トコジラミの卵の大きさ・色・付き方|約1mmの乳白色の粒
大阪府の案内では、トコジラミの卵は1mm×0.5mmほどの乳白色です。厚生労働省が掲載する研修会資料は、卵を長円形で乳白色、長径1.2mm前後と記し、京都市は艶のある白っぽいクリーム色で、卵の殻は白く見えると説明しています。資料によって数字に幅があるため、ミリ定規の1目盛り分ほどの白っぽい粒、という見当で探します。
付き方については、千葉市と大阪市が、卵や孵化したばかりの幼虫には粘着性があり、衣類などに付きやすいと注意しています。大阪市は、トコジラミのいる部屋でかばんをカーペットに置くと、卵を産み付けられることがあるとも説明しています。付いたことに気づきにくいため、持ち物の縫い目や折り目まで見ておく必要があります。
参考:大阪府|トコジラミについて(2025年9月10日更新)
トコジラミの卵は目で見えますか?大きさはどのくらいですか?
長さ約1mm(1.2mm前後とする資料もあります)の乳白色の粒で、肉眼で見えることがあります。ただしすき間の奥は見つけにくく、黒っぽい布や畳の縁の折り目など、暗い色の面の上のほうが白い粒として目立ちます。
トコジラミが卵を産む場所|寝床まわりから順に点検する
京都市のパンフレットは、血糞が多い場所には卵・幼虫・成虫もよく見られると述べています。卵が見つかるのも、昼間に虫が潜んでいる場所の周りであることが多いと考え、血糞のある場所を手がかりに探します。人が寝ている場所に近い順に見ていくと、見落としを減らせます。
探すときは、素材の色が手がかりになります。大阪府は、布団やシーツなど白っぽい物の上では血糞が、畳の縁やカーテンの折り目など黒っぽい物の上では乳白色の卵が見つけやすいと説明しています。京都市も、黒っぽいかばんやベルトのすき間や折り目にある白い卵を例にしています。
洋室|ベッド・ソファ・カーテンまわり
大阪府は、ベッドまわりやソファのすき間、カーテンの折り目、壁の亀裂、電気製品やコンセントの中など、暖かく暗い場所を挙げています。京都市は、マットレスのファスナーの折り目や縫い目、ベッド裏のホチキス打ち部、カーテンの上部なども潜み場所の例に挙げています。寝具そのものの見方はトコジラミがマットレスにいるときにまとめています。
- マットレスの縫い目・タグ・ファスナーまわりと、ベッドの継ぎ目
- ソファや座椅子の背もたれまわり、クッションの折り目、脚の根元
- カーテンの山ひだと上部、壁と天井の角、壁掛けの裏
和室|畳・ふすま・柱
大阪府は、畳の目、壁や柱の亀裂、ふすまの四隅を確認し、木材の継ぎ目や割れ目、紙製の物はトコジラミが好むので特に注意するよう述べています。京都市も、畳と畳の間、畳ぶちの中、寝ている場所の近くのふすまの四隅を例に挙げています。
持ち物|かばん・衣類・本
厚生労働省のリーフレットは、卵や幼虫が荷物や衣服の裏、ポケットなどに付いて室内に持ち込まれることがあると説明しています。かばんのすき間、衣類のえり、本の裏表紙の中やカバーの内側も点検の対象です。旅行や出張のあとの扱いは旅行・出張後の荷物にトコジラミが付いたときで手順を確認できます。
| 点検の順番 | 場所 | 卵や関連する痕跡の探し方 |
|---|---|---|
| 1 | 寝床の中心(マットレス・敷布団・枕・シーツ) | 縫い目、ファスナーの折り目、タグまわりを明るいライトで見る。白いシーツの上は血糞、暗い色の布の折り目は白い卵を探す |
| 2 | 寝床の周り(ベッドフレーム・畳の縁・ふすま・壁際) | 継ぎ目、畳の縁の窪み、ふすまの四隅、壁の亀裂。血糞が集まっている場所の近くを重点的に見る |
| 3 | 寝室の家具・カーテン・電気製品 | ソファや座椅子の折り目、カーテンの山ひだ、壁掛けの裏、発熱する電気製品のまわりを見る |
| 4 | 持ち物(かばん・衣類・本・段ボール) | かばんの折り目やベルト、衣類のえり、本の裏表紙の中、段ボールの構造部のすき間を見る |
卵・孵化殻・脱皮殻・血糞の見分け方|表で比べる
寝具や壁際で見つかる白い粒や黒い点は、卵だけとは限りません。孵化したあとの殻、幼虫が成長するたびに残す脱皮殻、吸血後の糞(血糞)が混ざっています。血糞や脱皮殻が多い場所ほど、虫が出入りしている手がかりになり、卵の殻が見つかれば、すでに孵化が起きていた可能性があります。
痕跡の種類を自分で言い切る必要はありません。厚生労働省の研修会資料は、血糞はゴキブリの糞と似るが、ゴキブリの糞には固形物が混ざるので見分けられると説明し、刺された跡だけで虫を特定するのは専門医でも難しいとしています。見つけた物は触って集めず、位置と日付を添えて写真に残し、相談の材料にします。
| 痕跡 | 大きさ・色 | 見た目と付き方 | 探しやすい面 |
|---|---|---|---|
| 卵 | 長さ約1mm(1.2mm前後とする資料もある)。乳白色から艶のあるクリーム色 | 長円形の小さな粒。粘着性があり、折り目やすき間に付く | 畳の縁、カーテンの折り目、黒っぽいかばんや布など暗い色の面 |
| 孵化したあとの殻 | 卵と同じ大きさ。白く見える | 卵がかえったあとに残る白い殻。卵そのものと見比べて確かめる | 暗い色の面(京都市の資料に写真がある) |
| 脱皮殻 | 幼虫の大きさ(約1〜4mm)に近い。薄茶色 | 幼虫が5回脱皮するたびに残る、虫の形の薄い抜け殻 | 明るい色の面や、ファスナーの折り目・縫い目の中 |
| 血糞 | 約2mmの点。赤から黒色で、乾くと小さな黒い点 | 吸血後の排泄物。潜み場所の入口付近や周りに集まる | 白っぽい布・シーツ、白いふすまや壁の隅 |
卵から成虫までの日数と産卵数|資料別の目安を並べる
孵化までの日数や産卵数は、温度や資料によって書かれ方が違います。厚生労働省の研修会資料(2015年)は、25℃で卵の期間が約5日、卵から成虫までが約40日、18℃では125日、15℃では237日かかるという報告を紹介しています。気温が低いほど遅れるものの、同じ資料は暖房された部屋なら冬でも活動するとしているため、暖かい室内では年間を通して孵化が進むと考えて点検を続けます。
下の表は、資料ごとの記載をそのまま並べたもので、当サイトが測定した値ではありません。数字に幅があることを前提に、再確認は「孵化が起こりうる最短の1週間前後」と「卵から成虫に育つ約1か月以降」の二段階で考えると、無理のない目安になります。
| 資料 | 産卵数 | 卵が孵化するまで | 成虫になるまで |
|---|---|---|---|
| 東京都保健医療局(令和7年12月発行) | 1日5〜6個、生涯で200〜500個 | 約1週間(5〜11日) | 孵化してから1〜2か月 |
| 厚生労働省 研修会資料(2015年2月) | 1日5〜6個、生涯で500個程度 | 25℃で約5日 | 卵から約40日(25℃)。18℃で125日、15℃で237日 |
| 大阪府(2025年9月更新) | 1日3〜6個 | 記載なし | 孵化した幼虫は通常約1か月 |
| 京都市(パンフレット) | 1日3〜6個、生涯で200〜500個 | 夏は約1週間。気温が低い季節は日数がかかる | 幼虫は5回脱皮して約1〜3か月(温度により異なる) |
トコジラミの卵に殺虫剤・熱・洗濯・掃除機は効く?手段別の扱い
千葉市は、成虫に有効な殺虫剤も卵には効果がないと説明し、大阪市も殺虫剤は卵に効果がないとしています。そのため薬剤処理は、卵からかえった幼虫が出てくる時期に、もう一度確認することが前提になります。事業者のアサンテは、殺虫剤を使って1〜2週間後に再度処理し、孵化した幼虫を駆除する考え方を解説しています。ただし再処理の回数や間隔は、製品の表示や業者の施工計画に従ってください。成分や剤型の違いはトコジラミにくん煙剤を使う前の確認で整理しています。
お湯・乾燥機・洗濯の扱い
京都市は、81℃以上のお湯に5分以上浸けると卵も含めて駆除できるとし、大型の熱風乾燥機では衣類を詰め込まず20分以上、中心が60℃以上になるよう処理するとしています。千葉市は、80℃以上のお湯に5分以上浸けるか、通常の洗濯後に熱乾燥機にかけるよう案内しています。一方、厚生労働省の研修会資料は、洗濯だけで殺すのは難しいと見ています。素材ごとの洗濯表示の上限はトコジラミは乾燥機で死ぬ?温度の目安で機関別に確認できます。
掃除機・粘着テープ・ごみの扱い
千葉市は、成虫・幼虫・卵をガムテープで取り、素手でつぶさないよう案内しています。掃除機で吸ったごみは、袋に入れて密封し、すぐ処分します。京都市は、被害のある部屋で使った掃除機をそのまま別の部屋に置いて、虫が広がった事例があると述べています。
| 手段 | 卵についての資料の記載 | 使うときの注意 |
|---|---|---|
| 殺虫剤(スプレー・くん煙剤) | 千葉市・大阪市:卵には効果がない | 孵化後の幼虫に備えて再確認する。再処理の回数や間隔は製品表示か業者の計画に従う |
| 熱いお湯・熱乾燥機 | 京都市:81℃以上のお湯に5分以上で卵も含め駆除できる。千葉市:80℃以上のお湯に5分以上、または洗濯後に熱乾燥機 | 洗濯だけでは難しいとする資料もある(厚生労働省)。素材の傷みや火傷に注意し、袋で密封して運ぶ |
| スチーム・アイロン | 卵への効果を明記した資料は、今回確認した範囲では見当たらない。京都市は、蒸気は吹き出し口から離れると温度が低くなると注意している | 当てる温度と時間が届く範囲だけに使う。吹き飛ばして広げないよう場所を選ぶ |
| 掃除機・粘着テープ | 千葉市:成虫・幼虫・卵をテープで取る方法を紹介。吸い取ったごみは密封してすぐ処分する | 掃除機は被害のない部屋へ持ち出さない(京都市) |
再確認の日程表|卵が残る前提で、いつ何を見るか
卵が残る前提では、処理した日を0日目として、見る日を先に決めておきます。資料の数字を並べると、孵化が起こりうる最短は1週間前後、卵から成虫までは温度の高い時期で約1か月、低温期はさらに長くなります。下の表は、公的資料の数字を再確認の目安として並べた当サイトの整理です。薬剤の再処理の日取りは、製品表示や業者の施工計画に従ってください。
| 時期 | することの例 | 根拠にした資料の数字 |
|---|---|---|
| 処理した日(0日目) | 処理した場所・方法・使った物を記録する。洗濯物や密封した物の保管場所も書いておく | 記録用。業者に頼んだ場合は作業報告を保管する |
| 5〜11日後ごろ | 新しい血糞・小さな虫(幼虫)・孵化殻が出ていないか、同じ順番で点検して前回の写真と比べる | 卵は約1週間(5〜11日)で孵化(東京都)。夏は約1週間(京都市) |
| 約2週間後 | 薬剤を使った場合は、効果が出ているかを判断する。夏季に被害が減らなければ専門業者への相談を考える | 夏季は2週間以内に被害が激減しなければ業者へ(京都市)。殺虫剤の1〜2週間後に再処理(アサンテ) |
| 約1か月後 | 孵化した幼虫が成虫になりうる時期。新しい痕跡がなくても、点検は続ける | 卵から成虫まで約40日(25℃、厚生労働省)、約1か月(大阪府)。冬季を除き1か月で終わらなければ対策不十分(京都市) |
| 低温期・その後 | 気温が低いと孵化も成長も遅れるため、点検の期間を延ばす。再発したら記録を持って相談する | 18℃で125日、15℃で237日(厚生労働省の研修会資料) |
業者施工の再訪はどう組まれる?公式案内の例と確認したい質問
事業者の公式ページには、再点検や保証期間が書かれている場合があります。例えばダスキンのトコジラミ駆除サービスのページ(2026年10月3日確認)は、生息調査とバキューミング、冷却処理(冷却剤の噴霧でトコジラミと卵を駆除するとの記載)、薬剤処理のあと、作業の7〜10日後に初回点検、その約10日後に再点検を行い、作業日から30日間の保証期間内に再発生を確認した場合は無料で再施工すると案内しています。
これは1社の公式表示の例で、ほかの事業者が同じとは限りません。見積もりの段階で再訪の回数と時期、孵化を見込んだ点検の有無、再発時の追加費用の扱いを確認すると、請求の食い違いを防げます。費用の見方はトコジラミ駆除の費用、見積書の内訳の頼み方は見積書が一式だけのときの内訳の頼み方も参考にしてください。
- 初回施工のあと、何日後に何回点検に来るか(日程が書面にあるか)
- 卵がかえる時期を見込んだ点検か、薬剤処理だけか
- 保証期間の長さと、保証の対象になる再発生の条件
- 再施工が無料になる範囲と、追加費用が出る場合の条件


