保証書と施工報告書を一緒に開く
まず保証書の開始日と満了日を見て、その工事の報告書から施工日、工法、使った製品、処理した場所を確認します。案内に「更新」とだけあっても、予防処理をし直すのか、点検契約を続けるのか、保証条件を変更するのかは別の話です。今回何を申し込む案内なのかを窓口に尋ねましょう。
中古住宅で以前の記録がない場合は、家を購入した年を施工年として扱わず、分からないまま伝えます。工務店や売主から受け取った書類にも処理履歴が入っていることがあります。記録が見つからなくても点検は相談できるので、探し続けて家の状態を確かめる機会を先延ばしにしないようにします。
保証が昨日切れました。すぐに薬剤をまく必要がありますか?
満了日だけでは施工の緊急性は決まりません。前回の処理内容を確認し、点検と再施工の予定を相談しましょう。新しい羽アリなどがあれば、その事実を先に伝えます。
再処理の目安と保証期限は役割が違う
日本しろあり対策協会は、土壌と木部への防除処理について、標準仕様書では5年を目途に再処理する考え方を案内しています。これは今後の維持管理を考える目安です。5年たった日に被害が始まることや、その前ならどの家にも被害がないことを示す数字ではありません。
また、ベイトによる管理、建築時に使った材料、個別製品の条件などを確かめずに、すべて同じ更新方法と考えることも避けます。「前回の工法では、次は何を点検し、何を施工しますか」と聞きます。保証が残っている場合でも気になる変化は窓口へ伝え、満了日まで待つ必要はありません。
| 書類・説明 | 読み取ること | そこからは分からないこと |
|---|---|---|
| 保証の満了日 | 契約による対応期間の区切り | その日のシロアリの有無 |
| 再処理の目安 | 次の予防を検討する時期 | 家ごとの被害状況 |
| 点検の結果 | 今回調べた範囲の状態 | 未確認部分や将来の無被害 |
| 前回の施工図 | 処理した場所と対象外 | 現在の増改築部分の状態 |
家が変わった部分を点検に組み込む
前回の施工後に浴室を直した、床下配管を交換した、増築したなどの変更があれば、工事の位置と時期を担当者に伝えます。前回と同じ面積の見積もりでよいのか、施工範囲を見直す必要があるのかを確認するためです。水漏れを直した場合も、当時の写真や修理報告があれば調査の背景として渡せます。
点検では「確認した範囲に被害はなかった」「被害らしい箇所がある」「調べられなかった場所がある」を分けて説明してもらいます。協会の検査規程では過去の処理歴と環境も診断に含めています。点検結果に対して、今回の提案が予防なのか、活動中のシロアリへの駆除も含むのかをはっきりさせましょう。
次の期間に受けるサービスまで比べる
見積書には、施工範囲、使用製品、室内への立入り、点検口の利用などを記載してもらいます。工事代だけでなく、再点検はいつ、誰が連絡するか、点検だけなら費用がかかるかも比較します。前回の会社を続ける場合も、新しい保証書の条件が以前と同じとは決めずに確かめてください。
再施工を今すぐ決めないときは、保留の理由と次に判断する日を自分の予定に残します。例えば「増改築の図面を入手し、施工範囲を確認してから決める」とすれば、通知をしまい込むだけで終わりません。羽アリや新しい木材の変化があれば、更新の見積もりとは別に、その変化を調べる相談へ切り替えます。



