入庫の確認を荷物と支持材に分ける
包装の破れ、濡れ、付着物に加えて、荷物を支えるパレットや台車も見ます。木くずや穴がある場合も、それだけで現在虫が活動していると断定せず、付着物の位置と状態を撮影します。入庫日、荷主、品番やロットなど特定に必要な情報をそろえ、確認が済むまで通常の保管品に混ぜない区画を用意します。
持ち上げて裏を見る作業は、通常の荷役手順と安全管理の中で行います。積載した荷物の下へ入る、重いパレットを一人で傾けるといった点検はしません。荷役担当が扱える時間に、どの面を撮影するかを決めておくと無理なく記録できます。
| 時点 | 点検対象 |
|---|---|
| 入庫 | 外装・パレット・表示 |
| 棚移動 | 床・壁際・荷物の底面 |
| 出庫後 | 空いた区画・台車・残材 |
木製パレットは使わない方がよいですか?
保管物や物流条件によります。材質だけで決めず、状態、清掃、点検、荷主の条件を確認します。
棚の下を見られる配置にする
東京文化財研究所のIPM資料は、床へ直接置かず棚やパレットを使うことが点検の容易さにつながると説明しています。倉庫でも保管物の特性や設備に合わせ、床際と壁際が見える配置を考えます。資料保存用の提案を倉庫の法的基準として扱うのではなく、点検可能性という原則を参考にします。
パレットに載せたら終わりではなく、周囲に梱包材や空箱がたまっていないかを確認します。通路を物置にすると、移動と点検の両方を妨げます。長期間動かさない区画は棚替えや棚卸しに合わせて点検日を決め、見ていない期間を明確にしておきます。
異常品の移動を追える状態にする
虫のいる荷物を倉庫の外へ出せば解決すると考えず、まず隔てた場所で扱いを責任者が判断します。返品、保管継続、専門処理など方法が決まるまで、識別表示と移動先を記録します。周囲の荷物、元のパレット、移動に使った台車も必要な範囲で点検してください。
発見物を外部へ送る場合も、送付の必要性と梱包方法を相談先に確認します。種類が未確定のまま、倉庫内の広範囲に薬剤を使用しないようにします。保管する商品によって処置に制約があるため、荷主側の品質管理と防除担当をつなぐことが重要です。
搬入口の運用も記録と照合する
シャッターを開ける時間、入出庫が集中する曜日、夜間照明の使い方を発見記録と重ねます。開口部の破損や防虫部材の外れは、場所番号を付けて設備担当へ補修を依頼します。荷物で扉の閉鎖が妨げられる場合は、保管位置や荷受けの時間配分も改善の対象です。
対策後の比較では、倉庫全体の捕獲数だけでなく、入庫区画、長期保管区画、出庫区画に分けて見ます。荷物の総量や点検できた範囲が大きく変わった場合は、その条件も残します。異常がないという記録が、実際には荷物に隠れて見られなかったという意味にならないようにしましょう。



