種類別の対策ガイド

ノミの駆除・対策ガイド

ペットと部屋の対策を、どこに相談するか整理したい。

ノミは吸血性の昆虫で、千葉市の案内によると日本では50種類以上が知られています。人に被害を与える種類としてヒトノミ、イヌノミ、ネコノミがよく知られ、豊島区は、最近の相談はネコノミだけになったと説明しています。ネコノミは本来ネコに寄生しますが、吸血する相手を選ばず、イヌや人からも血を吸います。成虫は縦に平たい形で、体長はオスが1.5〜2.5mm、メスが2〜3.5mmです。

住宅での被害は、ペットや家に出入りするノラネコと関わっていることが多いとされます。卵は動物の体表に産みつけられますが、粘着性がなくサラサラしているため落ち、かえった幼虫は畳のすき間、床のすき間、ペットの寝床、床下などのホコリやゴミの中で、成虫のフンやフケなどを食べて育ちます。成虫は人や動物が出す炭酸ガスに反応して飛びつき、吸血します。知らないうちに足に付けて屋内へ持ち込む例や、庭先で刺される例もあります。

相談が増えるのは梅雨から夏です。千葉市では6〜9月に相談が集中し、豊島区では7〜8月に被害が多いとされています。さなぎの期間は温度によって7日から1年近くまで幅があります。堺市は、くん煙剤は卵に効かないため、発生の状況を見ながら間隔をあけて複数回の処理が必要になる場合があるとしています。部屋の清掃とペットの対策を同時に進めることが大切です。

ノミの被害を見分ける手がかり

手がかり特徴と確認のしかた
刺される場所ひざから足首にかけてと、ネコやイヌを抱く腕(手からひじ)に集中しやすいのが特徴です。成虫は30cmほど跳ねるため、床から飛びつける高さが狙われます。部屋で横になっている場合は、ほかの場所も刺されます。
かゆみの続き方刺されると強いかゆみが出て、大きく赤くなります。かゆみが数日間続き、ぶり返すのがノミの被害の特徴とされ、小さな子どもでは水ぶくれになることもあります。症状が強いときは皮膚科で相談します。
成虫の姿縦に平たい体で、オスは1.5〜2.5mm、メスは2〜3.5mmほどです。堺市によると、跳ぶ力は体長のおよそ200倍、30cm以上に達します。目で確認でき、跳ねて移動する点が手がかりになります。
卵と幼虫卵は白色で0.5mmくらい、幼虫は乳白色で1.5〜3.5mmくらいです。幼虫は血を吸わず、畳と畳の間、床や家具のすき間、ペットの寝床、押入れなど、ホコリのたまる場所にいます。
ペットやネコとの関わりネコやイヌを飼っている、一時的に預かった、家に出入りするノラネコがいる、近くにノラネコが住みついた空き家や倉庫がある、といった状況がないか確認します。千葉市は、吸血された人はペットと何らかの関わりがあるようだとしています。
床下や物置堺市によると、ノミはノラネコが寝泊まりする床下や物置の、ホコリやゴミの中で生息します。床下や物置にネコが入り込んでいないか、出産した形跡がないかを確認します。

法律・制度上の注意

ノミ対策で関係する制度は、主に薬剤の扱いです。ノミは衛生害虫にあたり、ノミを対象とする殺虫剤は、医薬品または医薬部外品として扱われ、販売には厚生労働省の製造販売承認が必要です。対象の害虫と使用場所が表示に合うものを選び、用法・用量を守ります。千葉市はペットの体に殺虫剤を直接まかないよう呼びかけており、横浜市旭区は飼いネコのノミ対策を獣医師に相談するよう案内しています。

自分でできる対策

  • ペットのいる部屋の畳のふち、カーペット、床や家具のすき間、押入れのすみ、ペットの寝床に掃除機をていねいにかけ、卵や幼虫を吸い取ります。
  • 掃除機で吸い取ったゴミはそのままにせず、袋に入れて捨てます。豊島区は、ひざから下の高さにあるホコリを徹底的に吸い取るよう案内しています。
  • ペットは体をよく洗い、ノミ取りくしで成虫を取り除きます。ペット用のノミ対策製品を使うときは、獣医師に相談して選びます。
  • ノラネコが床下や物置に入り込まないようにし、すみかになりそうな場所を整理、清掃します。
  • くん煙剤や粉剤を使う場合は製品の表示どおりに使い、処理のあとも部屋のすみずみまで掃除機をかけて、死骸や卵を吸い取ります。

相談を考える目安

  • 掃除と市販の殺虫剤で対処しても、刺される被害が続くとき。
  • じゅうたん敷きの部屋や畳の下、床下など、自分では処置しにくい場所が発生源と考えられるとき。豊島区は、じゅうたんの場合は状況に応じた方法を保健所へ問い合わせるよう案内しています。
  • ペットにノミが付いているとき、ペット用の対策製品を選ぶときは、動物病院で相談します。
  • かゆみが強い、水ぶくれになった、かき壊したなど、皮膚の症状が気になるときは皮膚科を受診します。

ノミのよくある質問

ノミの発生原因は?
多くはペットやノラネコとの関わりです。千葉市は、ネコやイヌを飼っている、一時的に預かった、ノラネコが家に出入りしている、ノラネコの住みついた空き家や倉庫がある、といった状況を挙げています。知らずに足に付けて屋内へ持ち込む例もあります。
ノミの卵はどこにある?どう駆除する?
卵は動物の体表に産みつけられますが、サラサラしていて床に落ちます。ペットの寝床、畳やカーペット、床のすき間のホコリの中にあるため、掃除機で吸い取るのが基本です。堺市と豊島区は、くん煙剤は卵には効果が期待できないとしています。
ノミの駆除にくん煙剤は効く?
室内の発生には有効とされますが、それだけでは不十分です。堺市は、卵には効力がないため、発生の状況を見ながら1週間から10日おきに2〜3回の処理が必要になる場合があるとしています。豊島区も、くん煙剤などの殺虫処理だけではなかなか駆除できず、掃除機による清掃が欠かせないと説明しています。
ノミの発生時期はいつ?
梅雨から夏にかけてです。千葉市ではノミに関する相談が6〜9月に集中し、豊島区では7〜8月に被害が多いとされています。この時期は、ペットの寝床や床のすき間の掃除を特にていねいに行います。
ペットがいる部屋でノミを駆除するときの注意は?
ペットの体に殺虫剤を直接まかないことです。千葉市は、ペットにはノミ取り首輪やノミ取りシャンプーを使うよう案内しており、横浜市旭区は獣医師への相談を勧めています。部屋は掃除機で卵や幼虫を吸い取り、薬剤は表示どおりに使います。

参考(確認日:2026年10月3日):千葉市|ノミ、堺市|ノミ、豊島区|ネコノミ、横浜市旭区|害虫・ネズミの駆除相談(ダニ・ノミ)、日本家庭用殺虫剤工業会|安全性について(衛生害虫用殺虫剤の承認)

まず読んでおきたい記事

ノミが床やペットの周りに。体と住環境を一緒に確認する

ノミは成虫と幼虫で生活場所が異なります。ペットの獣医相談と床・寝床の清掃を組み合わせ、繰り返す発生で調査を頼む条件を整理します。

確認点と対策を読む

ノミの記事一覧

8記事

調査を頼む前に、確認しておくこと。

被害への対応と建物の工事では、担当や費用の範囲が異なります。種類への対応可否、訪問費、追加作業の条件まで確かめましょう。

見積書の内訳を確認する実際に対応する会社を確認するほかの種類から探す