閉じる直前の確認を工程として予約する
解体して内部が見えた直後と、配管や断熱の作業が済んだ後では、確認できる内容が違います。害虫の痕跡を見つける日だけでなく、仕上げを張る前の確認日も工事担当と決めます。防除担当が別会社なら、立会いが必要な日時と、立ち会えない場合に必要な写真を共有してください。
写真には部屋名、壁の向き、工事段階を付けます。複数の部屋を同時に開ける工事では、似た下地の写真が混ざりやすいためです。現場の都合で仕上げ日が早まった場合は、確認を省略するのではなく連絡する相手を決めておきます。
| 確認の時点 | 主な対象 |
|---|---|
| 解体後 | 痕跡・木材・水分 |
| 設備工事後 | 新しい穴・外した封鎖 |
| 仕上げ直前 | 清掃・断熱・未完了項目 |
解体時に見てもらえば十分ですか?
その後の設備工事で条件が変わります。閉じる直前に施工状態をもう一度確認すると記録がつながります。
新しい貫通と以前の封鎖を照合する
配管や配線を更新すると、壁や床の穴を新しく開けたり、以前塞いだ場所を外したりします。防除工事の古い写真があれば現場へ渡し、どこを復旧する必要があるか印を付けます。侵入口として確認された場所と、単なる施工用の開口を分け、それぞれの最終的な納まりを決めてください。
防火区画を通る設備には、その仕様に合った処理が必要な場合があります。積水化学工業の製品も用途別に分かれており、防虫の詰め物だけで設備側の要求を満たしたと判断できません。必要な処理は設備・建築担当が確認し、防除担当と施工順を合わせます。
材料を戻した後の隠れる部分を撮る
断熱材を一時的に外した場合は、戻した材料の種類や配置、周囲とのつなぎ目を確認します。マグ・イゾベールの施工案内は、断熱層と防湿層の連続性を基本としています。害虫対策のために設けた部材が、必要な換気や気密の納まりを変えていないかも建築担当に確認してもらいます。
清掃や防除が済んだ内部を、工事用の端材や梱包材の置き場にしない運用も決めます。撤去物と新しい材料の移動経路を整理し、廃材が残った状態で仕上げを閉じないようにしましょう。写真は全景と細部の両方を撮ると、後の調査で位置を追えます。
未完了項目を仕上げ担当へ渡す
閉じる前の確認票には「完了」「追加作業待ち」「今回は手を付けない」を分けて書きます。未確認箇所がある場合は、その理由と今後の点検方法を決めてから次の工程へ進みます。建物内部に動物がいないかの判断が済んでいない区画を、工程の都合だけで塞がないよう担当者同士で調整します。
引き渡し資料には、内部の写真、設備経路、防除範囲、追加した点検口、使った材料の一覧をまとめます。完成後に異常が出たら、仕上げを直した会社だけでなく、防除や設備の担当にも同じ記録を渡せます。将来のリフォームでも、その資料を新しい担当へ引き継ぐことが再発予防につながります。



