のまわりを整えておきます。
  • 市販の忌避剤を使う場合は、対象にモグラが含まれ、使う場所が表示に合う製品を選び、表示どおりに使います。毒餌を自分で作って置くことはしません。

相談を考える目安

  • 畑や家庭菜園で根切れや苗の倒伏が続き、捕獲を含む対策を考えるときは、市町村の農林・鳥獣担当窓口に相談します。
  • 庭や芝生で捕獲器を使いたいときは、許可が必要かどうかを事前に都道府県や市町村の鳥獣担当窓口へ確認します。
  • 振動や遮断を続けてもモグラ塚が増え続ける、範囲が広く自分で網や溝を施工できないときは、専門業者に現地調査を依頼します。
  • 作物や球根がかじられる、建物の近くで穴やフンが見つかるなど、ネズミの被害が疑われるときは、ネズミ対策として相談します。

モグラのよくある質問

モグラの駆除に許可は必要?
捕獲や殺傷をする場合は、原則として必要です。モグラは鳥獣保護管理法の対象で、野生鳥獣の捕獲や殺傷は原則として禁止されています。農業または林業の事業活動に伴いやむを得ず行う捕獲に限り、モグラ科全種は許可なく捕獲できる例外があります。庭や芝生で捕獲を考える場合は、事前に自治体の鳥獣担当窓口へ確認してください。
モグラは何を食べる?
ミミズや昆虫などの小動物です。東京都の病害虫防除指針によると、ミミズ、コガネムシの幼虫、カタツムリ、ナメクジ、クモ、ヤスデ、カエルなどを食べる肉食で、農作物は直接食べません。作物への被害は、トンネルを掘るときの根切れや苗の倒伏として現れます。
モグラ対策に風車やガムは効く?
風車は、公的な資料で紹介されている方法です。生駒市は、ペットボトルの風車が回ると地面に振動が伝わりモグラが嫌がると説明しています。ガムについて同市は、モグラが消化できないガムを仕掛ける方法も効果があるといわれていると紹介するにとどめており、確実な方法として示しているわけではありません。まずは振動や通り道の遮断など、モグラを傷つけない方法から試します。
モグラは夜行性?
夜だけ動くわけではありません。東京都の指針では、モグラの活動は朝と夕方に盛んで、かなり規則的とされています。生活の場は地中ですが、夜間は頻繁に地上を歩くようだとも書かれています。
庭や芝生のモグラ対策は何から始める?
よく使われている通り道を見極めることからです。東京都の指針では、踏みつぶしたトンネルがしばらくして元どおり持ち上がる場所は、本道と考えられるとされています。そのうえで、風車などの振動と、守りたい範囲の地中に網を張る・溝を掘るといった遮断を組み合わせます。捕獲を考える場合は、許可の確認が先です。

参考(確認日:2026年10月3日):東京都産業労働局|令和7年版 病害虫防除指針 野ネズミ・モグラの防除法(PDF)、三重県総合博物館|アズマモグラとコウベモグラ、森林総合研究所 多摩森林科学園|森林の生き物調査プログラム ほ乳類-モグラ-(PDF)、生駒市|モグラの被害にあって困っている、神奈川県|野生鳥獣保護の仕組み(家ネズミ3種の法適用)

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調査を頼む前に、確認しておくこと。

被害への対応と建物の工事では、担当や費用の範囲が異なります。種類への対応可否、訪問費、追加作業の条件まで確かめましょう。

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