原因の名前より、今ある異常を伝える

大阪府は、ネズミが配線をかじることによる停電や漏電などを被害として挙げています。ただし、傷の写真だけでネズミが原因と決まるわけではなく、家具による圧迫や劣化なども含めた確認が必要です。相談では「ネズミにやられた」と断定するより、被覆の欠け、変色、焦げた臭い、電源が落ちた状況を伝えます。

発熱や煙のあるコードへ近づいて写真を撮る必要はありません。NITEは配線器具の異臭・変色を事故の予兆として示しています。異常のある機器は使用を中止し、安全に操作できる場合に電源を切ります。煙や炎が出ているなら、家族を安全な場所へ移し、119番へ通報してください。

参考:大阪府|ねずみの駆除について

読者の疑問

傷は小さく、まだ電気も使えます。急いで連絡するほどですか?

比較ガイド

通電していることだけでは安全か分かりません。その機器の使用を控え、傷の位置と状態を修理窓口へ伝えてください。焦げ臭さや発熱があれば、その点も最初に知らせます。

傷がある物によって、最初の相談先を変える

駆除業者が電気設備の修理まで対応できるとは限りません。受付で、動物の調査と電気の点検を分けて依頼したいと伝えます。賃貸住宅では、設備の所有者や管理会社にも同時に状況を知らせ、指定の修理窓口があるか確認してください。

傷がある物によって、最初の相談先を変える:確認項目
傷が見えるところ相談する相手伝える情報
家電の電源コードメーカー・購入店などの修理窓口製品名、型番、使用を止めた状態
天井内・壁内の配線電気工事店、建物の管理者部屋と位置、停電や臭いの有無
共用の設備室や配線管理会社・施設管理者立ち入らずに確認できた異常
動物の出入りが続く周辺害獣調査の担当者修理予定箇所と近くのフン・穴

テープ補修で使い続けない

NITEは、電源コードの断線部分を絶縁テープなどで補修したり、別のコードをねじってつないだりする改造・修理を行わないよう注意しています。表面を覆っても内部の損傷が直ったとはいえません。コードを曲げて電源が入る位置を探す、端子へ触れて確認するといった試し方も避けます。

天井裏の配線は、写真を撮るために引っ張らず、点検口の外から分かる位置を伝えるだけで十分です。どこまでが調査料金に含まれ、交換や開口が必要になった場合に誰が説明するかを先に聞いておくと、駆除と修理の費用が混ざりにくくなります。

参考:製品評価技術基盤機構(NITE)|誤った使い方が火災の導火線に!配線器具や充電ケーブルで火災、やけどが発生(PDF)

電気の復旧確認と、侵入防止をつなぐ

修理後には、交換した箇所、使用再開の条件、未確認の範囲を電気の担当者から説明してもらいます。害獣調査の担当者にはその範囲を共有し、近くに通り道や侵入口がないかを確認してもらいましょう。電気が点くことと、ネズミの出入りが止まったことは別々の確認です。

配線の近くへ自己判断で金網や金属たわしを詰めると、修理や点検の邪魔になる可能性があります。封鎖材を付ける位置は電気の担当者にも示し、設備の機能を保てる方法を相談します。換気口や機器の放熱を妨げる処置も避ける必要があります。

報告書には「電気設備の点検を担当した者」「侵入口を確認した者」を区別して残すと、後日同じ場所に変化があったとき、どこへ連絡するか迷いにくくなります。修理の保証と害獣対策の保証も、それぞれの書面で確認してください。