最初の訪問は外から始める

門から玄関までの通路、窓や戸の破損、外壁の剥がれ、屋根からの落下物がないかを安全な位置から見ます。入口周辺で動物が見える場合は距離を取り、追い出そうとして近づかないでください。床の沈み込みや強い汚損が疑われるときも、その日の立入範囲を狭めて専門の確認を先にします。

国土交通省は空き家の適切な管理を呼びかけています。相続した家でも、住まない期間の管理を誰が担うか決めることが必要です。初回の記録には、最後に使われた時期が分かるか、鍵を持つ人、通電や水道の状況を併記しておくと次の訪問につながります。

最初の訪問は外から始める:確認項目
初回の区分残す内容
外周破損・通路・窓の状態
室内部屋全体・食品・痕跡
引き継ぎ鍵・設備状況・未確認区画

参考:国土交通省|空き家に関する資料「所有する空き家は適切に管理を」(PDF)

読者の疑問

一日で片付けないと被害が広がりますか?

比較ガイド

状況によります。まず食品やごみなど急いで管理する対象と、調査や養生が必要な区画を分けます。

物を動かす前に部屋ごとに撮影する

入れることを確認した室内では、各部屋を入口から撮影し、食品棚、紙箱の集積、床際、天井の染みなどを記録します。痕跡が見つかった物だけを接写すると、後で元の場所が分からなくなります。部屋名と棚番号を付け、廃棄や移動をする前の状態を残すと発生範囲の相談に役立ちます。

フンらしき物が多い区画を乾いたまま掃き出したり掃除機で吸ったりせず、清掃方法を確認します。大量の汚損や天井裏の被害がある場合は、遺品整理と防除・清掃を別の作業として調整しましょう。大切な書類の回収も汚れを広げない範囲で進めます。

参考:米国CDC|How to Clean Up After Rodents(ネズミ被害後の清掃)

設備の異常と生き物の痕跡を分ける

においは排水設備、天井の染みは漏水という別の確認が必要な場合があります。動物の痕跡があるからすべて同じ原因とせず、発見した状態を一覧にして担当先を分けます。通電や通水を再開する際も、長く使っていない設備が正常かを必要に応じて点検してもらいます。

古い契約書や修理記録が見つかったら、築年、増改築、シロアリ施工、屋根や配管の修理の情報を抜き出します。記録がない部分は不明と書けば十分です。過去の保証書があることだけで現在も有効とは決めず、連絡先と対象を確認する材料として扱います。

次の訪問までの管理を決める

初回に分かったことを「急ぐ設備や建物の確認」「防除の調査」「通常の片付け」に分け、担当する家族を決めます。工事を頼む前に、所有や管理の関係、立会人、誰が内容を判断するかを整理してください。相続手続きの判断は本記事の点検手順とは分け、必要な専門窓口へ相談します。

不在期間が続くなら、戸締まり、食品やごみの搬出、外周の見回り、管理者の連絡先を予定にします。写真は日付別ではなく部屋ごとにも追える形にすると、次の訪問で増えた痕跡を見つけやすくなります。未立入の部屋や押入れは「異常なし」にせず、次回の確認対象に残しておきましょう。